再生の町

2009年09月25日 (金)「再生の町」 とうとう最終回です!


「再生の町」プロデューサーの大久保です。
掲示板でもたくさんのご意見や応援をいただき、本当にありがとうございます。
いよいよ26日(土)は最終回の放送です。

 高岡たちプロジェクトチームと水元市長、権藤議長、市民たちがぶつかり合って、はたしてなみはや市の未来がどちらに向かうのか……それは最終回の放送でご覧いただくとして、その裏で高岡の妻・樹たちが着々と準備してきたのが公民館での「フェスティバル」です。樹はこのフェスティバルで、昔盛んに行われていた盆踊りを復活させようと計画します。老若男女が一つの輪になって踊ることで、みんなで共に手を携えてこれからの町を作っていこうというメッセージを発信しようと考えたのです。この盆踊りの場面自体はとても短いのですが、キャスト・エキストラの皆さんの何ともいえない表情で、象徴的なシーンになっています。

saisei20.JPG 

 で、ここで流れているのが、「なみはや未来音頭」。もちろんこのドラマのために作られたオリジナルです。脚本の設定では、大阪万博の頃、なみはや市がぐんぐんと成長を続けていた時代に作られたことになっています。この曲の制作もまたまた時間との戦いです。収録までに振り付けもしていただかなくてはならないことも考えると、もうプロの作詞家に依頼する時間もありません。そこで、番組スタッフみんなで知恵を絞りながら作詞しました。それぞれが昭和40年代のなみはや市民になったつもりで、一所懸命考えてみました。ちょっと長くなりますが、「なみはや未来音頭」の歌詞をご覧ください。

 

「なみはや未来音頭」 (作曲:寺嶋民哉 振付:飛鳥左近)

かすむ淡路(あわじ)に舳先(へさき)を向けて なみはや漁師の男道
今日も掲(かか)げる大漁旗(たいりょばた)
タコはとれたか アナゴはきたか
浪の花咲く なみはや未来音頭

えやんか そやんか いけるやんか ハイ


春夏秋冬手塩にかけて なみはや畑のあぜの道
今日も祈るよお天道(てんと)様に  
キャベツずっしり タマネギ甘い
ナスの花咲く なみはや未来音頭

えやんか そやんか いけるやんか ハイ


躍進日本の先頭切って なみはや職人技の道
ラインつなげる あの娘(こ)と俺を
高い煙突 サイレン響く
恋の花咲く なみはや未来音頭

えやんか そやんか いけるやんか ハイ


空のでかさに届けとばかり なみはや子供はすくすくと
いつか世界を背負(しょ)って立つ
おやじ元気でおふくろ笑う
夢の花咲く なみはや未来音頭

えやんか そやんか いけるやんか ハイ


みんな仲間や いっしょに行くで
明日(あす)に花咲く なみはや未来音頭


saisei10.JPG 

 漁業や農業が中心の小さな町から、大きな工場が建って全国から人が集まり、どんどん大きな町になっていったころは、未来への希望でいっぱいだったと思います。今のなみはや市とは状況が異なるでしょう。ただ、子供たちの将来に託した夢や、みんなで連帯して明日へ進んでいこうという思いは、今も変わらないのではないでしょうか。それはなみはやの町に限らず、皆さんの住む町でも同じかもしれませんね。

 最終回をごらんになったら、ぜひまた「なみはや未来音頭」のご感想なども掲示板にお寄せくださいね。

 

 「再生の町」ホームページはこちら                   http://www.nhk.or.jp/dodra/saisei/

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:24 | 固定リンク
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2009年09月17日 (木)「再生の町」 ディレクターから取材の裏話を少々・・・


 大久保プロデューサーの撮影裏話、楽しんでいただけましたでしょうか。今回は、「再生の町」第3回・第4回の演出を担当しているディレクターの安達からです。

 このドラマを制作するにあたり、およそ1年におよぶ取材を重ねました。今日はその裏話を少し書いてみたいと思います。

 企画の立ち上げと同時に、まず最初に手をつけたのが、「地方自治体財政」についての勉強でした。ニュースや新聞でさまざまな情報を手にはしていたものの、その実態についてはまったく素人同然からのスタートでした。公務員試験用の参考書のたぐいを何冊か購入し、1ページ目からめくっていったのですが・・・。細かい専門用語、次々に出てくる難解な数字に数ページで挫折してしまいました。とにかく難しい!

 これではダメだと、とにかく「現場」の取材に突入することにしました。無知のまま取材に出ることが失礼だとは承知しつつ、とにかく行ってみようということで、まず地元・大阪府下の市町村の役場を回りました。ドラマの取材という通常のニュースとは別の角度での取材だけに、はじめはとまどいを見せる自治体の方々もいらっしゃいましたが、「公務員の皆さんのリアルな姿を描きたい」という思いを熱く語るうち、徐々に「本音」を話してくださるようになりました。そして、住民の反発をダイレクトに受けながらも組織の意向に縛られるという「板ばさみ」の苦悩を抱える人間模様が垣間見えてくるようになりました。

 このドラマの中には、そんな数々の取材で得た話が散りばめてあります。第1回で登場した市営住宅に住む少女・真由美が主人公・高岡駿馬にタオルを手渡すというシーンも、取材の中から得たエピソードの一つです。第2回で財政課長の桂木が高岡に語った「温泉でも湧いてくれたら、一発で財政危機なんかなくなりますんや。まさに神風が吹くってやつや」という台詞も、とある市役所の方がおっしゃっていた話をもとにできあがりました。プロジェクトリーダー・間宮が高岡をサウナに連れて行くという設定も、実際のエピソードをもとにしたものです。

 昨年の冬には、吉田ディレクターと一緒に、実際に財政再建団体になった北海道夕張市も訪問し、住民の方々のお話をうかがいました。「市の財政破綻以降、職員も住民も変わってきた」「こんな町にしたいという町づくりの青図が必要」「みんながダメだというところにこそチャンスがある」・・・。公務員と住民が一体となって町の再建に挑もうとしている大きな熱意を感じると同時に、実は住民一人ひとりが大切な登場人物であるということに気がつきました。

 

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↑夕張市内を歩く演出の吉田ディレクター(後姿)

 

 次回放送の第4回では、プロジェクトメンバーの思いが住民の気持ちとすれ違い、メンバーは厳しい戦いを強いられるという、このドラマの一つのクライマックスを迎えます。そして最終回では、住民一人ひとりがいかに自分たちの町のことを考えていくべきか、そこまで踏み込んで描いたつもりです。

 あと残すところ2回、見ごたえのある仕上がりになったと確信しております。ぜひ最後までこのドラマをお楽しみ下さい。

 「再生の町」ホームページはこちら                     http://www.nhk.or.jp/dodra/saisei/

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:12 | 固定リンク
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2009年09月16日 (水)「再生の町」 残すところあと2回!


「再生の町」プロデューサーの大久保です。

 9月12日土曜日に「再生の町」第3回「覚悟」が放送されました。もう半分放送が終わってしまいましたね。財政再生プロジェクトチームも、いよいよ医療や福祉など本当なら予算削減など考えたくない「聖域」へと踏み込んでいきました。第4回では仲間であるはずの市役所各部署の職員や、なみはやの市民さえもがチームを糾弾し苦しめます。どうなることやら……

さて、そんな市民の一人、高岡たち市職員の仕事に厳しい目を向けるのが水崎綾女さん演じる市営住宅の少女、真由美です。その彼女が第2回、第3回でギターを弾いて歌うシーンを憶えていらっしゃるでしょうか。ドラマの中では何気なく弾き語りしているように見えますが、撮影にいたるまでは大変でした。なにせ時間がなかったのです。脚本が出来上がってから、その内容に沿うようにプロの作詞家に作詞をお願いし、曲も大急ぎで作ってもらいましたが、それでも楽曲の完成から撮影までの練習期間はわずか2ヶ月足らず。

真由美は、幼い頃家を出て行った母親に捨てられたと感じているため、なかなか他人と上手にコミュニケーションを取ることができません。その彼女が唯一素直に感情をはき出す手段が「歌」……ですから歌うシーンはとても重要です。水崎さんはギター経験ほとんどゼロの段階から大変な努力で練習し、真由美としてどう歌うべきか、そしてそれが物語の中でどう変わっていくのかを、考えに考え抜いて収録に臨んだのでした。

MAYUMI.JPG

彼女が歌うこの歌、「青い自転車」は最終回にフルコーラス聞くことができます。その時、真由美にとって孤独を紛らわす手段だった「歌」の意味は、どんな風に変わっているでしょうか。ぜひお楽しみに。あ、それからこの「青い自転車」の歌詞が出来上がってすぐに、美術スタッフにコピーを渡したら、さっそく真由美の乗る自転車が青くなっていました。(もともと赤い自転車を用意していたんですが)。うーん、美術さん素早い! 画面で確認するのは難しいかもしれませんがチャンスがあれば見てみてください。真由美の愛車は確かに「青い自転車」です。

 音楽といえばもうひとつ。最終回でちょこっと出てくる番組オリジナルの歌がもうひとつあります。その名も「なみはや未来音頭」。え? なんで「音頭」? そのお話はまた今度。

 それでは9月19日放送予定の第4回「責任」をお楽しみに!!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:41 | 固定リンク
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2009年09月01日 (火)「再生の町」 ついに放送開始です!


 「再生の町」プロデューサーの大久保です。 

 プレマップやメイキング番組を見て楽しみにしていらした皆さん、たいへんお待たせいたしました。8月29日土曜日に「再生の町」第1回「非情」が放送されました。すでに掲示板にもたくさんのご感想やご意見をお寄せいただき、本当にありがとうございます。スタッフ一同読ませていただいて、励まされたり、はたまた反省したりしております。 

 思えばこの番組の撮影が始まったのは5月12日、大阪府阪南市のとある住宅街で、筒井道隆さん演じる 高岡駿馬の自宅付近のシーンでした。第1回の前半で、市役所を定時退庁した駿馬が自転車で自宅へ帰り着くシーンがあります。普通に見ているとなんでもないシーンですが、これ、けっこう大変な撮影でした。実は高岡家としてロケ撮影させていただいたお宅は、ちょっとした高台にありました。海がはるか眼下に見渡せる素晴しい場所なのですが、そのかわり、あたり一帯は歩いて登るのも大変な急な坂道ばかりです。その急坂を、リハーサルから本番まで、何度も何度も、筒井さんは重いママチャリに乗って駆け上がってくれました。 おまけにその日は風も強くて、急坂プラス向い風という悪条件でしたが、画面上はそんな困難さを全く感じさせません。とても軽々とのぼっているようにさえ見えます。ご近所の皆さんも大勢見物にいらしていて、その 健脚振りには拍手喝采です。8月29日の土曜スタジオパークでご本人がおっしゃっていた通り、さすが無類の自転車好きの筒井さんでした。 

blog0901-1.jpg 

 ところで自転車といえば、「再生の町」では、人と人が出会ったり触れ合ったりする大事なシーンで、何度か効果的に使われています。第1回でも水崎綾女さん演じる市営住宅の少女、真由美と駿馬が初めて出会う シーンで登場していましたね。その真由美が、第2回以降でギターの弾き語りで歌うオリジナルソングのタイトルは「青い自転車」です。実はギターを触るのもほとんど初めてという水崎綾女さんが、2ヶ月の特訓の末に歌っているんです。さあ、どんな歌が登場するのか…。次回はこのあたりの裏話を書いてみたいと思います。

  それでは9月5日放送予定の第2回「敵」をお楽しみに!!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:10 | 固定リンク
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2009年08月07日 (金)土曜ドラマ「再生の町」 いよいよ29日からスタート!


8月29日(土)スタートの土曜ドラマ「再生の町」。

チーフ・プロデューサーの青木です。

このドラマは、地方自治体の「財政破綻」と「再生への道のり」を描くドラマです。
でも、「地方自治体の財政破綻」って、何のことだかわかりますか…?

自分が住んでいる「都道府県」や「市町村」が、「倒産」してしまうことです。
これでも、よくわかりませんよね…。

私たちは、日常生活の中で、いろいろな行政サービスを受けています。
下水道、ゴミ処理、保育園、高齢者福祉、地域医療、生活保護、道路整備など…。
財政破綻によって、それらのサービスに割り当てられる予算が減らされてしまうんです。
つまり、十分な行政サービスが受けられなくなるのです。

まだ、ちょっと実感がわきませんか…?
今まで無料だった「ゴミ処理」が有料になったり、「保育園」の料金が値上げされたり、
近くの「公立病院」が廃止・縮小されたり、「高齢者」のデイサービスが廃止されたり…。

何となくわかっていただけましたか…?
子供にとっても、大人にとっても、住みにくい町になってしまうんです。

そんな最悪な状況にならないように、四苦八苦する公務員たちの物語。
それが、このドラマ「再生の町」。

財政危機が発覚したとき、その厳しい財政状況のなかで…、
「暮らし」や「命」に直結する行政サービスの何を残して、何を削るのか…。

「ふるさと」を守るために、地方自治体や私たちにできることって何…?

決して、他人事ではありませんよ。
皆さんも、この番組を見ながら、自分が暮らす町について一緒に考えてみませんか…?

出演者の筒井道隆さん、牧瀬里穂さん、南果歩さん、吉田栄作さん、岸部一徳さんも…、
主題歌の今井美樹さんも…、そして、大道具さん、メイクさん、ギターの先生も…、
番組制作に携わった一人一人が、「まち作り」を真剣に考えて作り上げたドラマです。

次回は、現場を取りまとめていた大久保Pが撮影中のエピソードなどについて書きます。
近いうちに更新する予定です…どうぞお楽しみに!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:40 | 固定リンク
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