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【だから私は推しました】映像ディレクター・藤代雄一朗さんインタビュー

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8月3日第2回放送での
愛さん(桜井ユキ)が“チェキ券買い占め”を回避するために思いついたアイデアは、なるほど!でしたね。
でも、でも、でも…瓜田さん(笠原秀幸)がハナちゃん(白石聖)に「洗濯機」をアピールするシーン、はな子✿バクバクしちゃいました、汗。これで事件のことも何となく見えてきましたね…。

ところで、放送初回から映像が「映画っぽい」「カッコいい!」と感じているのは、どうやらはな子✿だけではないようです(はな子✿調べ)。 ふふふ、気になったら聞くしかない!早速番組プロデューサーにお願いして

ドラマ編集を担当している藤代雄一朗さんに会いに行ってきました!!
はな子:
ドラマの編集をするのは今回が初めてとうかがいました。そもそも、普段はミュージックビデオ(MV)やCMを手がけられている藤代さんが、なぜ編集をすることに?

藤代:
今年の春に「ボケとツッコミ」という中編映画を作ったのですが、お芝居を撮ることや、それを編集をすることがとても難しいと思い知りました。ちょうどその映画で苦悩している準備期間中に、今回のよるドラ「だから私は推しました」の演出を担当する保坂さんからドラマチームに参加しないかと誘われたので、「やりたいです!」と即答しました(笑)。

はな子:
え、難しいなって思っていたのに即答?!その理由を教えてください!

藤代:
普段やっている仕事とは違う仕事ができそうだったので、そこへの期待が一番の理由です。最初はこのドラマにどういう役割で関わるか決まっていなかったのですが、とにかくNHKのドラマを作る現場を見れることが自分にとっては「最高のチャンス」だと感じ、即答でした。

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※中央左:保坂監督(右は細田善彦さん)

はな子:
よるドラをやることが決まり、保坂監督が真っ先に「藤代さんとやりたい」と言ったと聞きました。以前にお仕事をご一緒にされたことがあったのですか?

藤代:
今回が初めてです。保坂さんは、斬新さが求められるよるドラ枠を担当するにあたり、NHKドラマにおける従来の作り方とは違うアプローチで制作したいと考えていたようでした。そうしてカメラマンやディレクターを調べていたところ、僕を見つけてくださったそうです。
以前、土曜時代ドラマ「悦ちゃん」のタイトルバックを作らせていただいたことがあったのですが、その時の担当プロデューサーさんづてに連絡をいただきました。

はな子:
普段は演出、撮影、編集を全てご自身でされていらっしゃいますが、今回のドラマも演出などされているのですか?

藤代:
今回のドラマでは、編集のみです。でも保坂さんから事前に、映像のトーン・撮影機材・撮影ギミックや演出に関しても数ヶ月前から相談をいただいていて、何度も一緒に話し合いをしてきました。
撮影機材は、LOG(カラーグレーディングの自由度を上げるための設定)で撮影できるカメラを使わせていただき、レンズやフィルターに関しても撮影チームの方々とテストを重ねて決めました。編集に関しては特別に許可をもらい、NHKが通常ドラマで使用しているものではないソフトで全8話すべての編集をしています。また、NHKでは「編集」と「カラーグレーディング」は別の担当者が行う分担制が主流ですが、今回は僕がどちらも担当して同時に行なっています。

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今まで使っていなかった脳の領域を鍛え始めた感じ

はな子:
色調の彩度や明度にこだわりぬいて仕上がった映像に、演出部はもちろん、技術さんや美術さん、演者さんたちから「現場の素材を何倍も良くしてくれる!」という声を聞きました。
MV、CM、映画を編集されてきてからのドラマ編集。何か違いはありますか?

藤代:
一番感じているのは、主人公の感情を追うことの大切さ、です。もちろん現場での芝居付けやカメラワークといった演出も大切なのですが、撮れた素材を編集でどうつなぐかによって伝わり方・見え方が全く変わっていくことに驚きました。
「セリフを話している人」と「それを聞く人」のそれぞれのカットをどのように繋ぐか、これまで自分が浅い経験と知識のうえで何となく編集していただけということがよく分かりました。
人物の感情変化、とくに主人公の変化をなにより大事にすることで、観ている人がどんどん主人公の気持ちに寄り添えるようになっていく。どんな表情をしているのか、あるいは誰に何を言われたことで表情がどう変わったのか。どの場面に、どのセリフで誰を映せば視聴者がよりそれぞれの感情に乗れるのか。愛の感情を追うためにやることが本当にいっぱいあって。そこを疎かにせず丁寧に繋いでいくことで、物語の深みがどんどん増すことを学びました。
そのうえでさらに色味やトーンでドラマの世界をより魅力的に表現し、特にライブ空間などの異世界さを印象的に感じてもらいたいと思い、拘って編集しています。

はな子:
学びを得られたきっかけは?

藤代:
まずはこちらで繋いだ編集を演出家に見せ、そのあと演出家と二人で一緒に修正していく方法で進めているのですが、その過程で物語の意図が全然違うものに見えるようになった瞬間が何度もありました。そしてそれが、登場人物の葛藤や喜びを存分に表現できていて。その瞬間に、「あ、僕とは使っている脳が違う!」と感じました。今はやりながら、保坂さんからコツを盗み得ている感じです(笑)。

はな子:
保坂さんから編集するうえで何かオーダーはありましたか?

藤代:
今回、楽曲に合わせた編集を多くしているのですが、そのやり方は保坂さんならではの独特なポイントだと思います。従来のドラマでは編集が終わってから劇伴をつけていくことが主流なようですが、今回は撮影時点で劇伴を決めているシーンが何か所かありました。僕自身、普段MVをつくる機会が多く、楽曲と映像のかけ合わせでエモーショナルな表現をすることは得意分野だと思っているので、そういった部分については全幅の信頼をいただけて自由にやらせてもらいました。編集が終わり、音効チームと劇伴の打ち合わせをしたあとで、もう一度楽曲に合わせた編集をし直す、というフローも今回のドラマならではの進め方だと思います。

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サニサイのMVはお任せください!

はな子:
「おちゃのこサニサイ」のMVも藤代さんが編集されたんですよね?

藤代:
はい。サニサイのMVに関しては、監督・撮影・編集といういつものやり方で担当させてもらいました。あまり売れていないアイドルという設定なので、すべてスマートフォンで撮影をしました。僕自身、映像を始めた当初は、低予算のなか機材に頼らずアイデアだけで面白いMVを作れるように必死だった時期があるので、そのころのノリや気持ちを思い出しながら作りました。
保坂さんからは「駆け出しのアイドルの雰囲気を保つために、うまく作らないで」と言われていたのですが、久々のMV制作が楽しくて、結局すこし頑張ってしまったかもしれません…(苦笑)。

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はな子:
ズバリ!ドラマの登場人物は“誰推し”ですか?

藤代:
そうですね、ずっと編集で見ていて…どんどん愛が可愛いらしく見えてくるんです。それこそ、3〜4話くらいにかけて見え方がすごく変わってくるというか。1〜2話で築き上げるキャラクターが、どんどん可愛く可笑しく変化していく。彼女自身のキャラクターの根本は変わらないのに、お話が進み、さまざまな境遇へ巻き込まれるなかで彼女自身の魅力が引き立ってくる。そう見えてくるのが本当に面白いです。

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はな子:
最後に、これからの見どころを教えてください!

藤代:
愛が、突然出会ったアイドルにハマっていくことで、いろんな葛藤や喜びを感じていきます。
ドルヲタになっていくことで、良いと思われること・悪いと思われることの価値観が良くも悪くも変わっていく。どこへ向かうかわからない愛なのですが、それでもドラマを観ているうちにじわじわと愛が素敵に愛おしく見えてくる。それがこのドラマの見どころだと思います。残りの編集も、そのまま突っ走りたいと思います!

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【藤代雄一朗(ふじしろ・ゆういちろう)】

1984年東京都生まれ。2016年DRAWING AND MANUALに参加。SEKAI NO OWARI・水曜日のカンパネラ・サンボマスターのMV、SIGMA BrandMovie、2019年には新潟県西蒲区の中編映画「ボケとツッコミ」を監督。

※愛がハナを“推す”ようになったきっかけを見逃した方、大丈夫!第1回NHKオンデマンド配信中です✿
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P201700161700000/index.html?capid=nol001617_001

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よるドラ「だから私は推しました」
HPはこちら https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/doruota/
【放送予定】
7月27日(土)スタート<連続8回>
総合 毎週土曜 よる11時30分~11時59分
再放送:総合 毎週土曜 午前0時40分~1時9分(金曜深夜)
【作】
森下佳子
【音楽】
蔡 忠浩(bonobos)
【出演】
桜井ユキ、白石 聖、細田善彦、松田るか、笠原秀幸、田中珠里、松川 星、天木じゅん、川並淳一、榎田貴斗、
小原滉平/澤部佑、村杉蝉之介 ほか

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:00 | カテゴリ:だから私は推しました

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