第五回「果てしない旅」(5月16日放送)

第五回「果てしない旅」

 日本で両親と再会した玉福(グレゴリー・ウォン)は、父弥三郎(浜畑賢吉)の故郷・愛媛県八幡浜市で城戸幹としての生活を始めるが、思うように日本語が上達せず孤独に耐える。弥三郎に命ぜられみかん畑の作業に励むが、牡丹江で別れた養母淑琴(岳秀清)の事ばかりが思い出される。淑琴は玉福と別れた駅で気を失ったまま家へ運ばれ3日4日と眠り続け、ようやく起き上がった時には驚くほど髪が白くなっていた。心配して訪ねて来た玉福の親友・呉と鄒に玉福の幻想を見るほどに息子を恋しがって泣いた。自分をやっかい者だと悩む幹は自立するため東京の大学へ行きたいと願い出るが、弥三郎に許されず、失意の中叔父の勤める松山市内の会社で働くため家を出る。会社で宛名書きをしながら、定時制高校へ通い必死で勉強した。そこで陵子(佐藤めぐみ)と出会い結婚する。大学進学という夢のために歯を食いしばってきたが、自分の家族を作る事が幹の夢になったのだ。長女誕生の翌年には久枝が生まれた。幹は久枝の父になったのだ。その2年後、待望の長男が生まれ八幡浜に知らせるが、母由紀子(伊藤榮子)から弥三郎の危篤を告げられる。病室で弥三郎の手を握り、幹は自分が親になりその気持ちがわかったと涙ながらに父に詫びる。
 久枝(鈴木杏)は1年の留学期間を終える。東京に留学する事が決まった劉(フービン)から一緒に東京へ行こうと誘われるが、決心がつかない。やがて久枝は父に電話し、もう1年中国に残り留学生活を続けたいと告げる。ようやく自分の気持ちが伝えられるようになって、まだ知りたいことがあるのだと話す。劉を見送った久枝はラブレターだと笑いながら劉に手紙を手渡した。中には「車到山前必有路」とあの言葉が書かれていた。