第7回の放送はいかがでしたでしょうか。恋と呼ぶにはあまりに淡く、せつない、おようと高瀬の幕切れでした。
一党としての務めと一女性として思いの狭間に揺れ、散っていったおようの瞳に最後に映ったのは、
哀しくも美しい落日の光景でしたね。
火付盗賊改方のみんなに可愛がられていた高瀬のまさかの死も衝撃でした。
演じる松田悟志さんもストーリー展開を知り、カメラの向こう側で
「もうこのシリーズに出られない!」「火盗改方の仲間ともう飲めない!」と
とても落ち込んでいましたが、画面では渾身の演技で熱血漢・高瀬の壮絶な死を見せ切ってくれました。
松田さん、3シリーズにわたりお疲れさまでした!
ところで、こちらの写真は第7回冒頭、松井屋襲撃後に舟で逃げる雲霧一党のシーンの撮影準備風景です。
クレーンの先端にはカメラマンが乗っており、舟の動きと演技に合わせてアングルやスピードを緻密に調整しながら撮影をします。
舟の動きは見えないところで助監督が引っ張ってコントロールしているため、
キャストが舟に乗り込む前から助監督たちが水に入り、何度も動きを確認しました。
時に冷たい雨まで落ちて来る真冬の夜の京都松竹撮影所。画面に映らないところでたくさんのスタッフたちが、
寒さに震えながら準備を重ねた上にあの短い場面が出来上がっているのです。
これももうひとつの〝カメラの向こう側〟の風景です。
さて、最終回はついに藤堂家・磯部主膳との直接対決です。
藤堂家上屋敷で行われる茶会に仁左衛門が乗り込み、真っ向から勝負を挑みます。
式部はじめ、高瀬の弔いに燃える火付盗賊改方も加わって、三つ巴の戦いはいよいよ最終決戦へ!
最終回「死闘の果て」は、いよいよ本日、2月24日(金)夜8時からBSプレミアムにて放送です。
是非ご覧ください。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:14:12 | カテゴリ:雲霧仁左衛門3