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【だから私は推しました】地下アイドル考証・姫乃たまさんインタビュー

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早くも9月!放送は、残すところあと2回!!(ぎゃー☆)
第6回では、愛さん(桜井ユキ)とハナちゃん(白石聖)が喧嘩。からの~、愛さんオタ活卒業?でも、瓜田さん(笠原秀幸)を押して取調室だし…。最後に出て来た怪しい人も気になるー!
あぁ~、ますます見逃せない展開だけど、それって地下アイドルさんとオタクさんたちの生態(?)がリアルに描かれているからなんじゃない?はい!!はな子✿、今回もさっそく…


地下アイドル考証・姫乃たまさんにあれこれ聞いちゃいます!

はな子:
「地下アイドル考証」のオファーはいつ頃?

姫乃:
昨年の秋頃だったと思います。過去にも演劇のワンシーンのために“ヲタ芸”の監修をしたことがあるのですが、作品の立ち上げからここまでしっかり携わらせていただいたのは初めてなので光栄でした。
私自身も2009年から10年間、地下アイドルとして活動してきたんですけど、活動初期はまだ「地下アイドル」って蔑称の意味合いが強くて苦労することも多かったので、大河ドラマの「時代考証」みたいなテンションで「地下アイドル考証」の依頼が届いた時は感慨深かったです。

はな子:
依頼をすぐに快諾されたのですか?

姫乃:
正直、一瞬迷いがありました。「NHKが地下アイドルのドラマを制作するんだ!」って感動した一方で、地下アイドル系の作品ってまだまだステレオタイプのものが多いので、オタクを危険視したり、地下アイドルの闇ばかりクローズアップしたりする残酷物語みたいな内容だったら「お受けできない」とお話しました。それが実際に打ち合わせで構想をお伺いしたら全くそうじゃなかった。「新しい地下アイドルドラマができる!」と嬉しく思い、その場ですぐにお受けしました。

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※サニサイのライブ撮影にやる気満々の桜井さん(右)と細田さん

はな子:
番組の高橋優香子プロデューサーもアイドルが好きだと聞いています。

姫乃:
そうなんです! 高橋さん、ファンとしてライブにも通われているそうで、アイドル事情にかなり詳しくて(笑)。実は私は地下アイドルのファンにはなったことがないんですよね。だから本物の女オタである高橋さんと仕事できたのはすごく頼もしくて、アイドル好きで現場を知っている方がつくってくださるだけに描写も細部までリアルになっていて、全幅の信頼を置いていました。

はな子:
どの段階から制作に参加されたのですか?

姫乃:
台本が出来る前からです。高橋さんの中にざっくりとした構想がある段階だったので、“サニーサイドアップ”をどのくらい知名度がある規模のグループにしたらいいか、というところから話し合った記憶があります。キーパーソンになる栗本ハナちゃんがどういう性格だったら、ドラマの展開に沿った行動をとってくれるか…といった細かい話まで、初期の段階からしていたように思います。ある程度ハナちゃんの性格が確立されてからも、「こういうキャラクターのアイドルって成立しますか?」と細かい言動まで確認させていただくような感じで進めていきました。

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はな子:
森下佳子さんの脚本を読まれての感想は?

姫乃:
私にとって森下さんとのやり取りは、すごく刺激的でした。森下さんの脚本が上がってきたら、一話ずつ気になるところに私がコメントを入れて、高橋さん経由でお戻ししていたのですが、中盤くらいから執筆のために調べ過ぎて森下さんが本当にオタクになられたんじゃないかと思うくらい(笑)、リアルさが増していって。プロの脚本家さんの仕事を目の当たりにして非常に感激しました。

はな子:
「ここはこうした方がリアルです」みたいなコメントを?

姫乃:
「ここが変です」というよりは、「こういうところがリアルなので、もっと掘り下げちゃってください!」みたいに後押しする感じでした。元々普通のOLだった愛ちゃんが、どういう心情のプロセスを経て地下アイドルの沼にハマっていったらリアルか、というお話だったり。あとオタクの“ガヤ”の入れ方とか(笑)。オタクの人ってライブ中に歓声をあげたり、MC中のアイドルに茶々を入れたりするんですけど、歓声を上げる時の単語が「やったー!」みたいに短かかったり、茶々の内容がちょっとお調子者っぽかったりするんです(笑)。そんな細かい話をたくさんした覚えがあります。

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リアルな地下アイドル界作りに夢中になりました!

はな子:
大阪局の制作とのやり取りでご苦労されたことは?

姫乃:
無いです! もうほんっっとに、よくしていただいて…。大阪の撮影現場にもお邪魔させていただいたのですが、現場が若々しくて活気に満ちていて、私は東京育ちなので、全員が関西弁で逐一おもしろいことを言いながら作業をされているのにびっくりしました(笑)。
唯一、撮影が大阪だったことで肝心のライブハウスを紹介できなくて気がかりだったのですが、大阪の現場に行ってみたらピッタリなライブハウスだったので、「さすが!」と胸をなで下ろしました。ライブの看板まですごくリアルに作られていて、またまた感動してしまいました。

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※撮影現場を紹介してくれるお茶目な桜井さん(笑)

はな子:
地下アイドルが活動する“ハコ”考証ですね!

姫乃:
はい。「サニサイだったら普段のライブはだいたいこれくらいのハコです」とか、ライブチケットの価格設定にも細かくこだわっていらっしゃったので、そういったお話もさせていただきました。あとはサニサイのグッズのデザインも見せていただいたり。サニサイのTシャツについては「もっと!もっとダサく!!日常で着られないようなヤツにしてくださいっ!」って力説した覚えがありますね(笑)。

はな子:
初期のサニサイのステージ衣装ですね! 

姫乃:
そうです、彼女たちも着ていたやつです。あまり資金がない駆け出しの地下アイドルはまだ衣装を特注でつくれないので、その中でオリジナリティーを出そうと思うと自分たちのオリジナルTシャツにパニエというのが、昔から定番だったんです。逆に最近は減ってきたかもしれないんですけど…あれもかなりリアルでした。
オタク役の俳優さんたちもカッコイイので、「誰が着ても絶対にダサく見えるデザインにしてくださいっ!」と、念押しさせていただきました(笑)。

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はな子:
サニサイの各キャラクターについて

姫乃:
アイドルとして売れたいけど気質が裏方向きだったり、部活感覚で割り切って活動してるけど人気が高かったり、現実の地下アイドルにもいろんな性格の子たちがいます。なので、まずは5人組でどういうキャラクターの子が揃っているのかお伺いして、ひとりずつ現実にもいそうかどうか話し合いました。
ここでも実際にアイドル好きな高橋さんに「どういう子を推したくなりますか?」って聞いたりしました。

はな子:
まさに、アイドルとオタクのタッグ!!

姫乃:
私は地下アイドル業界を客観視しているつもりではあるのですが、地下アイドルの世界ってそもそも変わっているので、リアルに描写をしても逆に「え、嘘だよね?」と思われてしまいそうなことも実際にあったりするんです。オタクでありながらも高橋さんのプロデューサーとしての観点がバランス良くて、地下アイドルに詳しくない視聴者の方々もフラットに楽しめるドラマに着地させているんじゃないかなって、私は思いました。

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※収録の合間、和気あいあいなところをパチリ!

地下アイドルカルチャーを知ってもらえると嬉しいです!

はな子:
一番こだわったところは?

姫乃:
オタクのキャラかもしれません…!アイドルに比べてオタクの人って描かれ方がずさんで、どうしてもステレオタイプのアキバ系みたいな感じで描かれがちなんですけど、実際にはそういう人のほうが少ないんですよね。椎葉さん(村杉蝉之介)みたいな弁護士やお医者さんといった、ふだんはカッチリとしたお仕事をされている方も珍しくないです。あと現場ではコミュニケーション能力が大事なので、小豆沢さん(細田善彦)みたいに威勢のいいフレンドリーなお兄さんも多いです。豪勢に場を盛り上げてくれるからモテてもおかしくないんだけど、肝心なところでデリカシーがない、とか(笑)。森下さんの脚本はオタクのセリフが「いかにも言いそう!」って感じのオンパレードだったので興奮しました。

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はな子:
アイドル活動されて実際に出会った人たちですね。

姫乃:
そうです。実際の現場でもオタクの方同士って仲良くて。最初は人見知りだった人が誰かに声を掛けられたことがきっかけで打ち解けて、それを機に自信がついて今度は自分からほかの人に声をかけるようになったり、そういう成長を見ていると嬉しいんですよ。オタクの人たちって愛らしくて面白い。だから制作の方とキャラクターを造形していく作業は、すごく楽しかったです。

はな子:
サニサイで推しメンにしているのは、誰ですか!?

姫乃:
えー、みんなカワイイからなあ…。うーん、でも端っこにいるしっかりしてない子に目がいくので、もし実際にライブハウスでサニサイを見たら、ハナちゃんが気になっちゃうかもしれません。「がんばれ〜!」って(笑)。
地下アイドルって、ちゃんとしたオーディションだと通らないような子がステージで輝けるのが魅力の一つでもあるので、「あぁぁ、もっとちゃんとして〜!」みたいな子に私は心惹かれがちです。

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はな子:
第1回、第2回でライブハウスの受付役をされていましたね!

姫乃:
バレてましたか……? 短いシーンだったんですけど、「もっと愛想悪く!」って何回もテイクを重ねて(笑)。あの時、愛ちゃんに手渡したチケットもすごく細かく作ってあって、値段とかもきちんと表記してあったんですよ!感動しました。イベントタイトルもなぜか私の名前にちなんだタイトルにしてくださってて、遊び心がすごい……。

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はな子:
最後に姫乃さん的〝推しどころ〟を!

姫乃:
“地下アイドル”って単語の地名度が上がっても、ライブハウスに行かないと実際は何が起きているかわからない敷居の高いカルチャーだと思います。「だから私は推しました」ほど地下アイドルをリアルに描いたドラマはありません。このドラマをきっかけにライブハウスへ足を運んで生活が楽しくなる人が現れたらうれしいです。
サニサイぐらいの規模のグループだとファンとメンバーの距離も近くて、応援しがいがあると思います!もっと人気があるグループだと地下アイドルの醍醐味である「近さ」が味わえなくなっちゃうし、逆にサニサイよりももっとお客さんが少ないと、初めて推すにはファンの負担が大きすぎて上級者向けかも…(笑)。SNSで地下アイドルを捜してみて、気になる子がいたら是非勇気を出して会いに行ってみてくださいね。
現実の地下アイドルの〝推しどころ〟になっちゃいましたが、ドラマもあっという間に残り二話!ますます目が離せない急展開になりますよ!

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※放送前SNS撮影終了後のオタクとサニサイメンバー


【姫乃たま(ひめのたま)】
1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。 
2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)を出版。以降、ライブイベントへの出演を中心に文筆業を営んでいる。
音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』、著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー集』(KADOKAWA)などがある。

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よるドラ「だから私は推しました」
HPはこちら https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/doruota/
【放送予定】
7月27日(土)スタート<連続8回>
総合 毎週土曜 よる11時30分~11時59分
再放送:総合 毎週土曜 午前0時40分~1時9分(金曜深夜)
【作】
森下佳子
【音楽】
蔡 忠浩(bonobos)
【出演】
桜井ユキ、白石 聖、細田善彦、松田るか、笠原秀幸、田中珠里、松川 星、天木じゅん、川並淳一、榎田貴斗、小原滉平/澤部佑、村杉蝉之介 ほか

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:05 | カテゴリ:だから私は推しました

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