第5話をご覧くださった皆さん、ありがとうございました。
今までとは少し趣向を変えて、現在(1997年)と過去(1988年)を行き来するストーリーでしたが、いかがだったでしょうか。
今夜のブログは、それぞれの時代で物語のカギとなった、このおふたりを紹介します。
まずは1997年代表。北野明を演じた、込江大牙(こみえ・たいが)くん。
明役については、子役キャスティングの多くがそうであるように、オーディションを行いました。でも、明は「とにかく生意気な少年」という設定です。演技が上手かどうかだけではなく、もうちょっと違うところを見たいと思った演出の村橋は、参加した男の子たちにこんなお題を出しました。「私に向かって、大声でなにか悪口を言ってください」
というわけで、居並ぶ男の子たちが次から次へと監督を罵倒しはじめました。たとえば『ちょんまげヒゲ野郎!』とか(彼は髪を後ろで結び、無精ひげが生えているのです)。そんな中で村橋Dは、大牙くんに言われたことが一番、本気でイラッと来たそうで(何を言われたかここでは書きませんが)、彼のことが印象深く残ったそうです。
もちろんそれだけで選出したわけではなく、台本のシーンを演じてもらったとき、正直、セリフ覚えはあまり良くなかったけれど、なぜか気持ちはとても伝わってきた。それで、彼に決めよう、ということになりました。
皆さんには、明くんの思いをお届けすることは出来たでしょうか?
つづいて1988年代表。明くんの母となる北野真理を演じた、花田優里音(ゆりね)さん。
ちなみにピアノが得意で、それがテレビ番組に取り上げられるほどの腕前です。今回は14歳で妊娠・出産するという難役でしたが、お住まいの兵庫県から何度も通いながら、挑戦してくださいました。
自身もリアル14歳。大人と子どもの境界線を漂う微妙な年頃を、闊達に演じきった花田さん。ただ一回だけ、手こずった撮影がありました。それは小道具用に、交際相手のナオキ(真理を妊娠させて逃げた卑劣な男です)と写真を撮った時です。ナオキ役の俳優さんとふたりでラブラブな雰囲気、イチャイチャしたポーズをいろいろ撮影しているうちに、花田さん恥ずかしくなったのか、本気で戸惑ってしまい、なかなか演技になりません。撮影側もちょっと恥ずかしくなりつつも、なんとも微笑ましいひと時でした。
花田さん、大牙くん、本当にお疲れさまでした!
さて、
「透明なゆりかご」第6回は、「いつか望んだとき」。
イッセー尾形さん、角替和枝さん、モトーラ世理奈さんといった個性派キャストを迎え、
私たちは今いちど“アウス”というテーマに向き合います。
24日(金)夜10時。ぜひご覧ください。
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投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:37 | カテゴリ:透明なゆりかご