2008年11月22日 (土)土曜ドラマ「ジャッジⅡ」終了。ありがとうございました。
去年の「ジャッジ」と今回の「ジャッジⅡ」の途中まで担当していたプロデューサーの古川です。
「ジャッジⅡ」の奄美ロケの真っ最中の7月15日、猛暑の中のロケスタッフを置き去りにするように島を離れて大阪に戻り、あとは城谷プロデューサーに丸投げにして翌16日に東京のNHKに転勤しました。
「ジャッジⅡ」最終回の放送も無事終えることができました。この場を借りて「ジャッジ」と「ジャッジⅡ」すべてのスタッフ、キャストと、法律や裁判関係の協力者や神戸芸工大の皆さんなど諸々の関係者の皆さん、そして番組を見ていただいた皆さん全てに改めてお礼申し上げます。
思えば去年、「ジャッジ」の放送を控えた頃、私は番組の「売り文句」を考えていました。番組が、いかに社会の時流を反映しているかをアピールできれば良いのですが、「裁判員制度の実施を2年後に控え、」と書き、「やっぱり、2年後じゃピンとこないよなぁ」などとか、「パート2があれば、来年に控え、と書けるのに」などと思ったりしていました。
それが本当に実現したわけです。
スタッフの誰かがどこかで書いているとは思いますが、続編のオーダーを貰うことは、スタッフにとっては正に勲章を貰うのと同じことです。
本当にありがとうございました。
さらに思えば2年前の春、「南の島を舞台に裁判官を主人公にしたドラマ」というアイディアを聞いた時、「あっ、これは楽そうだな」と思ったことが全ての始まりでした。
つまり「きれいな南の島を舞台に、法廷サスペンスドラマの主人公を裁判官にすればいいんだ」とかるーく考えたわけです。
しかしこれが、とんでもなく浅はかな考えであることに気づくのに、幸いなことにそんなに時間はかかりませんでした。
考えてみれば法廷ドラマでは、弁護士が形勢を逆転する新証拠を提出し、検事が名推理でトリックを暴き、被告がついに真実を告白し、様々な衝撃的なドラマ、愛憎に満ちた人間模様が繰り広げられます。
弁護士や検事、被告にはまさに法廷を舞台としたサスペンスドラマの中核のプレイヤー、主人公となる資格があります。
しかし裁判官にとっての法廷は、あくまで仕事場です。膨大な証拠や証言を冷静に正確に処理し、感情は抑制し、求められるのはジャッジ(審判)のみです。
裁判官は法廷サスペンスドラマの主人公とは成り得ないようです。
発想を180度変えました。
このドラマは裁判官という職業を持つ男を主人公とした、ホームドラマである、と。
それから長い取材と議論が始まりました。
まず裁判官とは何者か?家族があるならどんな夫であり父なのか?仕事場にはどんな人間関係があるのか?どんな友人がいるのか?法廷で働く日常にどんな喜びや悲しみがあるのか?小さな島での生活がもたらすものは?
法律監修の佐賀先生をはじめとする頼もしい協力者の皆さんには、大いに助けられました。
裁判官にとっての成長とは何なのか?
こんなことも考えました。
このドラマの本質はホームドラマですが、「ジャッジ」というタイトルで法廷シーンもいくつもある以上、法廷サスペンスを期待してチャンネルを合わせる視聴者の方も多いはず。そんな皆さんにも見続けてもらうためにはどうしたらいいか……?
こうした試行錯誤の上で出来上がったのが「ジャッジ」と「ジャッジⅡ」、全10回のドラマです。私の仕事の中でもかなり苦労した部類です。だからこそパート2につながったことが本当に嬉しく思います。
以下蛇足です。
あえて身内を持ち上げます。
「ジャッジ」と「ジャッジⅡ」の共に1回、2回、最終回の演出を担当しているディレクターの本木一博。企画から取材、全10回の脚本開発、ロケハンから収録現場まで、この男の獅子奮迅、東奔西走の大活躍がなければ、この番組は成り立ちませんでした。
このブログをご覧になった視聴者の皆さん、やや気が短いのがたまに瑕なのですが(「やや」という形容詞に異論のあるスタッフが多いことは承知していますが)、このドラマと共に彼の名前を、記憶の隅にでも留めていただければ幸いです。
さらに蛇足です。
このブログは今年4月、ドラマ8「バッテリー」の放送とともに始まったそうですが、私は現在、来年1月から放送開始の「Q.E.D証明終了」を担当しています。
撮影快調です!!
高橋愛さんも中村蒼君も頑張っています。いいコンビになりました。
ご期待下さい!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:59
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○ジャッジ?(最終回)
1週間遅れのレビューとなってしまいました・・・(焦)続きを読む
受信日時 : 2008年11月30日 11:08 | えんため日記









