2012年7月放送分

タンザニア ゆがんだ大地 ~金バブルと呪術のはざまで~

  放送: 7月 7日(土)22:00~22:49
 再放送: 7月 8日(日)20:00~20:49

アフリカ・タンザニア。この国は今、空前の開発ラッシュに沸いている。かつての社会主義国は、IMFの勧告を受け入れ、経済の自由化を促進、外資の導入と、豊富な鉱物資源が後押しし、グローバリズムのうねりの中で、今も右肩上がりで成長を続けている。一方でタンザニアは“プリミティブなアフリカ”が今も生き続ける国でもある。学業や仕事、人生の成功を呪術師に祈ってもらい、病気になれば呪術医に祈祷してもらう。前近代的な思想は人々の暮らしの中に深く浸透しているのだ。鉱山開発に沸くタンザニア北部の町、ムワンザには、呪術師の店が軒を連ねる。格差の拡大したタンザニアで、成功を願う企業家が、どこを掘削すれば、鉱脈に突き当たるか、ご託宣を求めるからだ。呪術師の託宣を真に受けた、前近代的な事件さえも起きている。開発と呪術が交錯する町で、成長著しいアフリカの歪んだ現実を見つめる。

“イタリアブランド”を創りだせ ~ファッションの都に生きる中国人~

  放送: 7月14日(土)22:00~22:49
 再放送: 7月15日(日)16:00~16:49

世界のファッションをリードするイタリアブランドが今、中国パワーに席巻されている。服飾産業の街、プラートに数年前から続々と中国人がつめかけ、いまや、全人口の4分の1を占める4万人にまで激増、中国人が経営する工場の数は、大小、3000を越える。彼らの多くは、かつては、沿岸部の浙江省などで、輸出用の衣類の生産に携わっていた人々。旧来の中国方式である「安かろう、悪かろう」では満足できず、「本物の高い付加価値」をめざすなかで、たどり着いたのが「イタリア製」というブランドなのだ。中国パワーの真価が問われるのが、6月にイタリアで開かれる世界最大のイタリアブランドの見本市「ピッティウオモ」だ。服、鞄、靴、あらゆるイタリアブランドが集結する舞台に中国メーカーがあがることができるのか、イタリアブランドの世界で巻き起こる知られざるチャイナパワーの動きを追う。

大地は誰のものか ~ロシアを耕す中国人~

  放送: 7月21日(土)22:00~22:49
 再放送: 7月22日(日)20:00~20:49

今、極東ロシアに膨大な数の中国人が進出し、広大な大地を耕している。食糧純輸入国に転じた中国は、世界各地で農地を獲得し、食糧確保に奔走。ロシアに接する黒竜江省の会社には、一攫千金を夢見てロシア・アムール川沿岸に渡る農民たちが集まってくる。こうした動きに、受け入れる側のロシアは警戒を募らせている。中国人農民の労働力はのどから手が出るほどほしいが、中国資本の進出がこれ以上続けば、流通ルートや価格決定だけでなく、土地売買の主導権までも奪われかねないからだ。
極東ロシアに出現した、巨大中国パワーがもたらす波紋を見つめる。