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FMシアター「レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人」の作曲・小六禮次郎さんからメッセージをいただきました。

レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人

コロナ禍も、人生の荒波も乗り越えて、永遠に君をいとしいと――

【NHK FM】

2021年4月17日 午後10時~午後10時50分(全1回)

聞き逃しサービス ※配信期間は放送から1週間


演出の小見山です。作曲家の小六禮次郎さんと初めて仕事でご一緒したのは、連続テレビ小説「天うらら」でした。女性が大工さんとして自立し、家をバリフリーにして、おばあちゃんの介護をするという、お話でした。今から25年近く前の事です。

その番組のオープニング曲に、小六さんは、トランペットを使いたいというのです。トランペットのイメージは、哀愁を帯びた夕景の印象です。戸惑う私に、大丈夫!と、にっこり微笑む小六さんの顔を忘れません。セルゲイ・ナカリャコフの演奏するトランペットは、それはそれは爽やかで美しいものでした。さて、今回は、老夫婦の人生をどんなメロディで彩ってくれるでしょうか。

 

三田さんの歌は心に沁みました。

曲が、アモーレ アモーレ アモーレミオ~~なのです。

この曲が流行っていたころ、この曲を好きだというのはちょっと恥ずかしくて、何と言うかちょっと憚られる感触を今でも覚えていて、三田さんの歌はそれをおもいっきり思い出させてくれました。

つまり、三田さんの歌が響いたのです。

こんな歌あったねー、と、ため息をつかせるこの歌をドラマに練りこんで話は進んでいきますが、今回のドラマ音楽の役目は、この歌があらわす過去の時間をいかに大切にするかということでした。そして僕にとっても過ぎた時への簡単には言い表せない想いを表現する場でもありました。

 daihon.JPG

竹山さんの大河ドラマ「秀吉」でご一緒させていただいてもう25年、そのころ僕はまだ40歳半ばを過ぎたばかり。

そして否応なく時は過ぎ、時々我に返り、わが身を振り返る。

そしてこのお話、今を確かめるドラマでもありました。

 


 【出演者】

三田佳子 石橋蓮司 今井悠貴 塩田朋子 冠野智美 石住昭彦 ひがし由貴

神農直隆 小飯塚貴世江 高畑こと美 田中奈緒子 木村美穂

【作】 竹山洋

【音楽】 小六禮次郎

【あらすじ】

もうすぐ70歳を迎える夫婦。人生の第4コーナーを回って、ゴールはもうそこと思っていたが、意外と先は長い。コロナは世の中を変え、人々に生き方を変えろと迫る。でも、どう変えるべきかは教えてくれない。
67歳の頼子(三田佳子)と夫の秀治(石橋蓮司)は結婚して40年になる。秀治は作家だが、小説はここ数年書いていない。コロナ禍で毎日家にいる。頼子は、仕事もなく、金もなく、誇りもない、そんな夫を見ていると、大声で呻き声をあげたくなる。頼子は、この憂鬱な日々から逃れたいと思った。
ベランダのレオナルド・ダ・ヴィンチというバラは、天才ダ・ヴィンチにあやかって、素晴らしい作品が書けるようにと秀治が買ってきた。バラを選定する夫を見て、頼子は離婚すると宣言する。頼子は恋をした。小さなイタリアンの若きシェフ・中村(今井悠貴)だ。中村は、朴訥で礼儀正しかった。67歳の自分が24歳の青年に心ときめくなんて想像もしていなかった・・・。

 

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:03 | カテゴリ:オーディオドラマ

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