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★こちらのページは2022年2月で更新を終了いたしました。

特集オーディオドラマ『おやつのいくさ』の脚本を書いていただいたシナリオライターの一色伸幸さんからメッセージが届きました。

特集オーディオドラマ『おやつのいくさ』前後編(50分)
ラジオ第1 前編 2020年8月12日(水) 午後8時5分から 
      後編 2020年8月12日(水) 午後9時5分から 
FMでは、 前編 2020年8月15日(土) 午後10時から
      後編 2020年8月22日(土) 午後10時から 
NHKネットラジオ「らじる☆らじる」での同時配信、「聞き逃し」サービスの配信(放送終了後から1週間)でもお聞きいただけます。

演出の小見山です。
一色伸幸さんからメッセージをいただきました。一色さんとは、今年の正月に放送した特集ドラマ「歌が生まれる」をご一緒に作成しました。世の中は予想外の連続ですが、一色さんと連続して特集番組を担当できたのは大変うれしいことでした。

昭和20年2月の九州。
敗色濃厚な日本を、「俺たちが助太刀してやろうじゃねえか」と立ち上がった旅芝居の座長たち。
なんともクレイジーな話だが、これ、実話をベースにしている。
戦時下の日本人は、よく映画やドラマに描かれるように暗く悲しい被害者ばかりではなかった。楽しもう、力を尽くそうと、呆れるほどに前向きな人たちだっていた。

このドラマの収録は、コロナによる緊急事態宣言が解除された数日後。スタッフや俳優たちは、ようやくドラマを作れる喜びに満ちていた。
どんな時代でも人は楽しみを、そして、自分が存在することの意味を求める。戦時下の圓之助とコロナ禍の僕たちの心が重なって、キラキラした物語が生まれた。

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脚本の一色伸幸さん

芝居も小説も音楽も、なくても人は生きられる。
でも、それがないのは淋しい。「おやつ」のような存在だ。
心尽くしのこの「おやつ」、お楽しみください。


特集オーディオドラマ『おやつのいくさ』

【出演者】
 若村麻由美 吉本実憂 松田洋治 いしのようこ
 たかお鷹 山口馬木也 一色洋平 木戸大聖
 鳥越壮真 山崎智史 清田智彦 武田桂
 小出恵美子 山田里奈 スティーブン・マックルアー

【作】一色伸幸 【音楽】小六禮次郎

【あらすじ】
「劇団おやつ」の女座長樋口圓花(若村麻由美)は、駆け出しの小説家・蛍(吉本実憂)に、曽祖父・圓之助(松田洋治)の話を書いてくれと頼む。圓之助が、太平洋戦争中に経験した物語だと言う。だが、蛍は気乗りしない。暗くて深刻で悲しいたぐいの物語は好きではないと言う。「そういう暗い話じゃないのよ。まずは聞いて笑ってくれない?」 そう圓花は言って、話し始めた。

昭和19年、空襲が福岡・八幡を襲い、日本の敗色は濃かった。若者達がお国の為と出征していく姿を見て、祖国を案じる圓之助は旅役者ならではの考えを思いつく。圓之助の妻で、看板役者の凛子(いしのようこ)は、いつも突飛なことを始める夫のことが気がかりだ。圓之助は、「日本を助太刀しようじゃねえか!」と、九州の人気座長達に呼びかけ、特別公演をしようとしていた。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:00 | カテゴリ:オーディオドラマ

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