TPP交渉 激突の舞台裏
 ~酪農大国ニュージーランドの苦悩~

  放送:11月15日(日) 22:00~22:49
 再放送:11月19日(木) 18:00~18:49

7月に決裂し10月に入り何とか妥結にこぎつけたTPP。最も難航していた項目の一つが、世界最大の乳製品輸出国・ニュージーランド(NZ)が求める乳製品の輸入枠拡大だ。そこには、個別の国で締結する“自由貿易協定”での市場開拓の限界、そしてその“危うさ”が見え隠れする。NZは、中国の粉ミルク汚染問題(2008)以降、自由貿易協定によって対中国輸出量を9倍以上に急増させ、「ホワイトゴールドラッシュ」と呼ばれる好況を呈した。伝統的な酪農方式からアメリカ式大量生産型への切り替えを進めていたところに、中国業者の買い占めや経済危機が起こり、価格が暴落、酪農業は今危機的状況に追い込まれている。このためNZは自由貿易協定での不安定な市場からの脱却を目指しているのだ。難航したTPP交渉の背景を追い、日本にとってのTPP、そしてTPP以降の世界を見つめ直す。