咲くやこの花

2010年03月28日 (日)土曜時代劇『咲くやこの花』 最終回までご覧頂きありがとうございました。


最終回までご覧頂き、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか?


それぞれの「恋の行方」が見られましたね。スタッフという立場でありながら、それぞれの恋の顛末を目にした時には、「いやあ、よかったなあ」という言葉が口をついてでて参りました。

こちらのブログも最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
おこいちゃんや由良さま、深川のみんなと同じように、みなさまのもとにも幸せの花が咲きますように。
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2010年03月25日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』  勝負の行方


いよいよ最終回です。

おこいちゃんもおはな先生=花嵐も、二人ともに必勝の技をもって、この御前試合に臨んでいます。

最強の矛で最強の盾を突いたら・・・・・・。そんなことを思いおこさせます。

最強の二人が戦うというシーンを撮るのは容易ではありません。

どちらが札を取るかは「一瞬の勝負」ですが、撮影する時も文字通り、一瞬の勝負なのです。読み手が声を発し始めた瞬間に、二人は手を出し、その手が札に到達するタイミングがごくわずかに違う。そのように演じなければなりません。

「どちらが取ってもおかしくない」という状況下であれば、演じ手の難易度はさがるのでしょうが、当然のことながら、シナリオには一々、どちらが取るのかということが指定されています。

御前試合の撮影に入ってすぐの話。

成海さんと松坂さんは読み手が声を発したと思った瞬間、札に一斉に手を出しました。そしてシナリオの指示通りにわずかの差で一方が先に札に手を付きました。(どちらが先に取るかは、本編をご覧下さいませ。)

素人目には、「一瞬の差」をうまく再現できたように感じました。しかし、かるたの取り方を指導して下さる先生からは「それでは遅いです。」と一言。つまり、二人のどちらが先に取るのか、二人で見合いながら加減しながら取っているのがバレていると。「名人は音が聞こえたらすぐに取ってしまうものです。」と譲ってくれません。読み手が声を発したらとにかくすぐに反応しないといけない。現場にいまして、「これは大変なことになったなあ」と正直に告白すれば、そう思っておりました。
本当に「真剣勝負」でなければリアリティーがでないのです。でもシナリオが指定するようにシーンを形作らなければならないのです。
しかし、何度も撮り直すうちに、二人の呼吸もあってきて、というか真剣勝負そのものになってきて、「私が先に取らないと」といったいわゆる段取りはお二人の頭から消え去ったようでした。
名人同士の試合です。好勝負が期待できますね。勝負の行方は是非最終回をご覧下さい。二人の女性が、矜持をかけて挑む試合。どちらが負けても困ったことになってしまうのですが・・・・・・。


sakuya_100325.jpg咲くやこの花 http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/sakuya/

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2010年03月18日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 みんな「変身」します。


戦隊ものや、ヒーローものの番組のようなブログのタイトルになりましたが・・・・・・。
本当にみんなそろって変身します。

今まで、ブログではなるべく、ストーリーを楽しむのとは別の楽しみ方ができないかと、話の筋とは関係のない見所をなるべくお伝えするようにしてきましたが、話がここまで進みますと、どうやったって話の展開に注目せざるを得ません。8話の終わりでもいろんなことが判明しましたね。でもまだまだ色々ある様子。

という訳で、今回はストーリーに関わるところを見所として紹介しようと思いました。しかし、今回から最終回までは一気にいろんなことが起きます。いろんなことが起こりすぎて、ストーリーの注目点を述べようとしますといわゆる「ネタバレ」になります。
ということで、多くは申せませんが「とにかくみんな変身します。」とだけ言わせて頂きます。

この場でお伝えしても差し支えないであろう範囲としましては、
(1)まずおこいちゃんが、日本橋の本試合の優勝商品としてもらった振袖を着ます。
(とても似合っていて、かわいいです。)
(2)8回で門田と会っていたおはな先生は、着る物もさることながら名前まで変わります。
(3)由良さまの髪型がかわります。
などなど。一体どんな理由からみんなが変身するかはお楽しみ。
あいもかわらぬ深川の日常に、大きな変化のうねりがやってきます。


写真はおこいちゃんの着物の変遷を少々

sakuya_100318_01.jpg(由良さまと出逢ったのは「地味で目立たない」着物)

 sakuya_100318_02.jpg(深川予選の途中から。お母さんが選んでくれたこの着物で勝負)

sakuya_100318_03.jpg(信助のなくなった奥さん お菊さんの形見の着物。かつてに比べれば十分 派手できれいな着物だと思いますが、寺子屋のおかあさま連中は、地味だって言ってましたね。)


第9回「今日を限りの」 お見逃しなく!!

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2010年03月11日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 いよいよ日本橋 本試合です。


第8話の放送が近づいて参りました。

いよいよ、大江戸かるた腕比べの日本橋本試合(今で言うところの決勝ラウンド)です。
さておこいちゃんの活躍やいかに。

実はこの日本橋の本試合のシーンがかるた大会絡みでは最後の撮影シーンでした。
ということで、俳優のみなさんもスタッフも心得たもの。撮影快調だったのですが、特筆すべきはおこいちゃんでした。

このドラマ、当初から申し上げているように殺陣がほとんどありません。その代わりとしてかるた大会でのおこいちゃんたちの奮戦ぶりを通して、殺陣にも似たどきどき感を表現しようとしました。ですので、撮り方としても、会話劇を撮影する手法とは若干違う方法が取られました。

スローモーションを多用して、動きの華やかさを表現しようとしたり。


その際に活躍してくれるのが、ハイスピードカメラというカメラです。これは同じ時間数で換算した場合、通常のカメラよりも多いコマ数で撮影してくれるカメラです。静止画を撮影するカメラで、素早く連写して、早い動きを捉えようとするのと仕組みは一緒です。つまりかるたを取る一瞬の動きを、細かく区切って撮影してくれる訳です。それを通常のカメラの再生スピードで再生すると、時間が引き延ばされて、ゆっくりと明確な動きとして再現されます。

しかし。

このハイスピードカメラを使用して撮ったカットを再生してみても、おこいちゃんは普通の速度で札を取っているようにしか見えないのです。思わずスタジオで声がでました。「いまハイスピードカメラで撮っているんですよね?」

でもよくよく見てみれば、おこいちゃんが札をパンッと取った瞬間に、周りの札がゆっくりと浮き上がっていました。確かにハイスピードカメラで撮っているのです。周囲の動きはゆっくりなのに、おこいちゃんの手の動きだけが通常スピード。つまり、おこいちゃんの手の動きはものすごく早かったのです。大会の撮影を何度も経ていく間に、ほんとうに素早い動きが身についていたのでした。


このかるた腕比べ。勝負の決め手は、スピードです。おはな先生の残してくれたメッセージをもとに、必勝の技をみつけたおこいちゃんたち。さてどんなパフォーマンスを繰り出してくれるのか。ご期待下さい。
sakuya_100311.jpg咲くやこの花 http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/sakuya/

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2010年03月04日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 今週末は放送、お休みです。


今週末の放送はお休みです。
第8話の放送は来週になります。

ということで、画像増量キャンペーンを。
以前、このブログで触れましたが、レアものの由良さまの殺陣のシーンは第6話でした。格好良かったですね、刺客をたちどころに撃退するあたり。
殺陣のシーンを見逃した方のために写真をアップします。ご覧頂いた方ももう一度ご堪能下さい。
sakuya_10030401.jpg(寝ていたはずの由良さま。刺客に気づき・・・・・)

sakuya_10030402.jpg(いくらなんでも敵が多いのでは、の顔)

sakuya_10030403.jpg(ひるまず立ち向かう由良さま)

sakuya_10030404.jpg(刺客に囲まれつつ涼しい表情)

sakuya_10030405.jpg(刺客を気迫でおいやりつつ。刺客たち、結構弱いのでは・・・・・。)



これらの写真では少々わかりにくいかもしれませんが、実は由良さま、一回も刀を鞘から抜いていないのです。かなりの強さです。この回を録画された方は、もう一度観て頂けると(正確には聴いて頂けると)嬉しいのですが、由良さまが振るう刀の鞘が敵方にあたったときなどは金属音ではなく鈍い音がしています。


sakuya_10030406.jpg(最後に、療養中の由良さま)



またもや放送が一週あいてしまいますが、次回も是非是非ご覧下さい!!

咲くやこの花 第8回 『恋ぞつもりて』は、
BSハイビジョンは 3月12日(金) 午後6時から先行放送。
NHK総合は     3月13日(土) 午後7時30分からの放送です。


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2010年02月25日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 けんかするほど・・・・・・


「居残り練習しよう」、そう言ったのは信助役の佐野史郎さんでした。

このドラマでの最初のリハーサルの時のことです。

なぜか。

「毎度毎度よくもまあ」といった感じの、信助とそめの二人の愛らしいケンカ。台詞量が多い上に、スピードのある掛け合いですから、台詞を思い出したり、相手からの演技がこうだからこちらはこういう芝居にしようという事を一々考えている時間がないのです。

これをお読みのみなさんご自身の実生活を思い返してみて頂きたいのですが、「どこか気にくわないなあ」という相手がいれば、会話がかみ合わず、つい つい売り言葉に買い言葉。語調も語気も荒くなって。というのがケンカの常だと思います。この「売り言葉に買い言葉」という言葉に表されるように、ちゃんと 言葉と言葉が一対として、やりとりされていないと派手なケンカにはなりません。

日常生活では、ともすれば知らず知らずのうちに、他人の言 う事はある程度聞き流し、自分の言いたいことばかり言ってしまったり、会話しているつもりでいて、実は自分の都合ばかり言い合っていたということも(私自 身の自分への反省も含めて)多々あると思うのです。しかし、ドラマにおいて口ケンカのシーンを撮ろうとした場合、もしも今例をあげたような日常の風景と同 じようなことをしてしまったら、これほどつまらないことはありません。ただ自分勝手な人がそこに二人現れるというだけですから。

やはりここは「売り言葉に買い言葉」でなければならないのです。
「相手の台詞を聞く」という技術は俳優さんに求められる技術の中でも特に難しい技術であると言われています。
リ ハーサル数回を経て、本番。同じシーンを同じように演じていたとしても、毎回微妙に違うのがヒトというものですから、それをスムースにシーンとして運ばせ るためには、お互いの声を聴きあい、しかもその言葉に対して考える間をおかず、体で反応して次の台詞として発しなければなりません。(言葉で表現すると、 ヒトの行為ってかなり複雑ですね。)しかも、それが語気をあらげたケンカでテンポも速まっているとすれば・・・・・・。そこに求められる技量は推して知る べし。

テンポのよいケンカのシーンはとても難しいと思うのです。

ですので、冒頭の佐野さんの「居残り練習しよう」という言葉になる訳で。

「ケンカするほど仲がいい」なんて言ったりもしますが、ドラマであのようなケンカのシーンを撮影する為には、お二人のいきがあっていなければ成り立ちません。しかもそれを毎回毎回やらないといけない。撮影中、佐野さんと余さんはあいた時間でいつもお稽古されていました。
もちろん今回もケンカのシーンがあります(いつもより更に派手目です)。そんなケンカを繰り返すうち、二人の関係も少しずつ変化していくようですよ。何せ、そめは信助にラブレターを出したくらいですから。ドラマの展開はもちろん、この二人の関係の変化にも注目です。


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2010年02月18日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 いい声対決


第6話の放送が近づいてきました。
いよいよ後半戦、おこいちゃんの身にあんなことやこんなことが起こって、おはな先生もついにあんな決意をして、由良さまにはあんなピンチやこんなピンチが。となってゆく訳ですが、とりあえずこのブログではあらすじに関係なく、私の気になっている「見どころ」をお伝えしたいと思います。

由良の身に危険が及んでいるのは、どうやら門田と百敷屋の陰謀によるもののようですね。裏でどんなことが画策され、それが由良とどんな関係があるかは未だにその全容は分からないのですが、それはこれからの楽しみとしまして。
今回注目したいのは、その門田と百敷屋です。

ド ラマ番組の製作過程としては、撮り終えたシーンを編集する映像系の作業がまずあり、その後に、その映像にあわせ効果音をつけたり、台詞を聞き取りやすくし たり、音楽をつけたりしてより作品を立体的にしてゆく音と音楽に関連する作業があり、という形でだんだん完成形に近づいてゆくのですが。
音の作業をしていて楽しみなのが、この二人の出演シーンなのです。

音 の作業をするスタジオにはとても大きなスピーカー(人一人がすっぽり隠れてしまうぐらいのものが左右に)が設置されています。作品の質を上げるため、どん な小さな・細かな音も聞き逃すまいとするからなのですが、そのスピーカーで台詞を聞くと、目の前でその人がしゃべっているような感じがしますし、音楽の なっているところでは、目の前でオーケストラが奏でているような感じで聞こえます。

音の作業をしている時に、再認識したのは、寺田農さん扮する門田の声、そして大和田伸也さん扮する百敷屋の声、お二人の声はものすごくいいという事です。低音の魅力。上記のようなスピーカーだからなおさらなのですが、お二人の声は部屋全体を震わすのです。

奇しくも、お二人は同じシーンに出演することが多いので、咲くやこの花のシーンにおける「いい声度数」はお二人のシーンで最大となります。
まるで競いあうかのように低音が響きあいます。それに気づいたからなんだということもないのですが、台詞の内容もさることながらその低音ぶりに心奪われるこの頃です。

もしよろしければお二人の出演シーンでそんなところも味わって頂きたいと思っております。

陰謀と策略には低音がよく似合います。

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2010年02月11日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 今週は放送がお休みなので、画像を少々


まず最初にお伝えしなければならないのは、今週は土曜時代劇の放送がお休みだということです。第6回の放送は来週です(詳しい日時はこの項の末尾をご覧下さい)。


放送がお休みになりますので、ブログはいつもとはちょっと違った形にしようと思いまして・・・・・・。いつも文章のほうが長くて、画像が少ないので、今日は画像をアップしようと思います。

今まで由良さまの画像が少ないような気がしますので、重点的に由良さまをば・・・・・・。
その後に、おこいちゃんとの愛の軌跡を少々。



100211001_sakuya.jpg(由良さま 剣のお稽古)



100211002_sakuya.jpg(「なぜ大吉のみくじを結ばずに・・・・・・」の顔)




100211003_sakuya.jpg(祈る由良さま)



100211004_sakuya.jpg(おはな先生に話しかけられ驚く由良さま)




100211005_sakuya.jpg(これからの放送回の画像なので、どんなシーンかは秘密)




100211006_sakuya.jpg(「私はお前と生きる気はない!!」)



100211007_sakuya.jpg(おこいちゃん、雨の中に独り)




100211008_sakuya.jpg(由良さま 「投げ飛ばしてしまった・・・」の顔)




100211009_sakuya.jpg(順軒に二人の仲について思わぬことを指摘され、驚きの2人。 第6回より)




いかがでしたでしょうか、画像増量キャンペーン。 また機会があれば、画像を多めにアップいたします。

それでは、放送は一週あいてしまいますが、次回も是非ごらんくださいませ。
咲くやこの花 第6回 『花さそふ』は、
BSハイビジョンは 2月19日(金) 午後6時から先行放送。
NHK総合は     2月20日(土) 午後7時30分からの放送です。




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2010年02月04日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 順軒が気になります。


このドラマでは、長屋や嵐雪堂など出てくる場所が限られていますし、登場人物もレギュラーメンバーが決まってきています。その絞られたメンバー、絞られた空間の中で濃密なやり取りがなされていますね。

でも4話目にして一人、気になる人物が登場しました。

百敷屋の若旦那 本名 順之助。号を順軒。和歌、とりわけ百人一首が大好きで自分では雅だと思っている。ゆえに本名を呼ばれるとものすごく怒るようです。

順軒に関してはドラマ上、求められている役割が道化といいますか。今までのペースを乱す人として強力なパワーをシーンの中に吹き込む役割が常に求められる形でシナリオが書かれています。
このドラマの特徴として細かく散りばめられた伏線を含んだ、緻密な会話劇だということが言えると思うのですが、順軒に関しては、同じ台詞を言うのでも現場で特異な動きを求められたり、今までの登場人物にはない味付けを求められるキャラクターでした。レギュラーメンバーが住まう池の安定した水面に大きな岩でも投げ込むような効果を狙っているとでもいいましょうか。

今までのこのドラマの登場人物たちとはある種違ったものが、順軒には期待されている、それはシナリオを読んだスタッフ誰もが思ったこと。しかも4話目からの初登場のキャラクター。順軒 演じる内田滋さんにはリハーサルからプレッシャーがかかっていたことは間違いありません。
さてどんな第一声で入るのか。ことにあの百人一首の歌をもじった「替え歌」をどんなトーンで語られるのか。
第4話目はまずこんな「替え歌」でした。


君がため 漬物屋に来て 若菜買う わが衣手に 銭はたんまり


(あえて百人一首のどの歌が元かは申しません。興味のある方は、ぜひもとの歌を探してみて下さい。そしてこれからもこの「替え歌」は順軒の心情に合わせて出てきますので、お楽しみに!)

実は、リハーサル一発目であのキャラクターになりました。

あとで、ご本人から伺ったところでは、「かなりの冒険だった」そうで。「リアルな感じでやるべきか、でもスベったら怖いしな」という思いだったそうです。

思い切ってあの甲高い感じで第一声を発したところ、稽古場が静まりかえりました。なんだかみんながキョトンとしていました。

その場に居合わせた人々おのおのがシナリオから想像した順軒像とは一致していなかったのでしょうね。まさかあんな感じになるとは。

しばらくの沈黙が続いた後、監督が「いいじゃない!」と一言。その一言で稽古場から少しずつ笑いが漏れ出して。めでたくあの順軒のキャラクターが決まったのでした。

これから順軒は毎回、お決まりのギャグや「替え歌」をひっさげて登場します。是非、愛して頂きたい登場人物です。どうぞこれからもごひいきに。


ではこの項の最後はクイズで締めたいと思います。正解したからといって何かある訳ではないのですが。


Qこいを見初めた順軒は何かと理由をつけてはこいのいるただみ屋に押しかけます。
ただ大店の若旦那がそんなところにしょっちゅう来るのも変だと思ったのでしょうか、なんだか訳の分からぬ理由を毎回述べます。

さて、第5話目でただみ屋にあらわれる順軒が来た理由として彼が語るのはどんな理由でしょうか。3択です。

(1)強い風に吹かれてきてみたら、ただみ屋の前だった。
(2)手元からみかんが転がってそれを追いかけてきたらただみ屋の前だった。
(3)おいしそうな漬物の香りがするので、どこの店かと日本橋からその香りのもとを
辿ってきたらただみ屋だった。

さて、どんな理由で順軒はただみ屋を訪れるのでしょうか。 正解はON AIRをチェックして頂ければ幸甚です。


咲くやこの花 第5回 『来ぬ人を』
BSハイビジョンは 2月5日(金) 午後6時から先行放送。
NHK総合は     2月6日(土) 午後7時30分からの放送です。

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2010年01月28日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 ものすごく雨が降ります。


夜、傘を差しながら歩いている。そこへ、車が通りかかる。すると、ふとした拍子に雨粒が沢山見えてきて、やけに自分がドラマチックな場面にでも居合わせているような気分になったことはありませんか。今まで大して気にせずにいた雨の量がやけに多いことに気が付く瞬間です。 「そう言えば」とふと自分の肩か何かを 眺めれば、傘から滴り落ちる雨にびっしょり濡れていて。急に体が冷えたように感じたり。

雨は明かりの当たり方によって人間の目に感じる量がかわるんですね。恥ずかしながら私は、今までずっと生活してきた中で、この業界に身を置くまでそのことを意識したことがありませんでした。(日常をつぶさに観察していればとうの昔に気づいていいはずのことではありますが。)


さて4話目の見所は「雨に打たれるおこいちゃん」です。
雨のシーンを撮る場合、テレビ画面で見て感じる雨の量と実際にセットの中に降らせている量にはあまり相関関係がありません。

ドラマ上、軽く雨が降っている設定の場合などは、収録前に地面を濡らしておいて、カメラのレンズの前にだけシャワーのように雨を降らせ、登場人物が傘でも持とうものなら、それで「ああ、雨が降っているなあ」という画面の仕上がりになることもあります。

しかし、登場人物がびしょぬれになる場合は、その逆です。
大抵、雨の降るシーンというのは登場人物たちの気持ちにも何らかの大きな変化があり、それを助長する意味で雨が一つの効果として使われます。なので、ここぞとばかりに雨を降らせます。しかしここに一つ問題が持ち上がります。

俳優の気持ちが乗るシーン、盛り上がるシーンというのは、大抵何度も撮影しません。いわゆる一発勝負と申しますか、やはり撮影を重ねるとお芝居の質がかわり、ともすれば撮る方にも演ずる方にも「慣れ」が生じてしまい、その瞬間に起きるドラマチックな何ものかが失われる危険性が高まります。なのでそういうシーンでは、登場人物を考えられ得るあらゆる角度から撮影し、「その一瞬のドラマ」を逃すまいとします。

そこで最初に申し上げたことが絡んできます。雨粒の見える量は明かりの角度と密接にかかわるので、いちどきに撮影する角度が増えるほどそれだけ照明のセッティングが難しくなりますし、それなりの量の雨を降らさなければ、全ての角度からそれぞれ雨が見えるようにはなりません。

長々と書きましたが、つまり、大抵、そういう場合、画面から感じるよりかなりの量の雨を俳優さんは浴びているということです。実感で言えば「ここぞとばかり」の一段階上とでもいいましょうか。

今回の放送ではおこいちゃんはものすごく雨に打たれます。しかも2シーンも。

現場には大量の雨が降ったことは言うまでもありません。これでもかというぐらい。

成海さんの体当たりの演技を画面から感じ取って頂けたらと願う次第です。

ほんとに降ります。ザアザアと。


100128_sakuya.jpg
(軒先の雨だとこれぐらいの感じですが、登場人物が濡れる外のシーンともなれば・・・・・・)


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2010年01月21日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 いよいよかるた腕比べが始まります。


第一回目から話題に出ていた大江戸かるた腕比べ。

やっと今週から予選が始まります。こいが戦うのは深川予選。このドラマの設定では、江戸を十の地域(神田、小石川、下谷、芝、日本橋、深川、浅草、本所、本郷、京橋)に分けて、各地の予選を戦い抜いた乙女たちが、日本橋の決勝戦に出場するということになっています。しのも当然、深川予選に出場です。こいとしのはいずれ戦うことになるのでしょうか。そして決勝戦にはどんなメンバーが揃うのでしょうか。


ところで、百人一首のかるた取りの経験がある方は、かるた取りのシーンやこのホームページの百人一首の解説の欄を見ていて「オヤ?」と思われたことがあるかもしれません。



和歌は三十一文字。五七五 七七 つまり、五音 七音 五音 からなる上の句 と 七音 七音からなる下の句から成り立っています。そして現代の百人一首では読み札には上の句と下の句の両方が書かれています。

しかし、このドラマで出てくる百人一首の読み札には上の句だけが書かれています。このドラマの時代設定となっている文政期に市販されていたかるたのほとんどは、上の句だけが書かれていたようです。上の句、下の句両方が書かれた読み札が売られるようになるのはもう少し時代がくだってからのようで。

また当時の雰囲気を出すために、字が物凄く崩して書かれていたり、現代とは違う仮名づかいをしたりと工夫を凝らして小道具を作ってあります。それによってその時代感は確かに出たと思うのですが、出演の役者さんを始め、スタッフもはじめのうちは、「この札は一体どの札なのか」「この上の句と対になる下の句はどれなのか」、慣れない作業に右往左往しました。

さらに言えば、ドラマというのは例えば、かるたの札一枚を取るという行為を役者さんに何度もやってもらい、それを様々な角度から狙って撮って、それらのカットを重ねていく訳ですが、ドラマの中で流れている時間上、「今一体、何枚ぐらいその場に残っているのか」、「取られていない札の置き場所や角度は、前に撮ったカットと同じか(間違って動かしてしまっていたりしないか)」そんな事を一々チェックしながら撮影するという細かい作業が続きました。百人一首の札は動かないので撮影は意外と簡単なのではないかと思われがちですが、さにあらず。そんなスタッフの右往左往も想像しながら、かるた大会のシーンをご覧頂けると、より一層楽しめるかもしれません。

100121_sakuya.jpg(大会のシーン撮影の為に、何組もある百人一首の札を用意しました。例えば「こいが取る」という風にシナリオで指定された札だけを選び出しておいて、撮影の準備をする作業は根気がいります。)

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2010年01月14日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 はな先生の大ボケはチャーミング


さて、まもなく2回目の放送が近づいてまいりました。

今回は、松坂慶子さん演ずる こいの師匠 はなを紹介させて下さい。

まだ人生も恋も船出したばかりのこいにとっては、灯台であり、水先案内人でもあるような、大きな存在のおはな先生です。当然、ドラマの展開のおおきなうねりの中でも重要な役どころですが、今回、私が見所だと断言したいのは、おはな先生のボケぶりです。

第一回の放送にはこんな台詞が出てきました。

「え、もう年あけたの!?」

みなさん今年の元日、あるいはそれ以前の正月のことを思い出してみて下さい。例えばこの台詞を言う機会があったでしょうか?私には皆無であったといわざるを得ません。
この台詞を言う難易度はかなり高いと思うのです。
では、どのように言ったらそれらしく聞こえるか。字面だけ見ていたのでは私自身は想像も付きませんでした。

しかし、松坂さんの手にかかれば、見事にチャーミングのおはな先生になってしまう。撮影現場にいてかなりの衝撃でした。「年が明けたのに気が付かなかった人」が目の前に現れたのですから。個人的には第一回の中では一番シュールで面白い台詞ではなかったと、映像を見るたびにひそかに笑っております。

そして第2回。次なる大ボケは・・・。
「寒い冬なのに大切な着物を売って、本を買った」というおはな先生の勉強熱心を伝えるシーン。

シナリオにはこう書かれています。「- 本を抱きしめ転がり、机に頭をぶつけるはな」
これだけでも期待せずにはおれないのですが、とある演出意図からおはな先生は座りっぱなしになることに。

考えてみるに「頭をぶつける」ためには「抱きしめ転がる」という要素がかなり重要になってくると思うのです。ああ、それなのに。座ったままどうやって机に頭をぶつけるのか。しかも自然で説得力のある形で。

いよいよ本番。
見事なぶつけっぷりでした。

いかにして頭をぶつけたのかは、放送を見てのお楽しみ。

咲くやこの花 第2回 「君がため」
BSハイビジョンは 1月15日(金) 午後6時から
先行放送。
NHK総合は     1月16日(土) 午後7時30分からの放送です。
お楽しみに!!
100114_sakuya.jpg(撮ったシーンの演技のチェックをするおはな先生)



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2010年01月07日 (木)土曜時代劇『咲くやこの花』 いよいよ放送始まります!!


みなさま、あけましておめでとうございます。『咲くやこの花』制作スタッフの佐々木です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、いよいよ初回の放送が迫って参りました。
これからは毎回の見所をお伝えできればと思っております。

記念すべき第一回目の放送、注目は何と言っても、「二人の情けない出会い」です。今をときめく成海璃子さんと平岡祐太さんがドラマの中で出会うとなれば、素敵な恋を予感せずにはいられませんが・・・・・・。

この出会いがなんとも情けない。恋の予感のかけらもないのです。平岡さん扮する、浪人 由良は成海璃子さん扮するこいと出会うとき、こいがコケた拍子に飛ばしてしまったあるものが顔にくっつき、情けないお姿。

一方のこい。そんな出会いをひきずって、二度目に由良と会うときには、浪人 由良のいたずらで今度はこいが情けない顔に。いずれ恋に落ちるであろう二人の出会いがあんなカタチとは。

これもあとから振り返れば素敵な出会いと呼べるのでしょうか?


そんな土曜時代劇『咲くやこの花』第一回 「めぐりあひて」は明日1月8日(金) 午後6時からBShiで先行放送。NHK総合では1月9日 夜7時半からの放送です。お楽しみに!!

100107_sakuya.jpg(写真は、お正月らしくかるた大会シーンの撮影の様子を選んでみました。)


咲くやこの花 http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/sakuya/

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2009年12月28日 (月)土曜時代劇『咲くやこの花』 撮影快調! 来年の放送開始をお楽しみに!


あっという間の年末です。いかがお過ごしでしょうか?

撮影の進行状況ですが、すでに9割方撮り終わっています。来年すぐからの放送に向けて編集作業が勢いよく進められているところです。

最後に残されているシーンは、こいと由良との恋の行方にまつわる2人のシーン。はじめのころはぎこちなかったものが、所作もお二人の息もぴったりあってきているということで、台本の中で成長していく、こいと由良がそっくりそのまま現実の世界の成海さんにも平岡さんにもあてはまるなあというのが実感です。番組のはじめと終わりでは、居住まいからして別人のようです。

そんなこいと由良ですが。その成長の度合いを視覚的に助けてくれるのが美術の力です。こいは着るものがどんどんあでやかに、そしておとなっぽくなっていきます。由良はあてどなく暮らしていた浪人の髪型から最後は立派な侍に。

さて何を契機にそんなに風貌が変わっていくのか、毎回楽しみにご覧いただければ幸いです。

それでは今年のブログはこのあたりで。皆様よい年をお迎え下さい。
来年からは毎回の見所をお伝えできればと思います。


091228_250.jpg(写真は11月に行われた記者発表の様子)

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2009年12月23日 (水)土曜時代劇『咲くやこの花』 殺陣もあります


主人公 こいがある日出会い、こいをするのが浪人 由良。なにやら心に何かを隠して生きている様子。

影があっていい男。そんな由良を演じるのはこれまた時代劇初出演の平岡祐太さんです。平岡さんにも所作のお稽古をして頂きましたがそこにさらに加わったのが殺陣の稽古です。
今回は女性が主人公で華やかなかるたの世界を描いていますから、時代劇ながら血が流れないほのぼの路線なのが売り物です。
とは言えやはり水もしたたるいい男、それも武士だとなれば、殺陣も当然あるわけでして。その殺陣は平岡さんが一手に担っています。

勘のいい平岡さんはすぐに殺陣の段取りを覚えていらっしゃいましたが、殺陣の指導の先生はそんな次元では納得してくれません。「考えていてはいけない。考える前に動けないと、殺陣の表現にならない」、つまり段取りを完璧に覚えてそれがつらつらと動けるようになっても、体にしみこみ「次の段取りはどうだっけ?」という感じが見えてしまってはそれはもう殺陣ではないと。

さて、そんな殺陣のシーンがどうなったか。この番組では殺陣はレアモノです。何話目なのかは見てのお楽しみ。お見逃しなく!!


091223_250.jpg

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2009年12月18日 (金)土曜時代劇『咲くやこの花』 主演は時代劇初出演の成海璃子さん


さて、本日より本格的に『咲くやこの花』の世界をご紹介させて頂こうと思いますが。
申し遅れました、私、制作スタッフの佐々木と申します。以後御見知りおきを。

まずご紹介したいのは主演の成海璃子さんです。若手女優No.1の呼び声も高い成海さんですが、今回が時代劇初出演です。

時は江戸時代 文政12年。舞台は江戸深川。下町の女の子ながら、ちょっぴり自信がなく、目立たずに手堅く生きていきたいと願う漬物屋の娘 こい。という役どころ。

成海さんご本人と同じ17歳という設定。目立ちたくないと思っている女の子が恋や師匠との別れ、かるた大会での戦いを通じて大きく大きく成長していく訳ですが。
 「目 立ちたくない」からと言って決して暗い性格だという訳ではありません。二十歳も超えた大人の方々ならどこか心の片隅に覚えがあるかもしれませんが、「集合 写真で写真の真ん中では写りたくない」そんな自分への気恥ずかしさというか、自意識というか、自信のなさといいますか、そんなものを抱えながらゆっくりと 大人への階段を登っている女の子です。そんな複雑で繊細な心のひだを体全体で表現しなければいけないので、等身大で演じればいいかといえばそうもいかない 訳で、難しい役どころです。

それに加えて、時代劇ですから所作の約束事も沢山ありますし、セリフの言い回しも現代劇のようにはいかない。

という訳でその時代の身体・動きとはどんなものだったのか、芝居の稽古に先駆けて、所作のお稽古を成海さんには重ねて頂きました。
時代劇ではお稽古やリハーサルは基本的に、浴衣で行います。和服での動きが自然かどうかを検証するためには浴衣で動いたほうがわかり易いからです。
所 作の稽古を始める前にまず関門となったのが、この浴衣を着るという作業でした。花火大会ぐらいでしか着ないという方も多くいらっしゃると思います。成海さ んも最初は、衣裳さんに着せてもらってのお稽古でしたが、いいチャンスだからと稽古の毎に少しずつ自習して、今では独りで着られるまでに。
芝居に入る前になかなか関門が多いですね、時代劇。
時代劇初挑戦の成海さん、体当たりで挑んでいます!

そんな土曜時代劇『咲くやこの花』は2010年1月9日 夜7時30分スタートです。

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:15:05 | 固定リンク
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2009年12月16日 (水)土曜時代劇『咲くやこの花』 ブログ始まります


本日より、このブログで年明けに放送される土曜時代劇「咲くやこの花」の魅力をどんどんとご紹介したいと思います。

このドラマは、百人一首のかるたがとても得意な女の子が主人公。土曜時代劇になってからは初めての、女性が主人公のドラマです。

正月からの放送らしく、振袖の女性も沢山出てくる、いつもの殺陣が沢山の時代劇とはちょっと違った色あいのドラマに仕上がっています。どうぞご期待下さい。次回のブログからは現場のリポートを交えてお伝えします。こちらもご期待下さい。


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投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:00 | 固定リンク
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