デジタル放送ニュース覧

■アテネオリンピックを舞台に活躍するNHKが開発した技術について
 
 現地時間の8月13日(日本時間の14日)から始まるアテネオリンピックは、柔道、水泳、サッカー、野球、女子バレーボールなどメダルが期待される競技も多く、視聴者・国民の皆さんの関心も次第に高まってきています。

NHKでは、「アテネが燃える、デジタルで感じる」というキャッチコピーを掲げ、総合テレビ、BS-1、BSハイビジョン、ラジオ第1をフルに活用して、その感動を余すことなくお伝えする計画です。

アテネオリンピックはBSデジタル放送と地上デジタル放送が始まって以来、はじめての夏季オリンピックとなります。ハイビジョン、5.1chサラウンド、データ放送といったデジタル放送の特徴を最大限に発揮して、世界最高のスポーツの祭典の熱戦を連日お伝えしていきます。

これまで、NHKのアテネオリンピック放送の特徴や編成については、記者会見等でお知らせしてきました。今回、NHKが研究・開発を進めてきたもののうち、アテネオリンピックで活用する技術について、以下の4つにまとめました。
 
 1.PAL-ハイビジョン方式変換器
 
 標準画質の放送方式にはNTSC、PAL、SECAMの3つがあります。
アテネオリンピックの国際信号制作は、PAL方式で行われているため、現地のPAL映像を東京まで伝送し、東京でハイビジョン信号などに変換します。 NHKは、動きのある映像をスムーズに変換するための動き補正機能や、画面のアスペクト比4:3および16:9ワイドスクリーンのPAL映像に対応できるアスペクト比の補正機能をもったPAL-ハイビジョン変換器を開発しました。HDプールの共同映像制作でも、1秒間の映像枚数(フレーム数)を50枚から59.94枚に変換する必要があるため、本機を活用しています。

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 2.有機EL素子を使った熱くないキャスターライト
 
 有機EL素子を使った出演者用照明器具「有機ELキャスターライト」を使用します。このキャスターライトは、従来の蛍光灯照明に比べて消費電力が少なく、ライト面が熱くならないため、出演者用の照明として最適です。また、薄型・軽量で持ち運びが簡単で、壁や天井などにも貼り付けられ、多様な演出効果が可能になります。

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 3.音声認識装置による生字幕放送
 
 今後の生字幕放送の拡大に対応するため、自動音声認識をベースとした生字幕制作室を2室整備しました。アテネオリンピックでは、開会式や、野球、マラソン、柔道などの番組を中心に、22番組、延べ47時間程度を予定しています。

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 4.競技の結果がすぐわかるNHKのデータ放送
 
 地上デジタル放送の本格化に向け、データ放送コンテンツの自動制作を中心とした本格設備を開発、整備しました。アテネ五輪ではこの本格設備を使用し、出場選手の情報や競技結果の結果を迅速かつ正確にお届けします。BSデジタル・データ放送では、全28競技301種目の全結果を、地上デジタル・データ放送では、注目7競技(陸上、サッカー、体操、柔道など)の結果をお知らせします。

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