NHKデジタル ニュース

■茨城県域地上デジタル放送に向けた設備の開発について
 
茨城県域地上デジタル放送に向けた設備の開発
〜 「県民とともに歩む放送局」をめざして 〜
 
 これまで民放も含めて県域放送がなかった茨城県で10月1日から地上デジタルによる県域放送を開始します。水戸放送局では、長年の県民の皆さまの要望に応える形で、「県民とともに歩む放送局」をめざしてデジタル放送を展開していきます。

県民の皆さまにも番組の提案や情報の提供、そして制作に実際に参画していただき、視聴者と放送局の関係においてもデジタル時代にふさわしい「双方向性」を一緒になって作り上げていきます。

今回、NHKでは「新たな視聴者参加」および「省力化と省エネ」を目指して、以下に示すようにIP&IT技術に代表される最先端の技術を積極的に取り入れた番組制作システムを開発、整備しました。

水戸放送局では、さまざまな技術を活用して、より地域に密着したニュースや番組の制作・放送を行い、「県民とともに歩む放送局」をめざしていきます
 
■IPスタジオ(情報発信簡易スタジオ)
IP伝送による出先スタジオ・ハイビジョン中継システムを開発しました。
このシステムは、ブロードバンドネットワークを使用し、中継現場を出先スタジオとしてハイビジョン中継するシステムで、茨城県が整備した「いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN)」を利用して、茨城県庁など各市町村から、お知らせなどを放送していきます。
 
■メッセージカメラ
 メッセージカメラは、視聴者の皆さまの声を自動で収録し、ブロードバンドネットワークを使って離れた場所から伝送することも可能なシステムです。ロビーやイベント会場に設置し、多く方々のメッセージを放送していきます。
 
■ワイヤレスカメラ中継システム
 ハイビジョンワイヤレスカメラとリピータ(中継装置)により、最小限の人数で中継が可能なシステムを開発しました。リピータとは、中継現場と放送会館の間の伝搬路で減衰するワイヤレスカメラからの電波を中継点で増幅する装置です。これにより駅前などからコンパクトな中継が可能になります。
 
■ワンタッチニュース送出システム
 ワンタッチニュース送出システムは、ニュースの項目や演出をデータ化した「電子台本」に基づきワンタッチでカメラやVTR、CGなどを切り替えて送出していくシステムで、これによって省力化を図ります。水戸放送局では併せて導入する「バーチャルセット(CGによる仮想スタジオ)」を電子台本によって制御することを可能としており、多様な演出もワンタッチで送出することができます。
 
■CGキャラクターアニメーションシステム
 TVMLを使ったCGキャラクターアニメーションシステムを開発しました。TVMLはNHK放送技術研究所が研究・開発したCGキャラクターの動きを台本として記述できるテキストベースの言語で、このテキストをもとにハイビジョンのCGアニメーションを生成します。水戸放送局ではイメージキャラクター「ぴっぴー」やアナウンサーのCGキャラクターを開発し、ローカル番組「茨城弁講座」などで地域に密着した番組作りに広く活用していきます。