…高橋克実(たかはしかつみ)
元プロ野球の打撃コーチ。多くの名選手を育ててきたが、50代後半になって一念発起し、高校教師を目指す。現代社会を教える新人教師として単身赴任してきたのが、福岡県の桜台高校。熱くて真っ直ぐな性格で、モットーは氣力。一人ひとりに温かい言葉をかけ、ときには正面からぶつかって、夢を応援しようとする。その姿は、生徒たちの心を開き、いつしか周囲の教師らにも影響を与えるようになる。
…伊藤蘭(いとうらん)
高林の妻。優しくしっかりした女性で、夫を信頼し、プロ野球コーチから高校教師への転身を応援している。おしどり夫婦で、東京からしばしば電話し、いきなり福岡に現れて高林を驚かせることも。一人息子の公平の教育では、ちょっと頭を悩ませている。
…川口翔平(かわぐちしょうへい)
高林の息子。中学1年生。父の希望で少年野球チームに入っているが、実は野球はあまり得意ではない。将来の夢は鉄道マン。一見そっけない態度をとっているが、両親を気遣う優しさを持っている。
…小林克也(こばやしかつや)
桜台高校の校長。温厚な人格者で、教師全員から信頼されている。新人教師の高林を見守り、迷ったり悩んだりしていると、さりげなくアドバイスを与える。高林が、高校に「新しい風」を送り込んでくれることを期待している。
…本田博太郎(ほんだひろたろう)
桜台高校の教頭。ブラスバンド部の顧問。高林には、野球部を甲子園へ導くことを期待している。規律と体裁を重んじ、学校教育に真面目に取組む中間管理職だが、どこか憎めない人物。
…里見浩太朗(さとみこうたろう)
現代社会を教えるベテラン教師で、高林の教育実習のときは指導教諭を務めた。自分の教育理論に絶対の自信をもっており、校長教頭からも一目置かれているが、その頑固さゆえについたあだ名が「漬物石」。生徒一人ひとりに不器用ながらも正面からぶつかる高林のやり方を、次第に認めるようになる。
…吹石一恵(ふきいしかづえ)
現代国語の教師で、高林が副担任を勤める3年4組の担任。女子剣道部の顧問として、女子剣道部を県大会二連覇に導いた。しかしプレッシャーのあまり、剣道そして教師への情熱を見失いかけていたことを、高林によって気づかされる。生徒の夢を何よりも大切にする高林の姿勢に共感し、理解者となっていく。
…塚本晋也(つかもとしんや)
英語教師。書道部の顧問。気が弱くおとなしい性格で、教師の間では少し浮いた存在。だが正反対の性格の高林とはなぜか気が合う。赴任した高林と真っ先に「友達」どうしとなり、しばしば屋上で昼食をともにしている。
…萩原聖人(はぎわらまさと)
桜台高校野球部の専任監督。野球好きの父に「一球」とつけられ、本人も幼少の頃からプロ野球選手を夢見たが適わなかった。熱心な指導で野球部員からは慕われているが、甲子園への出場はまだ果たせていない。高林が監督につく話が持ち上がり動揺する。
…斎藤工(さいとうたくみ)
新人の若い現代国語教師。高林の「同期」で、一緒に教育実習を受け、赴任してきた。イケメンで女子生徒たちから慕われているが、本人は時任あやにちょっぴり憧れている。高林が生徒と真摯に向き合う姿勢に影響を受けていく。
…大島蓉子(おおしまようこ)
桜台高校の事務員。高林が教育実習にきたときから理解を示す。学校現場と教師の問題を冷静に見ており、異色教師の高林には大いに期待し、応援を惜しまない。豪快な性格で、特技は重いものを運ぶこと。