スタッフブログ

ドラマを深める、音響効果の仕事!

こんにちは。音響効果を担当しております、佐々木と申します。
今回は『55歳からのハローライフ』音響デザインについてのお話です。
sasakia_1.jpg

そもそも、「音響デザイン」とは??
聞き慣れない言葉かもしれませんが・・・

■ 音響デザインとは

音響デザインとは、ドラマの中の音を設計し、形にする仕事です。

いわゆる“劇伴”と呼ばれる劇中音楽や、効果音(自然音、環境音、所作音など)を駆使して、登場人物の心理描写や、シーンの役割を表現することで
「ドラマを分かりやすくする」
「ドラマを魅力的にする」
「ドラマに深みを持たせる
ことが、
音響デザインの大きな役目であり、台詞以外の全ての音の設計と構成をします。
sasaki_4.jpg
(このドラマにはどんな音楽が必要なのか?台本から要素を見つけ出し、プランを練っていく)
※クリックすると拡大します



 ■『55歳からのハローライフ』の音響デザイン

『55歳からのハローライフ』は、全5話のオムニバスドラマです。
それぞれの主人公は人生の折り返しを過ぎて、残りの人生と対峙することになります。5人の生きてきた環境や、置かれている立場は異なりますが、それぞれが悩みを抱えながらも、それを乗り越え、新しい明日を求めて生きていく姿は共通していると思います。

そこで音響デザインでも、何か「共通の音色」をモチーフとすることで、
5話の共通のテーマを浮き彫りにしたいと考えました。

ドラマを御覧頂いた方は、もうお気付きかもしれませんが、
『サキソフォン』です。


■劇中音楽の制作

今回のドラマの音楽は、作曲家、サキソフォン奏者である清水靖晃氏に担当して頂きました。数々の映画やテレビ番組などの映像音楽はもとより、J.S.バッハのテナーサキソフォンのための編曲・演奏をされていることで世界的に著名です。
simizu_y.jpg
清水氏の奏でるサキソフォンの響きは音が空気に溶け込み、空間に広がって行く
唯一無二の世界観を私たちに見せてくれます。その響きは、主人公の心の水面の波紋となって漂い、時に「不穏に」、時に「力強く」、時に「優しく映像空間を満たし、5話の共通のテーマを浮き立たせています。

今回は、ドラマの映像を見ながらの、即興による演奏を試みた楽曲もあります。
様々な表情を持ったサキソフォンの響きは、この番組ならではの醍醐味ですので、是非耳を傾けて下さい。
sasaki_5.jpg
(でき上がった音楽をどのシーンで用いるか。シーンの意味を何度も考え直し、音を構成していく)
※クリックすると拡大します


■ 飲み物の音

また『55歳からのハローライフ』では、1話ごとに決まった飲み物が登場します。それらの飲み物は、主人公のキャラクターを表現する重要なアイテムです。音でもそれを表現したいと考え、それぞれの状況や心情に合わせた音を、一つ一つ丁寧に録音し、映像に合わせていきました。

特に苦労したのは、第一話の「コーヒー」です。ネルドリップの音はとても繊細で、美味しそうな音に録音することが難しく、「無響室」と呼ばれる微細な音も録音することができる特殊なスタジオを使用し、ようやく録音することができました。コーヒーの香りを感じて頂ければ幸いです
sasaki_2.jpg
今回は、「音」という視点でお話をさせて頂きましたが、いかがでしたか。
これから第4話、第5話にむけて、また新しい音が登場したり、これまでと共通するサキソフォンがモチーフとして響いたりします。様々な想いを託している「音」にも注目して、どうぞ最後まで『55歳からのハローライフ』を楽しんでご覧ください。

+ + +

第1話は「コーヒー」、第2話は「プ―アール茶」、第3話は「紅茶」
そして、第4話『トラベルヘルパー』キーワードとなる飲み物は??

7月5日(土)夜9時、の放送でぜひ、ご注目下さい。

この飲み物、小林薫さん演じる主人公の愛の告白の台詞でも登場します!
詳しくは番組ホームページで第4話、5話の予告編公開中!
yokoku.jpg

投稿者:スタッフ | 投稿時間:12:00 | カテゴリ:55歳からのハローライフ

新着記事

新着ブログ

月別から選ぶ

2019年

開く

2018年

開く

2017年

開く

2016年

開く

2015年

開く

2014年

開く

放送終了番組

開く
ページトップへ