ファンの皆様、お待たせしました。『大岡越前』が帰ってきます。
気になる第1話のお話は、お地蔵様を裁くという前代未聞のお白洲が描かれます。
さらに今回は1月スタートということで、
第1話は「江戸のお正月」が裏テーマ(?)となっております。
番組の冒頭、忠相の役宅に集まって新年を祝う大岡一家。
その庭先で行われているのが、万歳(まんざい)です。
江戸の昔、正月の風物だった「三河万歳(みかわまんざい)」。
徳川将軍家の郷里の芸能として保護されたため、とくに江戸で流行したのだそうです。
太夫と才蔵の二人一組となり、家々を訪ね歩いては寿ぎの唱を舞い唄いました。
昭和時代まで残っていたのですが、いまやすっかり姿を消してしまった万歳。
今回はそんな古き良き江戸の風物として、ドラマに組み入れました。
太夫を演じるのは、狂言の和泉流野村派十四世当主・野村又三郎さん。
そして門下の方々が三人の才蔵たちを演じています。
才蔵の人数を増やしたのは、画面映えを狙ってのことです。
伝統に基づく正当派の万歳ではなく、
狂言師としてのスキルを活かしてオリジナルの万歳を創作してもらいました。
神楽面を使ってみよう、というのも野村さんのアイデア。
撮影では演技が終わると、スタッフの間から自然と拍手が沸き起こりました。
アァラ目出ぇ度 候ひけぇる 千早降る降るぅ 天ノ岩戸の神遊び神遊び
それ、エヘッヘ オホッホ エヘッヘ オホッホ… ハどっこい
アァラ目出ぇ度 福ノ神様 お顔揃えてぇ 目出度かりける お屋敷にお屋敷に
それ千秋 萬歳 萬歳 楽とて 目出度やな目出度やな~ お目出度うございま~す
この詞は、伝承されている「三河万歳」の詞と、
上方のほうで広まったという「尾張万歳(おわりまんざい)」の詞を参考に
脚本の大西信行先生が作詞したもの。野村さんが調子を整え完成しました。
十四世野村又三郎さん
こだわりの「万歳」は、番組冒頭すぐに登場しますので、お見逃しなく。
『大岡越前3』は、15日(金)よる8時から
BSプレミアムで、いよいよ放送スタートです。
第1話「縛られたお地蔵様」ご期待ください!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:大岡越前3