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FMシアター『指の記憶』のシナリオライターの小松與志子さんからメッセージです。

FMシアター『指の記憶』
2020年12月12日(土)  よる10時~10時50分 FM
NHKネットラジオ「らじる☆らじる」での同時配信、「聞き逃し」サービスの配信(放送終了後から1週間)でもお聞きいただけます。

 

昨年、父親による娘の虐待事件が相次いだ時、「ああ、『子供は愛されるために生まれて来るんだ!』というドラマを書きたい」と、何だか喉が渇いたように切実に思いました。そして、この『指の記憶』が生まれました。
収録は、脚本家にとって、書いたものがドラマの形に立ち上がって行く瞬間を目撃できる至福の時間なのですが、今回は、役者の皆さん、子役の皆さんの熱演で、素音で聴いていても涙がポロリ。「誰が書いたんだろう、いいシナリオだなあ」(大笑)という気分にさせて頂きました。

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舞台は図書館です。仕事柄、図書館は、一日に何回も通うことがあって、ついには、ああもう図書館に住みたいなと思うほど大切で大好きな場所です。その臨場感が再現されたドラマ空間に美しい音楽がついて、主人公の女性司書がある記憶にたどりつく物語が展開します。その最後の小さな奇跡の瞬間を、リスナーの皆さんにも聴いて頂けたらと思います。 (小松與志子)

 

FMシアター『指の記憶』
【出演者】
尾身美詞 石原由宇 塩田朋子 那須凜 田中宏樹 中山由紀 佐賀孔生 大川春菜 鳴海竜明 石井瑠菜
【作】小松與志子 【音楽】滝澤みのり
【あらすじ】
母親から愛されなかった。自分は必要のない存在ではないのかと負の記憶の中にいる。そんな一人の女性が、人と人との結びつきを信じ、新しい人生へ一歩進んでいくまでの物語。これは、「変わってしまった新しい世界」での、変わらぬ、そして、変えたくない愛の姿を描く「ラブ・ストーリー」です。
図書館司書の園田ひかり(尾身美詞)は、同じ司書の菜々美(那須凜)から合コンに誘われるが、ひかりは乗り気でない。ひかりには秘密があった。早くに父親が亡くなり、次いで母も死に、6歳の時に児童養護施設に引き取られた。職員の吉永さん(塩田朋子)には親切にしてもらったが、母の記憶はない。母は子供を傷つける人だったのかもしれない。ひかりの胸には、大きな火傷の痕があったからだ。
日曜の閉館間際にやって来て、いつも推理小説を十冊を借りていく利用者がいた。本庄亮太(石原由宇)だ。その日は、なぜか貸し出しが九冊だった…。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:00 | カテゴリ:オーディオドラマ

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