青春アドベンチャー『レディ・トラベラー1920』(全10回)
11月16日(月)~20日(金)、 11月23日(月)~27日(金) 午後9時15分~9時30時 NHK-FM
『レディ・トラベラー1920』、いよいよ週明けから放送がはじまります。
収録リポートその1の野々すみ花さん、その2の谷田歩さん、その3の壮一帆さんに続いて、今日は石川禅さんからのメッセージをお届けします。
石川禅さんに演じていただいたのは、野々すみ花さん演じるヒロイン、ジュリーの叔父で大英博物館職員のジェイムズ・マーキュリー役です。
ジェイムズの妻バーバラは、かつてレディ・トラベラーとして世界を旅しましたが、物語が始まる少し前にスペイン風邪で亡くなっている設定。バーバラが遺した書きかけの手記が、物語が大きく動き出す発端となります。ロンドンにおけるジュリーの親代わりと言える存在で、心配のあまり口をつく小言が姪への溺愛ぶりを伺わせる……そんな“ジェームズ叔父様”をチャーミングに造形してくださいました。
【石川禅さんからのメッセージ】
「レディ・トラベラー1920」は若き英国女性ジュリーの心躍る物語ですが、タイトルに謳われている1920年はスペイン風邪が世界中に猛威を振るった年。当時の世界人口の4分の1が感染したと言われ、日本でも2380万人が感染、犠牲者は39万人に達したそうです。今回で4度目の出演になる青春アドベンチャー。でも収録スタジオの様子は一変していました。出演者全員が連なって向かい合えるように配置されていた机が、壁伝いに1つずつ間隔を開けて設置され、マイクも相手の息が掛からないように、シーン毎に1人1本が割り当てられる本数がセッティングされているのを見て、改めてコロナウイルスが芸能の世界に与えた影響を痛感しました。しかし! 環境は変わっても、スタジオは心地よい緊張感と活気に溢れ、和気藹々と収録は進みました。作品づくりに挑む人達の情熱は、どんな状況下でも揺るがないのです! キャストとスタッフが一丸となって作り上げた、ジュリーの冒険活劇!どうぞお楽しみください!!
少しロンドンを意識なさったというお召し物で。
過去の青春アドベンチャーご出演は、『白狐魔記 元禄の雪』(2016年) 、『夜露姫』(2018年)、『紺碧のアルカディア』(2019年)と、毎度まったく異なる色合いのキャラクター。それ以前に、FMシアター『LET IT PON!~それでええんよ~』、『どこかで家族』の収録でもお目にかかっていますが、まだ意外にも4作目です。
気持ちとしては毎回どの作品の現場にも居ていただきたいお芝居巧者でいらっしゃいますが、いつもミュージカル公演やテレビドラマに引っぱりだこで、そうも参りません。評判のソロ・コンサートも拝見し(一番最近の回)、あらためて、その表現の多彩さ、深さに魅了されました。これからも良い人/悪い人、優しい人/怖い人といった属性を超えて、さまざまな色の役をお願いできればと思っています。
まずは今回のジェームズ叔父様、そして毎晩流れるタイトル・コールのアナウンスのお声もお願いしておりますので、どうぞお楽しみに!
青春アドベンチャー『レディ・トラベラー1920』(全10回)
~叔母の遺した手記、謎めいた南海の孤島、そして未知なる“怪獣”~
【NHK FM】
11月16日(月)~20日(金)、 11月23日(月)~27日(金) 午後9時15分~9時30時 NHK-FM
【作】小林雄次
【音楽】川田瑠夏
【出演者】
野々すみ花 谷田歩 壮一帆 石川禅
大山真志 大場泰正 高橋紀恵 林次樹
【あらすじ】
1920年、英国ロンドン。大英博物館で働くジュリー(野々すみ花)は“レディ・トラベラー”として各地を旅した亡き叔母に憧れ、未知の世界の冒険への時代錯誤な夢を抱く学者の卵。ある日、叔母が遺した謎の島の訪問記を見つけたジュリーは、叔父ジェイムズ(石川禅)の制止を聞かず、探検家のウィリアム(谷田歩)ら調査の専門家を集め南海の無人島へと出かける。案内人は、かつて島に住んでいた部族の生き残り女性マルナ(壮一帆)。叔母の手記には、20世紀の科学時代には信じ難い“怪獣”との遭遇が克明に書かれていて……。スペイン風邪が猛威をふるい人々の世界観が揺らいでいた100年前を舞台に、常識を超えた存在との遭遇を描く冒険活劇。
投稿者:スタッフ | 投稿時間:15:14 | カテゴリ:オーディオドラマ