第6回「鬼を人に返す」ご覧いただきありがとうございました!
本編で重要な役割を果たしている人相図ですが、制作過程など気になっている方も多いのではないでしょうか。
人相図は番組タイトルなども担当している鈴木英雄が制作しました。
あらかじめ、それぞれ俳優さんのかつら・衣裳合わせの際に写真を撮らせてもらい、その扮装写真をもとに描きおこしました。
最初の線画が毛筆の手描きで、その後のディティールはデジタルで作業しました。
デジタルの段階で描き途中の何段階かに分けてつくり、印刷して使用しております。
何段階かあるのは、巳助が描く動作をする撮影のカットに合わせるためです。
① 描き途中の段階
② 線のみの段階
本編では巳助がさらさらと描いた設定なのでこちらを使用しました。
③ 陰影を追加したもの
巳助が描くときは①+他の部分はガイドライン用に青線に変えていました。
青線は編集の際に消すことで、迷いなく描いているように見えるんですね。
監督に確認してもらいながら、何度か修正を重ねて本編での形になりました。
本来この時代の画風ではないので、オリジナリティを出すために苦労したそうです。
こちらの絵は初期のもので、本番で使われたものより線が細く、頬も膨らんでいないです。
筆書きで似せるのは本当に難しく、このように1つの人相図でも何度か試行錯誤しました。
当時の画風は狩野探幽を参照したそうです。
氷ノ介は人相図だけで「ずいぶんと美しい男」「男前」「目が石つぶてのよう」といった描写があるため、
印象を合わせるため特に試行錯誤されました。
正面を向いたものも。
ほとんど完成版に近いですが、目の色の有無で印象が大きく変わりますね。
完成版です。
美しいけれど誰も寄せ付けない恐ろしさもある錦氷ノ介を見事に再現していますね!
本編で使用されたほかの人相図もご紹介!
第1回で登場した秋山官兵衛(青山草太さん)
第2回で勝山の兄として登場した渡辺忠四郎(駿河太郎さん)
光圀公と見事な攻防を繰り広げた両火房(山口馬木也さん)
泰姫はこの人相図を見て「悲しげ」と見抜きました。
鶴市(坪倉由幸さん)
光圀のかつての悪仲間として衝撃的な登場をした鶴市。
次回、いよいよ光圀は過去と決着をつけます。
そして次回登場するこの人物・・・誰でしょうか?
超重要人物です!
第7回「心の旅」は17日(金)夜8時放送です!
義仙と旅をすることで了助の心に大きな変化が起きます。
人相図も大活躍します!
・・・ちなみに最終回では意外な方の人相図が登場します。
ちょっとした遊び心にも今後ご注目ください!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:00 | カテゴリ:剣樹抄〜光圀公と俺〜