スタッフブログ

土曜ドラマ「ひきこもり先生」スタッフインタビュー④

「ひきこもり先生」スタッフインタビュー第4弾!今日は制作部のスタッフに話をうかがいます。

制作スタッフの仕事にもいろいろありますが、今回はロケ場所探しから交渉、段取りまでこなす、屋外ロケのプロフェッショナルの二人、制作チーフの竹田和史さん、藤原明香さんです。

演出とプロデューサーの間に立たされながら、足で歩き回って活路を見出し、最高のカットを実現する、その極意を語ってもらいました。

fujiwara-takeda.jpgのサムネイル画像城谷:撮影お疲れ様でした。まずうかがいますが、制作の仕事って一言でいうとどういう仕事ですか?

藤原:何ですかね。いわゆるロケの何でも屋さんみないな仕事ですかね。

竹田:うん。結局ロケに関わるすべての段取りをするということです。

城谷:ロケの段取りと言うのは具体的にどんなことでしょう?

藤原:そのシーンをどんな場所で撮影するか。演出のイメージを最重要にしたとしても、スケジュールや予算などの条件があるので、プロデューサーの話も聞かなきゃいけないし、そこの一番いい落としどころを探りつつ、みんなを説得していく仕事なんじゃないでしょうか?

城谷:まず仕事のとっかかりとしては、何から始めるのでしょうか?

藤原:脚本をまず一番最初に読んで、メインの舞台となりそうな拠点を決めます。あとはそこにくっついてくるであろう、ちょっとした歩きのシーンとかをこなせるような場所を探す。

竹田:そう。まずは脚本で「核」になるところを決めることかな。

城谷:「ひきこもり先生」でいうと「核」になる場所は?。

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藤原:まずは学校ですね。学校のある場所を中心として、そことの位置関係で他のところを探す。今回のロケ場所に決まった学校の校門の出入り口に多摩川があるんです。地域性はビジュアル上も大事だから、他のロケ場所も「川」というテーマで探しました。陽平の家もそう。演出には川沿いにある設定でどうかと制作から提案しました。

城谷:そう言えば、今回のロケは川のほとりとか橋とかが多かったよね。

竹田:演出があの学校に決めた時点で、川をうまく使っていくんだろうな、ということは想像できました。

城谷:第2話のヨーダの自転車の走りも橋だったよね。あれも演出のリクエスト?

藤原:あれは、まずは街灯があるところ。ナイトシーンなんで見えないとしょうがない。そしてルーズのカットに奥行きがあること、というのが最初の演出のリクエストでした。水辺とか橋の上は街灯が多いので、リクエストにこたえるとなるとあそこしかないかなと。

城谷:あれはいいロケーションだったね。

yodahashirils.pngのサムネイル画像のサムネイル画像藤原:現場はかなりやりにくくて大変でした(笑)。

竹田:そう。もう一つの条件として、カメラと自転車の間を車がシャッターしたいというのがあって。となると撮影車と自転車の間に対向車線が必要でした。自転車の速度と撮影車のスピードを合わせなきゃいけないんですけど、スタート地点ではお互いの姿が見えていない場所だったからタイミングを合わせるのが難しかったですね。キューを出す演出部も大変でした。でもこっちから提案した場所だから文句は言えない(笑)。

城谷:ロケ場所のイメージは制作から提案するの?

竹田:一応自分で組み立てはしますけどね。演出のイメージにぴったり合う場所がA、それと少しずれているのがB、まったく違う視点から見たCというように、いくつか提案した方が面白いし、やっぱり演出の当初のイメージ以上のところに決まったときは、制作としては勝った感じがするというか(笑)。演出も自分がしゃべったイメージだけで探して欲しいとは思ってないはずで、制作部の視点で探して欲しいという気持ちもあると思います。

城谷:今回一番苦労したのはどこ?

藤原:「陽平の家」です。ずっと決まんなかったんで。

城谷:どれくらい決まんなかったの?

藤原:最初は市川(制作スタッフ)くんが一か月半くらい探してて、なかなか決まんなくて…。一応キープというのはあったんですよ。演出は納得していないけど“まあここでもできるよ”という答えはいただいていたんですけど、そういうのは悔しいじゃないですか。それで、もうちょっといいものを探そうと。二人がかりでシラミツブシで歩きました。

城谷:それだけかかったということは、条件が難しかったの?

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藤原:あそこで難しかったのは位置関係です。第4話で生徒たちが陽平の家に行くシーンが出てきて“ヤキトリーッ”て叫ぶシーンが出てきました。そのときの陽平と生徒たちの位置関係=目線の高さで両者の関係性を描くことになる。これは現場を見て探さないと、もうネットなんかではそこまでは探せません。それでまたシラミツブシに探していたら、ちょうど同じ高さで陽平と生徒たちが対峙できる場所があったんです。

城谷:よく見つけたよね。許可をもらうのも大変だったのでは?

藤原:ピンポンって訪問販売みたいに訪ねて行って、撮影で貸してくださいって企画書見せて。奥さんはあとで言ってましたけど、私が最初に話を聞いていたら断っていたって(笑)。お父さんだったからちょっと話しただけで許しちゃったけどって(笑)。撮影ってそれくらい大変なことをお願いすることになるんですよね。でも何回も何回も訪ねるうちに、最終的には友達みたいになりました。

城谷:家のたたずまいとしてもピッタリでした。

youheimadoaiko.pngのサムネイル画像藤原:設定としては陽平の親が建てた、築50年くらいというのが演出のイメージでした。あと演出はみなさんは立体的なロケーションを好むので。そういう意味でもいろんなポジションがとれる立地でしたね。

城谷:演出も喜んでいた。

藤原:あの物件で台本も変わりましたからね。ここだったらあれもできるみたいな。あそこに決まってから、第1話のトップシーンも付け加えられました。あの位置関係ならこういうことができる、ということになって増えたシーン。もともと準備稿にはなかったので、なんか嬉しかったですね。

城谷:あと苦労したのは?

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藤原:奈々の家ですかね。あそこは、完全に“階段縛り”で探しました。監督のイメージがあって、ああいう形の方が影像に立体感が出るっていう。最初は陽平が同じ目線で奈々の部屋を見るけど、去っていく陽平に気づかれないで奈々が陽平の姿を見る。そのためにはあれくらいの高低差があった方がいい。あれも車では行けないところだったので、足で探しました。

城谷:苦労が多かったと思うけど、今回の撮影で嬉しかったことは何ですか?

藤原:今回は「お弁当が美味しいっ」て言われたのは嬉しかったですね。いろんなスタッフにほめられました。めったにないことですけどね。

城谷:制作の仕事でやっててよかったなと思う瞬間は?

藤原:すっごい大変な現場がうまくいったときですかね。

竹田:最終的に完パケみたときにいいシーンになっていれば嬉しいですね。自分のイメージしたアングルで撮られたときとか。この角度で撮るのがいい、と思って勧めたけど完パケを見てみると寄りだけだった(笑)、ということもありますが、狙い通りに撮られているのを見ると嬉しいです。

城谷:最後に、将来の夢は?

藤原:居酒屋をやってみたいですね。この前調理師免許をとりました。結構好きなんで(笑)。60歳を過ぎてからかな?

城谷:まだまだだいぶ先ですね(笑)。今日はありがとうございました!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:29 | カテゴリ:ひきこもり先生

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