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ケイタイをコップの中に落としたさ
(ケイタイヲコップノナカニオトシタサ)
MTSUKADA
(エムツカダ) |
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フリーのCGクリエイターとして、CMやテレビ番組のオープニングCGなどを制作している。個人的にも短編CG作品を多数制作。自身のホームページなどで公開している。もともと学生時代には電子工学を専攻していて、現在はその経験を生かし、趣味で本作のようなインスタレーション作品も制作している。 朝ごはんを食べている時に、パジャマの胸ポケットに入れていた携帯電話をコップの中に落としてしまった経験があり、その時の衝撃が忘れられなくて、この作品を制作した。 ★テーブルの上には水の入ったコップ。そこに携帯電話を入れると光を放ち、コップの回りの反射板が回転を始める。データが水に溶け始めて染み出しているように、携帯番号の数字や携帯メールのアドレスが周囲に映し出されて、泡とともに消えていく。 これはコップの載った台の下に液晶モニターが隠れていて、その映像を渦状の白いプラスチックの板が反射する仕組み。コップの外側には、スリット状の反射板が取り付けられていて、回転することで青い渦が綺麗に映し出される。 |
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▼八谷和彦 「(選んだポイントは)面白かったから(笑)。一発ネタ的なところはあるとは思うけど、みんな携帯を水没させちゃったことはあると思うし、そういう共通の悲しい思い出に繋がってるから(笑)、それを美しく、面白おかしく表現したっていうところに好感が持てた。悲しみも伝わってくるし、それを別のかたちで作品にしちゃうっていう、その根性も好き。僕も初めて一人でハンググライダーで飛んだ時着陸に失敗して、田んぼに突っ込んで・・・泥だらけになったからシャワーを浴びてたら、ポケットに携帯が入ってて(笑)、ダメにしちゃいましたから。 携帯供養でもいいのかもしれない。針供養みたいな感じに、お疲れさまって。でもデータが残るのはイヤだから、わざと水没させちゃうとかね」 ▼トゥーサ・ノブミーチ 「僕も同じ経験あります。トイレに流しちゃいました。だから今、東京湾の底でやっぱりこういうふうになってると思いますね。 昔は失恋したら、コミュニケーションしていた手紙を橋から捨てる。今は携帯。“バカ〜!”って感じですね。これでリセットされるのもいい。これに漬けるときれいさっぱりなって出てくるみたいに。入れ歯洗う機械みたいですね(笑)。 タッチセンサーといい、モニターの使い方といい、メディア・アート・インスタレーションの王道行ってるけど、“小噺”っていうとこがいいですね(笑)。これはポエムですね。“クラムボンはプクプク笑ったよ”みたいなね、そういうポエムを感じますね。 この筒を回す機構が実は面白い。3つの輪っかでこの筒を支えて回してるんですけど、非常に簡単な仕組みで、置くと回るだけ。何気にこの輪っかを作るのは大変ですよ。切って曲げて繋げなきゃいけないから。(八谷:さすがトゥーサ先生、そういうところはすぐ気づくんですね)」 ▼中谷日出 「昔からある、円になった伸びたような絵を、円筒のガラスに映すっていう原理ですよね。(八谷:原理的にはそれ。モーターでちっちゃな反射板を回して、そこに反射させてるんです) 僕、橋の上から下を見てた時、携帯にはクリップしてたんですけど、“あっ”て思った瞬間にクリップがプチッと外れて・・・。今、携帯は8千万人が使ってると言われてるし、みんな携帯無くしては生活ができないような状態、すごい愛着がある。実際水の中にぽとんと落とすと、データなんて即座になくなっちゃうんだけど、自分の恋人のように大事にしてるから、こうやって、供養するかのように、だんだん消えていく感じを表現するのは、すごく優しい人だなあと思いますね。ああ、せつないですねえ」 ▼相沢礼子 「私も(携帯を)トイレに・・・。“待って〜”って感じでした。(中谷:その“待って”のせつなさが、まさに映像で出てましたね) これは携帯番号が映し出されたけど、それをメールの絵とかにしたら・・・、メールとかの思い出があるじゃないですか!」 |