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連続ドラマ「ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜」 佐々木蒼子(稲森いずみ)は、裕福だが、冷えた結婚生活を送っている。広告代理店に勤める夫・佐々木祐介(石黒賢)には愛人がいる。しかし、蒼子にも牧原直也(内田朝陽)という若い恋人がいて、それなりの楽しさはあるが、心は満たされない。そんなある日、旅のアクシデントでたまたま博多に立ち寄った蒼子は、自分とうり二つの女・河見蒼子(稲森いずみ)と出会う。驚くことに自分の昔の恋人・河見俊一(細川茂樹)と腕を組んでいる。彼女は蒼子と誕生日も生い立ちも同じで、違うのは結婚相手とその後の人生だけ。「河見蒼子」は、祐介か俊一、どちらと結婚しようかと蒼子が悩んだときに分離してしまった「もうひとりの自分」だった。ひとときでも今の生活から抜け出したかった蒼子は、もう一人の自分・河見蒼子に一ヶ月だけ入れ替わって生活しようと提案。河見・蒼子もそれを引き受ける。だが、そのことが彼女の運命を大きく狂わせて行く。 |
| 脚本家のことば…中谷まゆみ 「嫉妬や羨望は他人に向けられるものではなく、実は自分自身に向けられている」 これは原作者の山本文緒さんが「ブルーもしくはブルー」について語られた言葉です。本作は山本さんのほかの作品とはちがい、主人公の女性が自分との分身と出会い、入れ替わるといったファンタジックな仕掛けが使われていますが、その中で描かれているのは、やはり他の作品同様、女性なら誰もが感情移入できるであろう女性ならではの本音と葛藤、そして幸せを望む女性達へのメッセージです。どこまで原作の持ち味を再現できるかわかりませんが、山本さんのファンの方にも、初めて山本ワールドに触れる方にも、楽しんでいただるドラマにしたいと思っています。 |
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プロデューサーの言葉…千葉行利 新しいドラマの花が咲きました。稲森いずみという青い花。 彼女は非常に難しい一人二役をものの見事に演じ分けてくれました。演技というものは、相手役の演技によって変わるものだとよく言われますが、その相手役が自分自身ですから、誰も助けてはくれません。そこにいるはずの自分という相手役を想定して、無人の空間に語りかけ、一時間後にもう一人の自分がそれに答えるという、その繰り返しです。特殊撮影は実に技術的なことよりも、演技者が感情を維持し続けることの方が難しいのです。ところが、稲森いずみは、信じられない集中力で、二人の人間の感情を確実に、しかも豊かに表現してくれました。さらに、そこに個性的な共演者たちの味付けも気持ちよく溶け合って、ドラマは良質なものに仕上がっています。「もしあの時、その人と結婚していたら・・・」女性なら誰もが一度は憧れる冒険の旅に、稲森いずみと一緒に出かけてみませんか。自信をもって、新しいドラマをお届けします。 |
| 制作統括のことば…内藤愼介 人生の分岐点で選択を迫られたとき自分自身を強く信じることは大切です。 「あーすれば良かったは、簡単な事」しかし、選択の失敗を認めると何もできなくなります。ひとつの道を見つけやり遂げることは大変ですが、「本当の自分」に出会うまで頑張れば、人は成長し優しくなっていきます。ドラマは単にドッペルゲンガーを描くのではなく二人の蒼子を通し「自分のことを殺したいほど憎んでも、自分の首を絞める手に本気を込められないのが人間で、胸につくためらい傷は、いつかきっと糧になる」。となりの芝生を羨むことなく、人は、いくつかの経験をつむことで強くなり、やさしくなっていく。本当の幸せはそんな中から生まれる――二人の蒼子の出会いと生き方を通し、ファンタジー色の強い恋愛小説としてそのことを伝えたいと思っています。 |
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| 原作者・山本文緒さんのプロフィール 1962年神奈川県生まれ。OLを経て、87年のコバルトノベル大賞佳作を受賞し、ジュニア小説の作家としてデビュー。92年に一般文芸作家として活動を開始。99年に吉川英治文学新人賞を受賞し、01年には第124回直木賞を受賞。 |