「ちゃんぽん食べたか」ドラマのみどころ

小説家としても活躍するシンガーソングライター・さだまさしが描く、涙と笑い満載の自伝的青春物語。

昭和40年代初頭、ひとりのバイオリン弾きの子供が、天才少年と期待されて、たった一人で長崎から上京し下宿生活。折から70年安保の騒ぎのころにバイオリンに挫折。それでも音楽への道断ちがたく、気づけばフォークデュオ「グレープ」として歌い始めていた…。

友人・先生・アルバイト先のおじさんなど、さまざまな人に囲まれて、少年が青年へと成長するまでを高校・大学時代を中心に描く物語です。

「ちゃんぽん食べたか」

【原作のことば】

原作 さだまさし

天才も二十歳過ぎればただの人。まさにそれを地で行く僕の青春時代を小説にしたものが「ちゃんぽん食べたかっ!」です。

かつて大好評を博したNHK-BSプレミアムドラマ「かすていら」の続編とも言えるこのドラマが今度はどんな風に受け取って頂けるのでしょうか。

70年安保闘争前後の不安な世間の荒波に揉まれながら、それでもあくまで「のほほん」と生きた少年の物語。

天才がどんどん堕落して行く、哀しくも可笑しく、また切ない青春物語。でも「決して諦めるな」というメッセージを伝えたかった、そんな物語です。

僕の周りの温かい人々や、昭和の温もりが少しでも伝わると嬉しいなあ。

【脚本のことば】

脚本 尾崎将也

今回は、自分としてはかなりのびのびと楽しく執筆することが出来ました。その理由は何よりも、さだまさしさんの原作がとても面白く、書いていて楽しいことと、主人公の悩みや夢に共感出来ることです。9話という枠の中にうまくはまるかどうかという不安はありましたが、プロデューサー、ディレクター陣のサポートもあって、脚本を完成させることが出来ました。若い出演者たちの演技、昭和40年代がどのように再現されているか、さださんの音楽がどのように劇中で生かされているかなど、楽しみな点がたくさんあります。

【制作にあたって】

制作統括 真鍋斎(NHKエンタープライズ)

子どものころに描いた夢の一つ一つを、年齢を重ねる度に消してゆくというのはとても切ないことですが、それは人間の通過儀礼のようなもので、ほとんどの方々が経験していることではないでしょうか。

このドラマの共感のポイントはまさにそこにあります。雅志少年は、一流のバイオリニストになるという大望を抱き、見事なまでにその夢に敗れ去ってゆきます。その切なさ、しかし、年を重ねてみればそれもひとつの選択だったのだと、温かく思い返せるような懐かしさ。悩みの中に一筋立ち現れてくる希望。そんな誰もが抱く感情が、このドラマには無数にちりばめられています。

1970年代、大人の方々には懐かしく、若い方々には新鮮な時代です。多くの世代の方々に楽しんでいただきたい作品となりました。

「ちゃんぽん食べたか」

 土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたか』

2015年5月30日(土)スタート [連続9回]
総合 毎週土曜・よる10時00分~10時44分放送

【原作】
さだまさし「ちゃんぽん食べたかっ!」

【脚本】
尾崎将也

【音楽】
渡辺俊幸

【出演】
菅田将暉 本郷奏多 間宮祥太朗 泉澤祐希 森川葵 豊原功補 山西惇
岡田義徳 中村優子 阿南健治 熊谷真実 西田尚美 遠藤憲一 ほか

【演出】
清水一彦 川野秀昭(NHKエンタープライズ)

【制作統括】
真鍋斎(NHKエンタープライズ) 谷口卓敬(NHK)