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オーディオドラマ『また、桜の国で』収録リポート その2

 青春アドベンチャー『また、桜の国で』(全15回)

 8月28日(月)~9月15日(金) 平日の午後10時45分~午後11時【NHK FM】

 (ネットラジオ「らじる☆らじる」同時配信&聴き逃し配信あり)

 

オーディオドラマ担当Fです。『また、桜の国で』第1回を聴いて下さった方々、ありがとうございます。これからでも「聴き逃し」配信で追いつけます(第1回の配信開始は、今日8月29日正午)。未聴の方もよろしければ、ぜひ。

さて、在ワルシャワ日本大使館に赴任した外務書記生の棚倉慎の物語、序盤では、戦争の影が迫り来る中、情報収集や人脈形成に勤しむ日々が描かれます。現在よりも通信や交通のテクノロジーが未発達だった時代、外交官は文字どおり国家の命運を背負って任地へ赴いたことだろうと想像します。

第1回のラストシーンから登場した酒匂秀一大使は、外交官としての端然とした姿勢で、慎に強い影響を与える人物です。

 

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収録スタジオでの鈴木壮麻さんと井上芳雄さん


酒匂大使役を演じていただいたのは、鈴木壮麻さん。前回の須賀しのぶさん原作『帝冠の恋』では、オーストリアの宰相メッテルニヒを演じていただきました。19世紀、ナポレオン失脚後の欧州の外交秩序「ウィーン体制」を築き上げた手腕で歴史に名を残す大政治家。野々すみ花さん演じるヒロインのゾフィーとの論戦の場面が、非常に印象的でした。

舞台では、冷徹な役、お茶目な役、どんな役柄も魅力的に命を吹き込んでしまう鈴木壮麻さん。NHKオーディオドラマの少々特殊な収録形態を、新鮮に楽しんで下さっているようです。

 

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【鈴木壮麻さんからのコメント】

登場人物同士の会話空間の中心に据えられた一本の大きなマイク。その床には幾本もの線が放射状に引かれていて、共演者との距離感の設定に応じて立ち位置の指示を受ける。そして、対峙して交わされる選び抜かれた言葉の連鎖の向こうに広がる、なんとも色鮮やかな心に残る情景の数々。この作品を通して、刻々と状況が変わって行く当時を必死に生きた人々の心をリスナーの皆さまと分かち合えたらと願っております。

 

演出担当者として、オーディオドラマの面白さと難しさは、さまざまな「距離感」にあると思っています。マイクとの物理的な距離、場面の空間における登場人物の間の距離、さらにその心理的な距離。それらが適切に配された時、人物や光景が立ち上がってきます。普段は大きな劇場で、声に感情を乗せる技術を極めて来られた出演者の方々の、また違った距離感の声に耳をすませてみて下さい。

 

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 今回の役を離れて、井上芳雄さん御自身にとっても、鈴木壮麻さんは、敬愛して止まないミュージカル界の先達です。世代を超えてスピリットを分かち持つ“同志”お二方の台詞の応酬は、使命感あふれる昔の外交官たちの矜持をも感じさせて、息詰まるものさえありました。

『また、桜の国で』収録リポート、その2でした。


番組へのご意見、ご要望などございましたら、メッセージ・フォームまでお願いいたします。


青春アドベンチャー『また、桜の国で』(全15回)
~たとえ憎悪と暴力が世界を覆い尽くしても、この想いは消えない。~

【NHK FM】
8月28日(月)~9月15日(金)の平日午後10時45分~午後11時

【原作】須賀しのぶ

【脚色】藤井香織

【音楽】山下康介

【出演者】
井上芳雄 中川晃教 坂本真綾 鈴木壮麻
亀田佳明 栗原英雄 菅生隆之 豊田茂
水野ゆふ 秋山エリサ 長谷川敦央 谷田歩
山本道子 粟野史浩 梶原航 林次樹
山本与志恵 佐古真弓 石橋徹郎 今泉舞
藤村真優 杉村透海 山崎智史 青木柚
山田瑛瑠 小嶋一星

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:31 | カテゴリ:オーディオドラマ

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