2009年10月29日 (木)「つばさ」 ブログ更新運動実施中 その28


今週はブログ更新のスピードが遅いのですが、やはり人間は低きに流れるものですね。
エレベーターを使って出勤し、間食にたこ焼きを食べ、ブログの更新に二の足を踏む……
リバウンドという言葉がちらつき始めた、プロデューサーの後藤です。


昨日今日と仕事の合間に105スタジオをのぞくのですが、なかなか吉田桂子さんと旧交を温める機会がありません。

 

091029_192650.JPG

 


昨日は、坂口憲二さんと村田雄浩さんがピリピリと緊張したお芝居をする長~いシーンの
撮影中で、奥のテーブルに座っている桂子ちゃんに手を振ることすらできない状況の上、
まだまだ撮影に時間がかかりそうなので帰りました。

今日は、彼女がいる一番奥のセットにたどり着くことさえできず、あきらめました。
写真は犬飼デザイナーに撮ってもらってますので、そのうち桂子ちゃんに会うことができたら、
万里ネタのブログ更新がんばります。

 


ということで、今日は西谷Dの文章でお茶を濁します。

 

掲示板でどなたかが西谷Dの文章を褒めていましたが、これが…いけません。
また新しい文章を書いて送ってきましたよ。
長ったらしいからカットして突っ返すと、また書き直してメールしてきます。
今度は、ちょっと自分好きな感じのくだりを修正して送り返すと、それではこちらでと、また
添付メールが届く始末。

ほら、栃木の日光や大阪の箕面あたりでは、観光客がやったエサに味をしめた猿が人家に
現れて狼藉を働くので困っているようで、「猿にエサをやらないでください」と盛んにアピール
していますよね。今の私の気分は、そんな感じです。

 

では、猿…ではなく、西谷Dの登場です。

 

 

こんにちは。ディレクターの西谷です。

今日はラジオの男について。

「つばさ」ではイッセー尾形さんが大胆かつ繊細な芝居で、スタッフをも魅了してくれました。
そのラジオの男がどうやって生まれたか、その誕生秘話をご紹介します。

ドラマではよく主人公が自分の部屋にぽつんと佇んでいるシーンがあります。そう言うとき、
彼なり彼女なりは自分と向き合って、その日起きたことを反芻しているわけです。ああすれば
良かった、こうすればもっと良かった、と。あるいは、今日は最高だったとか、感慨に耽って
いる場合も有るでしょう。
そんなとき朝ドラでは、ナレーションで主人公の考えている、思っている内容を説明します。
でも「つばさ」では、そんなお決まりの【一人で部屋に佇み】【ナレーションで心情を説明する】
という図式を変えたかったのです。

 

cap056.jpg

その結果がラジオの男の誕生、言い換え
ればつばさの心の影の誕生なわけです。

「つばさ」が部屋で一人きりのシーンは
いくつも有りましたが、その多くはナレー
ションが入らずに、ナレーター本人である
ラジオの男が堂々と出てきて、つばさの話
を聞く会話形式になっています。

 

 

私たちが一人で悩んだり考え事をしているとき、自分の中に「もう一人の自分」のような
他者がいて、その人と話したり相談したりしていませんか。私は小さい頃からずっと心の中の
もう一人の自分と色んな相談や不安や喜びを共有してきました。ラジオの男はつばさの中の
「もう一人の自分」、つばさの“心の影”なのです。

つばさのもう一人の自分をラジオの男にすれば、つばさはあらゆる悩みや感動をラジオの男
と共有でき、それは一人芝居ではなく、通常の二人芝居として視聴者にもストレートに感動を
与えられることになるのです。

IMG_0053.jpg

 

   先月イッセー尾形さんと会う機会が
   有ったとき、
   イッセーさんはこう言っておりました。

 

 

多部さんとの二人だけの共演シーンは、どのシーンもとてもナチュラルな空気が流れていた
と……。二人はとても相性が良くて、互いに「素」の自分を引き出してくれる存在だった、
とも話されていました。私も同感です。

 

最終週の金曜日、ラジオの男が消えるシーンは、「つばさ」の撮影の中で私がもっとも感動した
瞬間でした。単に、つばさからラジオの男が離れていくことだけでも泣けますが、つばさが
“心の影”から去っていく、影からすればつばさから引き離される別れのシーンに見えた
とき、涙が止まりませんでした。


これはつまり、「老い」の象徴であるラジオの男が「若さ」の象徴であるつばさに恋をして
いて、そのつばさから去っていかなければならない、老いと死の宿命。それだからこそ、若さ
が何にも増して美しく輝いているのです。その刹那、若さが老いを「シャットアウト」する瞬間
にも見えた私は、収録中ではありましたが、目頭が熱くなっていました。

つばさとラジオの男のシーンは全部好きですが、特に挙げるなら、この最終週の自らの翼
を折って、ひとつの命のようにつばさに与え、つばさを羽ばたかせたシーンがベスト1

ベスト2は、第21週、竹雄に上野に会いに行って、絶望の淵にいるつばさに身を寄せる
だけのラジオの男。このシーンも震えました。

そして、ベスト3は第15週。やすきよ漫才へのオマージュである、つばさとラジオの男との漫才シーン。

以上が、私の「つばさとラジオの男のシーン・ベスト3」です。


また、イッセー尾形さん、多部未華子さんと仕事がしたい。
そう、願っています。

 

 

本日はここまで。
次回は、お待たせしました。いよいよ、妖しいあの方が登場します。


掲示板への書き込みお待ちしています。
はじめての方、大募集。
いつもいただく方々、大歓迎。
よろしくお願いします。
(猿呼ばわりされた西谷Dへの励ましも可)

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:57
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