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restriction sight
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大西康明
Yasuaki ONISHI |
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デジスタ史上最大!? 暗闇に浮かぶ無数の光の点が見せるもの。 真っ暗な部屋に足を踏み入れると、そこに見えるのはゆらめく無数の光の粒。まるで空気の動きが見えるかのごとく、とても大きな不定形の物体が、光の粒を放射しながらゆらいでいます。
この作品、灯りをつけると実はふくらんだ巨大なビニール袋だったことが判明しました。作者大西康明(オオニシ・ヤスアキ)さんは、大阪の美術高校の先生。作品の原点になったのが、一見、CGの階段のようにも見えながら、実は普通のカメラで撮影した写真。秘密兵器はレーザー・ポインターでした。大西さん宅の階段にカメラをセットし、電気を消してカメラのシャッターを開きっぱなしにしたまま、レーザー・ポインターを振ること約20分。こうしてできたのがこの写真です。暗闇の中でものの形だけを浮かび上がらせること。それが大西さんがこれまで一貫してこだわってきたテーマなのです。
『restriction sight』で、レーザー・ポインターの代わりに闇にうごめくビニール袋の形を浮かび上がらせていたのは、市販のコピー用紙に黄色く蛍光塗料を塗って丸く切り抜いたもの6,000個! これをひたすら巨大なビニール袋に貼付けていったのです。部屋の電気を消してブラックライトを当てれば、反応する蛍光塗料の光の点々だけが浮かび上がります。
大西「普段見えてるものが見えなくなる、というか視覚が制限されることで、より鑑賞者の想像力を刺激するようなものを作りたかったんですかね」
光を使って目に見える情報を制限することで、想像力を育むアーティスト、それが大西康明 さんなんです。
::: point of view :::::::
【インパクト】八谷和彦 __未開の島にいる巨大海牛ですね。真っ暗闇の中で見た時に「わ、すごい。でかい」って思ったんですけど、それだけの強いインパクトを、実は非常に安い材料、ビニールとかコピー用紙とかで作っているっていうのもまたすごいなあと。デジスタの作品だと、みんなすぐコンピュータとか使うことになるけど、大西さんは自分の手元にある素材だけで、あれだけのインパクトのあるものを作れているということが、とっても素晴らしいと思いました。
奥の方にあるファンで大きくなったり小さくなったりしてる。空気の動きはコンピュータで制御してるわけじゃないから、ちょっとしたことで変わった動き方したりするんですね。そこがいいなあと。予測のつかない部分がこの作品にはある、という。
【インパクト】大沢あかね __あの真っ暗闇で、あの巨大な物体。「これは何だ!」っていう、いろんな想像をかき立てられる。まず最初に見たインパクトがすごかったんですよ。圧倒されそうな。
(灯りのついた状態で)こうやって見るとただのビニールだって感じがするんですけど、暗闇で見ると、ほんと不思議な空間に迷い込んだって感じで、深海魚に見えます。柔らかい動きが海の中みたいに見えるんですよ。
【ビジュアル】中谷日出 __彼は基本的な、最小限のビジュアルを暗闇の中に提示してるだけなんだけど、そこから生まれて来るいろんな雰囲気、形の変化にみんなが反応して、いろんな状況を思い浮かべて、妄想をかき立てられるわけです。不思議な感じがあったり、怖さ、優しさ、温かさ、冷たさ…。まさにビジュアルを自由に細工することによって人にイメージを与えるということ。すばらしい。
芸術において大きいことってすごく大事なこと。でもそこには必然性がなきゃいけないんだけど、これはビニールの質感とこの感じからいうと、このぐらい大きくないと幻想的な雰囲気出ないと思う。その「らしさ」を引き出した見せ方をしてるので、すごくいいね。 |
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