スタッフブログ

★こちらのページは2022年2月で更新を終了いたしました。

FMシアター『エンディング・カット』収録リポート

FMシアター『エンディング・カット』~私たちが選んだ最後の家族の時間~

2019年2月2日(土)午後10時~10時50分

(ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※2月4日(月)正午から1週間)

 

演出の原英輔です。

エンディング・カット』は三重県に実在するテーマをモチーフにしたオリジナルドラマです。

タイトルにもなっている“エンディングカット”は実在するお仕事。

 

納棺の技術を持つ美容師や理容師が、故人を棺に入れる前に遺族の依頼によって

生前の姿のように髪の毛をカット・カラー・パーマ・シャンプーなどヘアーメイクするというものです。

 

endingcut.jpg

 エンディングカットのイメージ写真

 

三重県北部の東員町、住宅街の一角にある小さな理容室から始まったエンディングカット。

2年ほど前から徐々に活動は広がり、これまで500件以上(三重県内)の依頼があります。

その全ての依頼に、故人様とご遺族様のかけがえのない別れが存在します。

 

このドラマは、人生において誰もが避けて通れない“大切な人との別れ”と真正面から向き合いました。

目指したのは、このエンディングカットを必要としている家族を描くことでした。

 

執筆前のシナハンでは、脚本の新井まさみさんに協力を頂き、

既にエンディングカットを経験されたご遺族にヒアリング取材を何度も重ねました。

 

そうして生まれたのが、結、和俊、奈々未のいる迫田家です。

 

さらに、このドラマの凄いところは(自分で言うのもなんですが)、

この迫田家に共感をして頂き、出演して下さったキャストの面々です。

 Fmt_20190202.jpg

 迫田家を演じた芦田さん、佐藤さん、広末さん

 

主人公・結は中学2年生で、演じる芦田さんも同じく中学2年生。

父親役の佐藤さん、母親役の広末さん共に、実生活でも子どもを持つ親です。

 

声のみで、ここまでリアルに想像を掻き立たてられる感覚は初めてでした。

インタビューでも話題にあがっていましたが、「お芝居の感覚ではなく自然にできた」という言葉が聴いて下さる方にとても共感して頂けると思います。

ぜひ、お楽しみ下さい。

 

そして、このドラマのもっと凄いところが音楽です!

劇伴を書き下ろして頂いたのは池永正二さん(NHK初登場です)。

普段は“あらかじめ決められた恋人たちへ”(通称:あら恋)という鍵盤ハーモニカが特徴のアーティストとして活動をされています。

 arakoi.jpg

あらかじめ決められた恋人たちへ(左から3人目が池永さん)

 

池永さんはセリフ収録にも立ち会って下さり、このドラマの雰囲気は日常の地続きにあると「常温感」をテーマに作曲して下さいました。

あら恋ならではの音色が、迫田家を、エンディングカットを包んでいますので、そちらもぜひ注目して頂きたいと思います。

 

 

FMシアター『エンディング・カット』いよいよ明後日、2月2日(土)夜10時からの放送です。

ぜひお聴きください。

 

 

【あらすじ】

小さな美容室が始めた“エンディング・カット”。美容師や理容師が、亡くなった人の髪を遺族の依頼でカットやカラーなどヘアーセットする。故人を偲ぶため、遺族にその人らしさを思い出してもらう“最後の時間”を生み出す。エンディングカットの活動をする美容師の父親と、勧めた母。そのことに嫌悪感をもっている中学生の娘。人の死に向き合おうとする親子のヒューマンドラマ。エンディングカットという実在する話をモチーフにした物語。

 

 

FMシアター『エンディング・カット』

~私たちが選んだ最後の家族の時間~

 

【NHK FM】2019年2月2日(土)午後10時~10時50分

ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※2月4日(月)正午から1週間)

 

【作】新井まさみ

 

【音楽】池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)

 

【出演者】

芦田愛菜 佐藤隆太 広末涼子

清田智彦 高瀬哲朗 千田美智子

薬丸夏子 庄野太陽

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:16:29 | カテゴリ:オーディオドラマ

月別から選ぶ

2022年

開く

2021年

開く

2020年

開く

2019年

開く

2018年

開く

2017年

開く

2016年

開く

2015年

開く

2014年

開く