2012年2月放送分

遠ざかる四島(しま)~ “ロシア化”する北方領土~

  放送: 2月 4日(土)00:00~00:49
 再放送: 2月 5日(日)18:00~18:49
再々放送: 2月10日(金)18:00~18:49

北方領土が占拠されて66年。北海道・根室の元島民たちは政府とともに返還運動の先頭に立ってきた。しかし…。ロシアが莫大な資金で島の開発を進める一方、日本政府はトップが次々に変わる中で交渉を進展させられず、元島民たちはやり切れない思いを鬱積させていった。高齢化が進み、地域経済は地盤沈下。業を煮やした元島民たちはついに「本音」の会議を立ち上げ、返還運動を根本から見直す議論を始めた。取材班はその一部始終を記録。また北方領土に送ったクルーはロシア人の優雅な生活ぶり、ロシアマネーに群がる中国人労働者などをスクープ。このまま国を信じ続けていいのか…。根室、そして四島に生きる人々の目で、日本外交の功罪を問う。

スラム一斉撤去 ~ナイロビ グローバル化に翻弄される人々~

  放送: 2月18日(土)00:00~00:49
 再放送: 2月19日(日)18:00~18:49
再々放送: 2月24日(金)18:00~18:49

市民の約半数、150万人がスラムで暮らすケニアの首都ナイロビ。去年暮れから政府が治安対策を理由にスラムの強制撤去を一斉に始めた。街には数万人が溢れ、疲弊した出身地の農村にも戻れず困窮状態に陥っている。その背景には、これまで低賃金労働力の供給源として膨張を続けてきたスラムが、急激なグローバル化で転機を迎えている状況がある。ケニア政府は年10%の経済成長を掲げ、海外からの投資を積極的に呼び込んでいる。低賃金労働力にもスキルや専門性が求められ、増加する一方の単純労働者は、これまで以上に厄介な存在になっているのだ。スラム跡地では、中国やインド企業が再開発の参入に向け活発に動き出している。四散したスラム住民は、どう生きてゆくのか。彼らの行方を追跡する日本の医療支援NGOの活動などを通し、新興国の都市スラムが抱える問題の真相に迫る。

リビア 報復の連鎖は断ち切れるか

  放送: 2月25日(土)00:00~00:49
 再放送: 2月26日(日)18:00~18:49
再々放送: 3月 2日(金)18:00~18:49

新生リビアでは今も、旧カダフィ派と新政権派の間で武力衝突や報復が絶えない。特にリビア西部の町ミスラタとタオルガの報復の連鎖は深刻だ。ミスラタは内戦勃発後、カダフィ派が支配する西部地域でいち早く、反カダフィに立ち上がった。このためカダフィ大佐は隣町のタオルガに大量の武器と資金を与え、ミスラタへの無差別攻撃を命じた。3か月にわたる激しい戦闘で凄惨な破壊と殺りくが行われた。そして革命後、今度はミスラタのタオルガへの報復が始まり、タオルガの住民は町を追われた。タオルガは現在、無人の町と化している。新政権は報復の連鎖を止め、タオルガ住民の帰還を実現するために、「調停委員会」を作り、二つの町を和解させようとしている。番組では「調停委員会」の問題解決のための交渉に密着。「憎しみ」の連鎖を断ち切ることができるか、苦もんするリビアの人々を見つめる。