プロデューサーの盛です。今回のブログは、主人公ハナの夫・岩造を演じられた
小野武彦さんにインタビューさせて頂きましたので、その模様をお届けします。
質問:脚本を読んだ感想はいかがでしたか。
小野武彦:いやあ、三田佳子さんの役…可哀想だよね(笑)。
男性の僕の立場から読んでもこの岩造って奴はひどいなあと思いました。
それが脚本を読んだ第一印象です。でもそのくらい、内館さんの原作から、
とてもうまい具合に脚本化されていました。
「年寄りがあまり無理をした生き方をするのはいかがなものか」という、
娘・息子からの目線も痛かったです。僕も実年齢が役柄と同世代なので、
そういう「無理した年寄り」にはなりたくないな、と思った次第です(笑)。
質問:三田佳子さんと共演された印象は?
小野:三田さんとは50年ぶりの共演なんですよ。最後は長めのドラマをご一緒して
いたのですが、それから今まで共演がなかったのが不思議なくらいです。
当時三田さんから頂いたお手紙や、当時のスチール写真を三田さんにお見せして、
「あれから50年も経ったんだね!」
と二人でしばし感慨に浸りました。今回、夫婦という形でまた再会できて夢のようです。
撮影の合間にはね、「こんな素敵な奥さんがいながら、岩造はあんなことして…」
なんて、お互い役を離れてよく話をしましたよ。僕は役で演じているだけなん
だけどね(笑)、本妻の立場として、三田さんの「夫への許しがたい気持ち」を
ひしひしと感じました。
でも、三田さんはご自身が持っていらっしゃる天性の「前向き」さで、ハナという
人物を、いくらひどい目にあってもしぼむことなく強く生きていくというところに
持って行っている。さすが三田さんだな、と思いました。
実年齢も役とほぼ同じという小野さん。役柄とは言え、岩造のひどい仕打ちに、
終始ハナに同情していらっしゃいました。
次回は9月13日(日)「すぐ死ぬんだから」第4話もお楽しみに!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:24 | カテゴリ:すぐ死ぬんだから