2011年12月24日 (土)「てっぱん番外編」 ご覧いただき、ありがとうございました!


さきほどドラマ10『タイトロープの女』第1回の試写を終え、

手応えを感じている海辺です。

はい、クリスマスイブ、ひとりまだ会社です。

 

「てっぱん番外編」 いかがでしたか?

 

「初音さんはどうした!お食事処“田中荘”は!?」

「尾道の家族のその後は描かないのかーッ」

色々ツッコミ所も多かったと思います。

 

思い返せばこの二月。

本編の撮影終了を祝う会で、初音役の富司純子さんが「このキャスト、

スタッフと出会えて本当に良かった。だから、絶対もう一度お仕事を

一緒にしましょう!但し、その時は別の企画で!」と挨拶されました。

 

「てっぱん」を、そして共演者やスタッフをとても愛し、座長の任を

全身全霊で務めあげてくれた富司さんです。

「尾道と大阪を結ぶ“大きな鉄板”をめぐる物語は終わりました。

本来ならこれで解散だけど、八ヶ月かけて培った愛情や信頼関係は

変わりません。だからこそ、このメンバーで出来る新たな挑戦を

していきましょう!」とおっしゃったのだと思います。

 

そういう意味では、今回の番外編を作ることは、富司さんとの約束を

破ってしまうことでもありました。

皆さん「てっぱん」が終わって別な仕事をされていますし、後戻り

するよりは新たな挑戦をする方がむしろ楽だったことでしょう。

久しぶりに会った瀧本さんが「何か照れますね」と目を伏せた意味は、

そこにあったんじゃないかと思います。

 

ところが、皆さん、あっという間にてっぱんワールドに戻れた。

上京して標準語を話すようになっても、田舎の家族や友人と話す時は

自然と方言になってしまうように……。

めまぐるしい日常や、思い通りにいかない人間関係に疲れたとき、

フッと振り返ると、相変わらずどうでも良いようなことに一所懸命に

なっている友人がいる。家族がいる。

それが、どれだけ照れくさく、でも、幸せなことか……。

 

IMG_9131.jpg

中岡と民男の寄せ書きは、松尾諭さんと前田航基くんの自筆です。

「航基、大きく書きすぎでしょ!」と、松尾さん、ぼやいてましたが……。

 

きっと、お食事処“田中荘”では、今日も初音さんが手の込んだ料理を

客に振る舞っています。そして、料理を残した客を容赦なく叱り飛ばすのを、

伝さんが「まあまあ」となだめたりしているのです。

尾道では、錠と鉄平が鉄板の加工をめぐって大喧嘩となっています。

それを呆れて冷やかす久太や隆円の横では、立てるようになった円に

早速計算を覚えさせようとするのぞみがいて、真知子が「今は便利な

もんがあるけぇ」と歯固め代わりに電卓を渡したりするのだと思います。

欽也はお得意さんの身の上話に涙を流しているし、小夜子は新規店舗の

場所探しをしながら浜野のお見合い結果を気にしているでしょう。

浜勝では、新しく入ったパート女性が独身と知った神田が妙に意識して

ドキドキしているし、中岡は会社のパソコンに向かいながら時々携帯を

盗み見しては彼女からのメールにニヤリとなります。

民男は野球部のレギュラー目指して椅子から腰を浮かして授業を受けて

いるし、音大では加奈が友達から頼まれた代返に失敗して自分が欠席

扱いになったりしているでしょう。

もしかしたら笹井はアフリカに渡り、赤い大地をキャンバス代わりに

こどもと一緒に動物たちの巨大な絵を描いているかも知れません。

 

昨日と地続きなんだけど、昨日とは違う今日。

 ありふれているけど、特別な日常。

今年、私たちは、その大切さを思い知らされました。

 

この番外編が、私たちが感じたように、視聴者の皆さんにとっても

“故郷”のような場所、お袋の料理のように感じていただけたなら

嬉しい限りです。

 

ご覧いただき、本当にありがとうございました。

 

banner_M.jpgのサムネイル画像

http://www9.nhk.or.jp/asadora/teppan/

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:51
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