夏目漱石の妻

ドラマのみどころ

「夫婦は小説より奇なり」
明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく姿を、妻・鏡子の視点から、生き生きとユーモアを交えながら描くエンターテインメント・ホームドラマが登場!

夏目漱石の妻 シーン写真

今年は夏目漱石没後100年の年。「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「こころ」など今なお夏目漱石の作品は人々に愛されているが、実はその多くは、妻・鏡子との夫婦生活を下敷きに描かれている。

頭脳明晰で几帳面、しかしとんでもなく気難し屋の漱石。一方、大らかで、自分の考えをすぐ口にする鏡子。正反対の二人は、時にぶつかり合い、時に支え合いながらも、やがて、かけがえのない家庭を築いていく。

脚本家のことば -鏡子さんの素敵な一言-

…池端俊策

夏目漱石の妻 シーン写真

漱石の妻鏡子さんが晩年、孫の半藤末利子さんに「いろんな男の人を見てきたけど、あたしゃお父様(漱石)が一番いいねぇ」と目を細めておっしゃったという末利子さん自身の一文を読み、このドラマはそれを書けば良いのだと思いました。
漱石が「道草」の中で書いた自伝的な夫婦像は苦渋に満ちたもので、とりわけ夫の屈折した心理描写は漱石の近代人としての複雑な性格を示していて、二十年一緒に過ごした鏡子さんの苦労は並大抵ではなかった筈です。その難物の夫を「一番いいねぇ」と語った鏡子さんが素敵だと思ったのです。家庭に夢を持ち挫折し、夫婦や親子の関係が崩壊してゆくのを防ぐため必死で闘い、再び夢を取り戻してゆく。明治時代も現代も同じ呼吸で人は生きているのだと実感させられました。

演出のことば

…柴田岳志

夏目漱石の妻 シーン写真

漱石の妻、鏡子さんの回想記「漱石の思い出」には、留学先のロンドンから戻った漱石が神経衰弱を患い、妻として家庭を維持するのがいかに大変だったかが生々しく描かれています。でも同じ事が漱石のペンにかかると、産後のヒステリーで精神不安定になった妻と暮らす夫の苦悩として、緻密に描出されます(「道草」)。同じ日々の事でも妻と夫の言い分は全く正反対。お互い、相手が病人で大変だったと語っている。性格も感じ方も違う赤の他人が、人生のパートナーとして共に生きていく事の深淵を垣間見た気がしました―このドラマは、こんな「夫婦」の、身近だが一筋縄ではいかぬ機微を、「吾輩は猫である」の様なユーモアを交えて、じっくりと描きます。池端脚本に支えられ、尾野真千子さん長谷川博己さんというベストキャストを得て、その試みは最高にエキサイティングなものとなりました!土曜の夜、久しぶりに夫婦揃って!?ご覧下さい。

制作統括のことば

…吉永証

夏目漱石の妻 シーン写真

「漱石夫婦を描く今回のドラマ、是非漱石のユーモアを生かした人物キャラクターと物語の作品にしましょう。」そうスタッフ・キャストに声をかけて制作しました。その狙い通り、人間のおかしみ、夫婦の得も言われぬ関係と愛情が存分に感じられる内容になっています。特に、尾野さんの寝ぼけ顔と嫉妬顔、長谷川さんのツンデレぶりは絶品。お見逃しなく。
取材で出会った鏡子さんの孫の半藤末利子さん、番組ロゴやポスターをデザインをしてくれたブックデザイナーの祖父江慎さん、新宿区をはじめ漱石ゆかりの地の皆さん・先生方の多大な協力に心から感謝しています。視聴者の皆様に、漱石愛あふれる夫婦のドラマをご堪能いただければ幸いです。

番組情報/制作スタッフ

【放送予定】
2016年9月24日(土)スタート<連続4回>
総合 毎週土曜 よる9時~10時13分
再放送:総合 毎週土曜 午前0時10分から(金曜深夜)

【出演】
尾野真千子 長谷川博己 黒島結菜 満島真之介 竹中直人 舘ひろし ほか

【作】
池端俊策 岩本真耶

【原案】
夏目鏡子 松岡譲 「漱石の思い出」

【音楽】
清水靖晃

【挿入曲】
シューベルト「ピアノソナタ第21番」
ピアノ演奏 田部京子

【制作統括】
吉永証(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)

【演出】
柴田岳志、榎戸崇泰(NHKエンタープライズ)

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