スタッフブログ

大岡越前3 #4 大西信行先生の思い出

第3話はお白洲のシーンがないストーリーでした。

でも、ラストにお奉行が

善右衛門(神田正輝さん)に語りかける言葉、良いですよねっ。

さすが大岡様! といった感じでした。

 

第3シリーズで今まで放送された1~3話の脚本は大西信行さんです。

加藤剛さん主演の「大岡越前」シリーズからずっと脚本を手がけられていて、

作品に携わるスタッフ全員の中で、

当然ながら大岡越前というドラマを一番知り尽くした方であり、

仕事、人生、全てにおいて大先輩です。

スタッフはもとより出演者もみんな"大西先生"とお呼びしています。

津川雅彦さんは時々「シンコウさん」とお呼びしていました。

その大西先生が1月10日、永眠されました。

 

oooka3_4_1.jpgこの写真は、第1シリーズのクランクアップに来ていただいたときのもの。

 

先生は執筆ペースが普段からとても速いのです。

今シリーズの脚本執筆にあたり、

これまでを上回るスピードで書かれていたので

「もう少しゆっくりでも…」とお話すると

先生は「時間がないんだよ」とおっしゃるのです。

すでに末期がんであると宣告を受けておられたそうですが、

心配をかけまいと誰にも告げず、

まさに命を削って脚本を書いてくださっていたのです。

今シリーズ撮影中に

レギュラー出演の皆さんでビデオレターをつくって

大西先生にお送りしたとき、本当に本当に喜ばれて励みにされていたのは、

つい先ごろのことです。

 

大西先生の原稿は手書きです。

旧字や崩し字も使われていて、慣れるまではひと苦労。

どうしても分からないときは先生に教えてもらいながら

台本の入稿準備をしていました。

遅い時間でも、電話をすると必ず読み方や意味を丁寧に教えてくださり、

最後は必ず「苦労を掛けるね、ありがとう」とおっしゃって下さいました。

津川さんがBSコンシェルジュにご出演されたときにもおっしゃっていましたが、

大西先生の書く脚本には説明っぽいセリフが本当に少ない。

それだけでなく、使われている言葉のひとつひとつにちゃんと意味があって、

江戸に関する膨大な知識の中からその言葉が正しく選ばれて、

物語の世界観が見事に表現されているのです。oooka3_4_2.jpg

大西先生の自筆原稿。丁寧に推敲されています。

 

そして筋立ての妙。

事件のあらましについて質問すると

「同心や岡っ引きたちが調べたんだと

想像が付くようなところばかり気にするんじゃない、

人の情けを大事に描くのが大岡越前だろう」と

怒りながらも教えてくださいました。

先生はお優しいんですが、怒ると本当に怖いんですよね…

先生の怒った顔と大声で笑った顔が交互に浮かんできます。

他にも、思い出というには早すぎることが多く、胸が詰まる思いです。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

第4話「将軍さま怒る」は2月5日(金)よる8時からBSプレミアムです。

どうぞご期待ください!

 

⇒BS時代劇「大岡越前3」番組ホームページ

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:45 | カテゴリ:大岡越前3

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