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Bipolar Base
(バイポーラ・ベース)
江口たくと+菊地 誠
(エグチ・タクト+キクチ・マコト) |
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大学で現代美術を専攻していて出会ったという2人組。 二人とも無類の野球好きで、草野球のチームまで組んでいる。その名も「日本パム・ファイターズ」。これまで野球をモチーフにしたアートは見たことがなかったので、意外と狙い目なのではないかと思っており、今後も制作を続けていくつもりだとか。 ★首にかけるペンダント形のデバイス的作品。体験者は、自分の今の心理状態を野球のカウントになぞらえて表示させる。例えば‘ノーアウト満塁、絶体絶命のピンチ’など。仕組みは、トグル・スイッチを至ってアナログに操作するだけ。10個のLEDが点灯/消灯することで表示できるというシンプルな作り。ホームベースの向きによって、ピッチャー・バージョンとバッター・バージョンがあり、それぞれの立場の心理状態に沿って設定する。 |
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▼竹中直純 「大げさに言えば野球に人生をなぞらえていて、自分のあらゆる感情や状況を、野球というゲームのルールに基づきつつこの10個のLEDで表せてしまうと、作者の二人はかなり強く信じてる、そこが面白い。スポーツはやっぱりドラマがあるから、日常に比べると異世界。そこに自分の全てを縮めて入れることはやりやすいのかも。 工作の技術レベルが難しくなるけど、自分のスイッチを入れると相手に反映される、という方が適切なコミュニケーションができるかも。相手はそれを見て、その微妙さを考えると。(金田:告白に使えそうじゃないですか! 夜とか、イルミネーション的にキラキラしたら、女の子はグッと来ちゃいますよねえ)ほんとですか(笑)? 意味を知るのにしばらくかかるのが、すごくいい。直接的な‘怒ってる’‘笑ってる’じゃなくて、受け取る側に考える余地があり、それが道具としての深さを醸し出してる。 もうちょっと小さくなるといいかも。(相沢:小っちゃくなったら‘たまごっち’みたいな感じで流行っちゃうかも)」 ▼金田美香 「おいしいもの食べた時に“これホームラン!”とか“これヒット!”とか言いたくなりますもん。 自分の気持ちを“言葉にしなくても読み取ってよ”っていう時ってたまにありますよね。喋るのが億劫な時とか、もう触れずにいてっていう時に、スイッチだけ入れて、首から下げておけば・・・。(中谷:優しい友達はそれを読み取ってくれるし、優しくない友達はガンガン来ると。友達の見極めもつきますよね)ま、読み取り間違いされちゃうと困りますけど(笑)。(竹中:普通に顔とか喋り方とか見てても誤解は生じるわけだから、それがその10個のLEDで表現されてしまうというのが面白い)」 ▼中谷日出 「“俺ピンチでさあ。ピンチヒッターが・・・”とか、野球になぞらえる言葉って多いですよね。それを考えると、これはけっこうイケるような気がする。(竹中:ストライクとかアウトとか、日常会話でそんな違和感ないですもん) 今の情報機器はけっこう操作が難しかったりする。(竹中:抽象的なんですよね。直接的じゃない)これは‘つく/つかない’というすごく簡単な操作が素敵。お子様からお年寄りまで、誰でも楽しめる。 野球がなぜあんなに盛り上がってるかというと、ピッチャーとバッターの心理や状況の読み合いだと思う。それがこれで鍛錬される。プロのピッチャーやバッターも、これでイメージトレーニング出来るかも(笑)。 野球に対する愛情がこういう作品を生んでいる。何でもいいっていうわけじゃなくて“野球だから!”というところがポイントかも。自分の好きなもの。競馬なら競馬、パチンコならパチンコ(笑)。‘モノ’も、よく考えるとそこにはアートがあるって感じがします」 ▼相沢礼子 「ベースの形を逆にして欲しい。(金田:自分から見るのと他人から見るのが逆になっちゃいますもんね)あと、ランナーの色が、赤・黄・緑で、ちょっとわかりにくいので、これを統一して、ただ明かりが点滅するだけの方がもっと分かりやすいかな。 中継の人がいたら面白いですよね。“おおっと中谷選手! これはどんな心理状況!?”みたいな。」 |