
「この橋の下には、おっきな魚 ヌシサマが住んでいる…」
巨大な魚"ヌシサマ"の言い伝えの残る町でまき起こる、携帯電話をめぐる女の子の友情物語。走りまわる女の子2人、まひるとりのを見守る大人たちに、りりィさん、霧島れいかさんを迎え、映画音楽で活躍する蓮実重臣さんのファンタジックでミステリアスな音楽が世界を包みます。
なつ休み、少し不思議で心あたたまるファンタジーを親子そろってお楽しみください!
■再放送やります!
ABUアジア子どもドラマシリーズ2011 Eテレ 8月5日(金)午前9:25〜

【出演】 植田日向 七瀬りの 霧島れいか りりィ
【音楽】 蓮実重臣
【作・演出】 尾崎裕和
【演出補】 桜井善悟 橋本万葉
【音響効果】 柴田なつみ
【記録・編集】 藤澤幹子
【デスク】 吉田浩樹
【制作統括】 加賀田透
【シリーズ統括】 越智篤志
【技術】 関康明
【撮影】 清水貴幸
【照明】 斉藤知久
【音声】 浜中邦基
【映像技術】 金丸岳生
【ECS】 中寺貴史
【美術】 阿部浩太
【美術進行】 栗原誠
【衣装】 渡辺政光 星野恵理
【メイク】 藤原亜矢

日本のどこか、大きな工場のそばを大きな川が流れている町。その町の子どもたちは、その川に"ヌシサマ"という大きな魚がいると信じている。"ヌシサマ"はキラキラ光るきれいなモノをあげると、何でも願いをかなえてくれるらしい。
まひるは小学校4年生。学校が終わると、いつもなかよしのりのといっしょに下校する。道草の先は、釣りが趣味のりののおばあちゃんのところ。ある日、いつもと同じ帰り道に突然鳴り響く着信音。りのが携帯電話を取りだして話し始める、それを見ていたまひるは…。


■ まひる … 植田日向(まひる)
10歳の女の子。負けん気が強く活発な性格。クラスの女の子たちが信じているヌシサマの話もあまり信用していない。放課後は、お母さんが働いていて家にいないので、必ず道草することにしている。
■ りの … 七瀬りの
まひるの同級生で、いちばんの友だち。まひると性格は反対で、おしとやかで優しい。2人はクラスがかわっても、下校時間はいつもいっしょのなかよしだったのだが…。
■ 久美子 … 霧島れいか
まひるのお母さん。数年前に離婚して、まひると2人で暮らしている。いつも仕事で忙しい。
■ 和子 … りりィ
りののおばあちゃん。川べりでいつも趣味の釣りをしている。初孫のりのがかわいくて仕方ない。この、和子おばあちゃんの携帯電話が思わぬ事態を…。

おねえさん:あなたはどう思うの?
女の子: あれは、ドラマの中の話だから、ホントはいないのかなぁって。
おねえさん:現実的だね。カントクのお答えは?
カントク:そりゃドラマですから、その場所に実際にはいません。
おねえさん:なんだか味気ない答えですね。
カントク:でもね、その場所にいないものを、まるでいるかのように感じてもらうために、いろんな努力をしてるんです。
おねえさん:例えば?
カントク: まず、音ですかね。ヌシサマの音なんてほんとは誰も聞いたことがないわけです。今回は、そんなこれまでに無い音を作るために、音声さん自らプールに入ったんですよ。
おねえさん:へぇ、そうなんですか。
カントク:あとは、釣り糸を画面の外で引っ張るために美術さんが川へ入ったりとかね。だからあなたも、最初からこんなのいないとか思わずに。ヌシサマがいたら自分はどうするだろう?とか、いろいろ想像して見てくれると嬉しいな、ね。
おねえさん:どう? なっとくした?
女の子:うん、…なんとなく。

おねえさん:ほんとだ。どうしてなんですか?
カントク:いいところに気づいたね。エンドロールをちゃんと見てくれたんだね。
女の子:いつも見てるドラマや映画とちがうなぁと思って。
カントク:実は、このドラマに出てくれている植田日向(まひる)ちゃんと七瀬りのちゃんは、それまでドラマや映画で演技をしたことがなかったんです。
おねえさん:そうなんですか。
カントク:このドラマのために、オーディションでたくさんの子役の女の子に会ったんですけど、2人は立ちふるまいが、すごく自然だったんです。決してドラマっぽくは無いんだけど、それが逆におもしろいなぁと。それで、ドラマの中でもそのままの2人いて欲しいなってことで、日向(まひる)ちゃんはまひるちゃん、りのちゃんはりのちゃんで、名前をそのまま使わせてもらったんです。
おねえさん:分かったかな?
女の子:…ちょっと、難しかった。
おねえさん:私も、言われて分かりましたけど、ちょっと理屈っぽ過ぎて伝わりづらいかもしれませんね、そういうのは。
カントク:そうですか…。

おねえさん:それは私も思いました。ヌシサマみたいに大きな魚って、普通ならもっと自然ゆたかな清流に住んでそうですよね。
カントク:でも工場地帯を舞台にした方が、なんかリアルな感じがしませんか?
おねえさん:抽象的な言い方ですね。ちょっと、よく分かりません。
カントク:ヌシサマを、民話とかおとぎ話ではなくて、都市伝説的な存在にしたかったんです。
おねえさん:あの、くちさけ女とか人面犬とかの?
カントク:そう、そっちの方がザラッとしたリアルな感触があるでしょう? だから、子どもたちの遊んでる場所も、工場地帯の原っぱとか、川原のがらくた置き場とか、なるべく殺伐とした風景を狙ってバックにするようにしました。
おねえさん:う〜ん、感覚は人それぞれですね。私は、きれいな清流に住んでいるヌシサマのドラマも見たかった気もしますが…。僕は、いまの話どう思った?
男の子:よくわかんないけど、出てくる女の子がかわいかった。
カントク:ありがとう。そう言ってもらえると、とても嬉しいです。
おねえさん:ありがとうございました。
※ このやりとりは、フィクションです。

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