今回のテーマは、セットの飾り変え。1つのセットを使用しながらも、シーンにあわせて飾りを替えて、まるで別の背景をつくってしまうというテクニックです。なかなか聞けないドラマの裏話も交えて、詳しく解説していただきました。
■『平清盛』で使った船を4パターンにアレンジ。
今回は海のシーンで船が登場します。船のセットでは、大河ドラマ『平清盛』のときに使った中国のジャンク船を活用しました。たまたま廃棄せずに取ってあったもので、この物語の時代設定が合っているということで、それをベースに帆の形や船首などを換えたり、いろんなものを付けたり、取ったりして飾り替えしていきました。
●新ヨゴ国の軍艦
新ヨゴ国の軍艦は、割と和船に近いイメージですが、ちょっとロープ使いは西洋の軍艦っぽいですね。中世の帆船に近いかもしれません。いろんな要素をミックスして、瓦を着けるところはヨゴっぽいですね。
●サンガルの軍艦
サンガルの軍艦は、新ヨゴ国の軍艦とガラッと変わってうしろはフラットで、船首は円形型にして、ロープ使いもシンプルになっています。このデザインは『坂の上の雲』や『平清盛』を担当していたデザイナーが手がけました。引き出しがたくさんあるので助かっています。
●セナの海賊船
セナの海賊船は、海賊らしく帆を怖い感じにしました。ちょっとバットマンの翼みたいでしょう。でも、女の子の船長なので飾り物で可愛さを出しています。
●ラッシャロー(海をただよう民)の家船
ラッシャローの船は、ドキュメンタリー番組で見たものを参考にデザインしました。東南アジアの少数民族の船とか、ネイチャー系の番組とかで観たことがあるような。完全に同じにはしていませんが、リアリティや気配を出したつもりです。
『精霊の守り人』アイデアの結晶 「アスラエフェクトのスゴ技に迫る!」
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投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:00 | カテゴリ:精霊の守り人