追いつめられるピレウス港の労働者たち
 ~中国企業の進出は何をもたらすのか~

  放送:5月10日(日)22:00~22:49
 再放送:5月11日(月)17:00~17:49

世界第5位の規模をもつギリシャ最大の港・ピレウス。“ギリシャ人の宝”と言われるこの港が今、中国マネーに買われようとしている。この動きに、港で働く労働者たちは激しい反対の声をあげている。財政破綻寸前のギリシャでは、道路・港湾・鉄道・空港など、国有のインフラ事業の売却計画が進んでいる。中国最大手の海運会社・コスコは43億ユーロを出資し、3つのうち2つの埠頭のリース契約を結んだ。更に今、ギリシャ政府が持つ港湾局の株式獲得に乗り出し、3つの埠頭全てを完全に手中に入れようとしているのだ。この動きに対してギリシャ国内では激しい議論が起きている。当初、民営化に反対していた左派政権も、EUが財政支援の条件としてインフラの民営化を求めた為、受け入れざるを得ない情勢だ。ピレウス港の民営化をめぐる港湾当局と労組の対立を追い、財政悪化の後遺症に揺れるギリシャの今を見つめる。