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Dog[LAB]01
(ドッグ・ラボ・ワン)
France CADET
(フランス・キャデット) |
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33歳のフランス人女性。科学問題を扱うアーティストとして活動する傍ら、美術大学でロボット系の授業を教えている。 芸術をやり始める前は科学を学んでいて、クローニングなど生命を人工的なものにする行為に興味を持っており、それが今回の作品を作るきっかけとなった。 あえてロボットをモチーフに選んだのは、簡単に動物同士の配合ができるから。そして、人間は作り物のロボットからも愛情や恐怖を感じると考えたから。
★今、全世界で議論を巻き起こしている遺伝子操作というテーマを、ロボットを使って風刺した作品。ロボットには、本物の動物の鳴き声や仕草など、様々な特徴を再現するデータがプログラムされている。世界初のクローン羊と同じ名前の「ドリー」は、犬に羊と牛を掛け合わせたもので、狂牛病にかかって脚や腰がガタガタ震えたりして苦しみ、あのクローン羊がたどった運命と同じように早死にしてしまう。現在全部で6体あるこのロボット達は、今後その種類がさらに増える予定。 |
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▼立花ハジメ
「ロボットだから神様でも出来ないようなことが出来ちゃう。現実だったら、クローン羊のドリーとか頭が2つある犬とか、やっぱり深刻な話になっちゃうんだけど、ロボットだから、逆に深刻にならないで楽しめる。
僕は猫飼ってるけど、猫のロボットと実際の猫だったら、やっぱり本物の方が可愛い(笑)。でも組み合わせの妙というか、こういうロボットは、実際の猫などペットに劣らない可愛さとかせつなさみたいなものがある。シンセサイザーと一緒だよね。シンセサイザーも最初は本物のピアノの音をいかにして出すかという苦労があるんだけど、やっぱり‘ならでは’の音が出ないとダメ。過程として本物の猫みたいなロボットにするのはあるけど、これは‘ならでは’っていう存在になってるから。」
▼野田 凪
「このロボットが売られてたら欲しくなるし、選べる楽しさはあると思う。鳴き声や色にオリジナリティがあるし、面白いアイデアだなと思うのと同時に、遺伝子を掛け合わせるという発想は、ロボットで楽しむくらいにしてほしい(笑)。
問題提議はいいと思うけど、それを見た人は楽しい気持ちにはならないから、できればそういうのを見せずに伝えてほしい。“ロボットだから、犬とか猫を混ぜても楽しく可愛くロボットですよ”っていう、楽しい見せ方をしてほしい。2つの頭のものや狂牛病の以外はすごい可愛いと思います。私は自分のアートでも広告でも、表現には絶対にそういうもの(問題提議)は使いたくない。(立花:この作者もそんなに考えこまさせるようなタイプの人じゃない。もっと凪ちゃんぽい(笑)。あっけらかんと、こんなのも面白いかな、みたいな)」
▼中谷日出
「最初可愛いなって思うけど、だんだん何とも言えないせつなさに変わる。背景にあるいろんな社会の課題に直面することになって、特にその場で死んじゃったりすると何とも・・・可愛いだけに、せつなさも倍増。(周りの観客も)“可愛い!”って言う人もいれば“可哀想!”って言う人もいて、ほんとにいろいろ。1つのロボットを前に、それをどう受け取るかも、アートと人との関係。それぞれがそれぞれの受け取り方をして社会を考える、というアート。
欧米では数年前からバイオテクノロジーをテーマに、こういうアート作品がけっこう生まれていて、光るハツカネズミとか、(野田:本物ですか?)本物なんです。そういうものを発表すると、新聞で叩かれたりする。実際に動物を使ってそこまでやるのは疑問に思うけど、こういうロボットが進化していくことで、動物実験もロボットが出来るようになるかもしれないと考えると、こういう研究も表現も、先の我々や社会のためになっていくのかなと。ペットロボットには可哀想な気がするけど、明日が見える感じがするので、これをきっかけにみんなが問題意識を持って考えてほしい」 |