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特集オーディオドラマ『歌が生まれる』 脚本家の一色伸幸さんからメッセージが届きました。

 特集オーディオドラマ『歌が生まれる』

2020年1月4日(土) 午後10時から FMで放送(60分)です。
NHKネットラジオ「らじる☆らじる」での同時配信、「聴き逃し」サービスの配信(1月6日正午から1週間)でもお聴きいただけます。

演出の小見山です。
脚本家の一色伸幸さんからメッセージをいただきました。映画『私をスキーに連れてって』や第68回文化庁芸術祭大賞を受賞した「ラジオ」など、映画・テレビなどへのシナリオを多数手掛けている一色さんに、今回は、ラジオドラマの脚本を書いていただきました。

「歌が生まれるが生まれるまでのこと」   脚本家 一色伸幸

①ミュージカルが好きで、いつかは書きたいと願っていました。

②ラジオドラマは「画のないテレビ」だと考えていたのですが、あるとき、「音の出る小説」かもと気づき、それならばとても豊かで、いっぺん書いてみたいと願っていました。

③とある仕事で80日ほど乗せてもらった、日本を代表する客船。そこで出逢った魅力的な人たちのことを書きたいなあと願っていました。

3つの夢が同時に叶ったのが、『歌が生まれる』です。
世界一周の豪華客船に乗り合わせたショー歌手、乗員、乗客らの思いが、ひとつのラブソングに結実するまでのものがたり。敬愛するピアニスト、妹尾武さんがあたたかい曲を作ってくれました。

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中央後ろ(脚本家の一色伸幸さん)

近年、ミュージカルで大輪の花を咲かせているソニンさんに、ちょっとやさぐれたジャズ・シンガー歌帆を演じてもらいました。彼女が歌に気持ちを込めたとき、スタッフは一瞬、仕事を忘れて聞き入りました。

渡部豪太くんの繊細さに驚かされ、江守徹さんが醸し出す切なさに胸を打たれ、収録は贅沢な時間になりました。

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ソニンさんと渡部豪太さん(NHKラジオスタジオにて)

阪田マサノブくんが演じる神田川氏のセリフです。

「音楽は奇妙だ。ドにもシにも、音符に意味などない。でもさ歌帆ちゃん、ドシドと重なると、自然にお辞儀をしたくなる。……交響曲はシンフォニー。語源はギリシャ語のシンフォニア。イエスの意味だ。あなたと私の気持ちを重ねましょう、イエス。イエスをいっぱい重ねると交響曲になる」

僕ら作り手と俳優たちが気持ちと力を重ね合わせた、『歌が生まれる』。このささやかな交響曲が、聴く人の中でどう響くのか。

楽しみに、少し心配しながら、放送の日を待っています。

 

特集オーディオドラマ『歌が生まれる』

【FM】
2020年1月4日(土) 午後10時~午後11時(全1回・60分)

【出演者】
ソニン 渡部豪太 江守徹
高橋理恵子 阪田マサノブ 金澤美穂 原扶貴子
木下政治 奥田一平 久井正樹 小林義典 山縣美礼

【作】一色伸幸 【音楽】妹尾武
【あらすじ】
音符の一つ一つには意味はない、ただの一音だ。
その意味のない音が重なり合う中で、壮大な交響曲が生まれるように、人と人との重なり合いの中で、様々な人生が生まれていく。

歌帆(ソニン)は実力派のシンガーだが、知名度は低い。要は売れてない。レコード会社との契約更新の条件は、豪華客船のステージに出演の間に、一曲の「ラブソング」を作ることだった。船中で出会ったのは、人間不信に陥って人生を虚しくしている船医(渡部豪太)だった。オペラ座の怪人がどこかに潜んでいるような「サスペンス」から一転、二人の一筋縄ではいかない「ラブストーリー」が展開する。様々な人間模様が、客船の中で繰り広げられる。ある日、船内を徘徊する柏原(江守徹)の秘密を知った歌帆は、自分のためではなく、みんなの為にラブソングを作りたいと思う。
意味のない音が積み重なり、奏でられていく。最後に一曲のラブソングが出来上がるまでを描く“大人の純愛物語”。

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:15:00 | カテゴリ:オーディオドラマ

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