2010年01月18日 (月)「つばさ」 ブログ更新運動実施中 その85 なぜ人はコケるのか?
プロデューサーの後藤です。
かなり以前にいただいた「横矢みちるはなぜよくコケるのか?」というご質問に、やっとの
ことでお答えします。
第8週「親子の忘れもの」
横矢みちるの初登場シーン。
私が子供のころは、コケると言えば吉本新喜劇でした。
誰かが愚にもつかない馬鹿げたギャグを放った瞬間、その場に居合わせた一同が盛大に
倒れてみせるというお決まりのリアクション、それがコケるということです。
みんながコケた瞬間、おもしろくもないギャグが、気の力で人を倒す気功師か、はたまた
色香で女性を失神させるセクスィー部長のように、神々しいものに思えてくるのです。
一見おもしろくないギャグに対する非難と見せかけて、そのギャグを受け入れ、おもしろく
ないものを強引におもしろく見せかけるという働きが、コケるという行為には含まれて
いるようです。
みちるがコケる理由はそこらあたりにあるのではないか……何の確信もないままこの文章
を書き始めています。
昨年秋、スピンオフで「真瀬のその後の物語」をやろうという打ち合せのときに、「みちる
がなぜコケるのか?」について本編では回収していないので、そのエピソードを作ろうと
いう話が、じつはありました。
これまでみちるがコケている情景を思い出してみると、真瀬の目の前か(真瀬がいなく
ても)彼に関わる話をしている場面ばかりです(まあ、真瀬に関連して登場する役だった
ので、あたり前ですが・・・)。
ところが、昔のみちるはコケていなかった(はず)。コケるようになったのは、千波に
真瀬を譲ってからだとして、そのコケる癖が彼女の哀しい心情に通じているとすれば、
どんなストーリーが組めるだろうか?……そんなことを考えていました。
いまでは吉本新喜劇のおかげで「コケる=ギャグ」という認識が一般的になった我々です
が、みちるが真瀬の前でコケるその瞬間、彼女の心が悲痛な叫びを上げていたということ
を知ったならば、ちょっと涙が出てきそうなエピソードが組めたかも知れません。
結局、みちるが登場するような話にならなかったので、そのエピソードは手つかずのままに
なってしまいましたが…。
去年の今頃、みちるのシーンの収録前に山本未來さんと初めて打ち合せをしたとき、
みちるはともすれば高飛車なイヤな女に見られてしまう可能性があるので、何か人間的な
スキがあるように演じて欲しいとお願いしました。
その場で出たのは、「ひどい花粉症でクシャミをすると眼鏡がズレてしまう女」という案で
したが、最終的には未來さんと福井Dとの話し合いで、「コケる女」という設定に落ち着いた
……というのが本当のところです。
人は「なくて七癖、あって四十八癖」などと言われています。
役者が登場人物を生き生きと演じるために重要な要素の一つが、台本には書かれて
いない、癖を設定するということなのですよ。
ということで、「横矢みちるがよくコケる」のは、台本上の要請だからではなく、演技を肉付け
するために考えられたことだったのです。
ご納得いただけましたでしょうか。
おそらく、みちるがコケる本当の理由は、みなさんのご想像の中に答えがあるはずです。
それぞれが思うこれだ!という理由があれば、ぜひ掲示板に書き込みを。
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投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:18
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