スタッフブログ

「透明なゆりかご」舞台ウラより #13

『7日間の命』をご覧くださった皆さん、本当にありがとうございました。
プロデューサーの須崎です。

私たちが、最終回で取り組もうと決めたのは、「赤ちゃんを看取る」というテーマでした。
今回も大変に繊細な題材。安達奈緒子さんの台本をよりどころに、各部スタッフが準備に取りかかる中、演出スタッフはいつものように町田市へと赴きました。撮影現場で医療指導をしてくださる産婦人科医・長尾百合子さんや、看護師さん・助産師さんたち「産婦人科チーム」と、打ち合わせをするためです。

このドラマに登場する赤ちゃんの多くは、長尾先生たちのご紹介と衛生管理のもとで、“出演”を果たして来ました。

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【出演を終えた赤ちゃんを沐浴する看護指導・杉浦孝子さんと、見守る長尾百合子先生】

しかし、この最終回の一番大きな問題は、「病気で亡くなってしまう」という辛い設定の赤ちゃんの役を、いったい誰が(どこの親御さんが)引き受けてくださるのか、という事でした。
募集要項には、こう書きました。
「たくさん悩んで、たくさん触れ合って、赤ちゃんの最後を看取った夫婦の姿を見て、『看取ることは悲しみだけじゃない。その存在を家族として記憶にしっかりと刻むことでもあるんだ』と感じるアオイ。それを描きたいと思っています」
かくして、産婦人科医院などでチラシを貼りだし募集を始めたものの、長尾先生たちも私達も「今回ばかりは難しいかも知れない…」とハラハラしていました。

しばらく経って、長尾さんから電話が。
「引き受けてもいいとおっしゃっる妊婦さんが、二人います」との知らせ。私たちは急いで町田へ向かい、そのおふたりの女性と面談させていただきました。ひとりは産後9日めの大変若いお母さん、もうおひとりは産後4日めで入院中のお母さんでした。
あらためてこちらの趣旨を、立場がら堅い調子で理屈っぽく説明したであろう私に、おふたりは「はい、大丈夫です」と自然体で答えてくださいます。

この時、おふたりの赤ちゃんの名前が、どちらも同じ漢字を用いていることが分かりました。
それに気づいた瞬間、ふたりのお母さんは、驚きながら目を合わせ、ちょっと笑い合いました。
これも何かのご縁かも知れない――と、思った瞬間でした。

こうして、ふたりの赤ちゃんにご協力いただき、「辻村夫妻の長男・智哉くん」は誕生しました。
その愛くるしさと、それゆえの一層の切なさは、皆さんがご覧いただいた通りです。

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――ドラマ「透明なゆりかご」、全10回の中で登場した赤ちゃんは、30人強。

思い返せば最初に撮影したのは、第2話・捨て子の「しずちゃん」でした。
(スケジュールの都合で、1話の健太くんよりも先に撮影したのです)

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以降、ラストシーンの赤ちゃんまで、誰ひとり体調を崩したりすることもなく、大きな問題もなく、撮影をやりとげることが出来ました。
私たちにとって企画当初から「もっとも大切なことのひとつで、かつ最大の難関だろう」と思われた新生児の出演は、産婦人科チームの多大な尽力と、そして番組の趣旨に賛同してくださったご家族のご協力のもとに、実現したのです。

この場を借りて、厚く御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。

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×  ×  ×  

 

ドラマは最終回を迎えました。
ここまで応援してくださった皆さん、本当に、ありがとうございました。 

ただ、まだ火曜深夜に再放送もあります。
また、これからも、時折りこのブログやHPを更新したり、公式ツイッターで何かお知らせなどするかも知れません。

今後ももう少し、この作品のことを見守っていていただけるならば、幸いです。
それでは。

 

番組ホームぺージはこちら

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:37 | カテゴリ:透明なゆりかご

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