2012年9月放送分

東アジア物流大変動 ~躍進 韓国プサン港~

  放送: 9月 1日(土)22:00~22:49
 再放送: 9月 2日(日)16:00~16:49

いま東アジアに物流を軸とした経済の大変動が起きている。その中心が、スーパーハブ港に急成長を遂げた韓国・プサン港だ。いまプサン港が結ぶのは、アメリカ、ヨーロッパ、中国、そして日本。コンテナ扱い量は世界第5位となった。影響は物流だけでなくモノ作りにも及ぶ。対岸の北九州の自動車工場に、プサン港近くの工業団地から韓国製部品が流れ込むようになった。地元、北九州の部品メーカーは危機感を募らせている。「物流立国」を目指す韓国・プサン港、その急成長が巻き起こす東アジアの変化のうねりを描き出す。

格差と闘う ~韓国 青年ユニオン~

  放送: 9月 8日(土)22:00~22:49
 再放送: 9月 9日(日)18:00~18:49

サムスン・LGなどグローバリズムに乗り急速な経済成長を遂げた韓国。しかし一方で韓国国内では深刻な格差社会が広がっている。労働人口の半数に達する非正規雇用。多くが一ヶ月の収入が88万ウォン(約6万3千円)しかないワーキングプアの若者たちだ。その彼らが怒りの声を上げ始めている。若者による組合「青年ユニオン」。コンビニの低賃金の実態を告発したり、宅配ピザチェーンでの劣悪な労働環境の改善を勝ち取ったりと活発な活動を続けている。12月に予定されている韓国大統領選挙でも、「格差」が大きな争点になる中で、影響力を持ち始めた「青年ユニオン」を取材、韓国の実像に迫る。

除染された故郷へ ~ビキニ核実験・半世紀後の現実~

  放送: 9月15日(土)22:00~22:49
 再放送: 9月16日(日)21:00~21:49

かつて核汚染された故郷に帰ろうとする人々がいる。マーシャル諸島ロンゲラップ島の元・住民だ。 58年前に島は米国の水爆実験で汚染された。その後、米国はマーシャル政府の要請で除染をおこない、「すでに除染は完了した」として、早期の帰島を促している。しかし、住民の「放射線への恐怖」は消えない。「本当に安全になったのか?」「周囲の海で魚をとっても大丈夫なのか?」帰島を待ち望みながらも不安が募る。また、米国の援助による生活に慣れた人々の多くは「いまさら故郷の島に帰っても仕事がない」など帰島そのものに否定的だ。番組では、帰島に揺れる住民の今を追い、放射能被害と長期にわたる避難生活が何を生むのかを描く。

私たちの国に民法ができた ~カンボジア 弁護士たちの闘い~

  放送: 9月22日(土)22:00~22:49
 再放送: 9月30日(日)16:00~16:49

ポル・ポト政権崩壊から33年、カンボジア社会は民主化の転換点に立っている。昨年12月、日本法曹界の支援により、初の正式な民法典が適用された。実はこれまでカンボジアには暫定的な民法しか存在しなかった。ポル・ポト派がそれまであった全ての法律を廃止し、裁判官・弁護士など法曹人をせん滅したからである。新民法は市民の居住権を強化し、土地の所有権も明確に規定。この新民法を楯に、これまでインフラ整備や開発のため、強制的に立ち退きを強いられてきた市民たちが声を上げ始めたのである。番組は、市民の権利保護に奔走する弁護士たちの取り組みを通じ、カンボジアが、ポル・ポト時代の悪夢から脱し、民主的な市民社会を確立することができるのか、その格闘を見つめる。