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第189回  
タイトル
クワクボリョウタ セレクション
“ガジェット”課題作品特集
2004年 07月 17日放送
イントロ 作品レビュー ベストセレクション ピックアップ クリエーターズカフェ
 
作品レビュー
 
ノミネートNo.1
作品写真
COMMOTION
francobelge design [Alexandre ARMAND + Bram DAUW]
ノミネートNo.2
作品写真
オカマトースター
小野寺 望恵
ノミネートNo.3
作品写真
APRICOT SYMPHONIC COASTER
カナデ [大場智博+
岡部健作+山本尚明]
ノミネートNo.4
作品写真
C.O.A.
柳平大樹
ノミネートNo.5
作品写真
through the looking glass
筧 康明+苗村 健
   
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作品写真
作品写真
作品写真
 
COMMOTION (コモーション)
francobelge design [Alexandre ARMAND + Bram DAUW]
フランコベルジ・デザイン [アレクサンドル・アーモン+ブラム・ダウ]
作品ノート
スイスの芸術大学でメディア・アートを研究。
子供の頃、“ブーン”って言いながら車の玩具で遊んだ経験を元に、もしそれで本当に車が走り出したらどんなに楽しいだろうと思ったのが制作の発端。今回デジスタノミネート作品に選ばれたということをご両親に話したら、日本人が息子の奇妙な作品に興味を持ったということに大変驚かれていたとか。

★マイクとヘルメットのセットで、声の大きさで車のスピードを調節するカーレースゲーム。
カーブや立体ループをクリアするには絶妙なドライビングテクニックが必要で、コントロールを誤ってコースアウトしてしまうと、特製ヘルメットが強力に振動し、かなり痛い目に遭う。よって単なるお遊びではなく、真剣にやってほしいとのこと。
コメント

▼ クワクボリョウタ

「小さい頃よくミニカーを持って“ブーン”と声に出しながら遊んだり・・・モノに対して感情移入する頃があったけれど、これはそれを逆転させた状態。声を出すと車が動き出して、そこにまた感情移入することができるというのが面白い。

(装置の)色分けがシンプルでどっちの体験者がどの車を操作しているかが明確。‘コンセプト’と、カタチになった‘モノ’がストレートにうまく伝わっている。

プレイしてる2人だけが盛り上がるのではなく、周りの人も見て楽しめるという、ギャラリーにとってどういう作品になるかというのもよく考えられている。パーティー文化を感じさせる作品。日本でこれをやると、最初は大声出すのが恥ずかしいかもしれないが、日本には引っ込み思案な人同士が大声を出せる‘カラオケ’という文化もあるし、そういうものになり得るような可能性を秘めていると思う。同じような原理を使って、全く違うことにも応用できるのでは」

▼ 進藤晶子

「手に汗握って・・・興奮しました。子供の頃にも戻れるかな。もう少し練習すると、曲がるところや、一気に力を入れるところなど、いろんなコツがあるんだろうなぁ。自分の声の調節っていうのがなかなか難しいんだなということも実感。(中谷:作者にやってもらいたいね。きっとうまいんだよ)(クワクボ:声もちょっと技巧が入ったりしそう)

コースアウトしすぎてクラクラしてるんですけど(笑)。このヘルメットがすごく重くて・・・ちょっと孫悟空になったような気分も。ドライバーさんの感じる‘g(=重力加速度)’みたいで、シートも本格的だし、レーサーの気持ちを味わえるかも。

▼ 中谷日出

「アートだなぁと思うのは、このブルブルが半端じゃなくスゴいところ(笑)。車酔いを超えてますよ、頭痛いし。でもだんだん快感になる。脳が揺さぶられてる感じがしますね。普通のエンタテイメントの遊具を超えてる。遊びという言葉も消えてますね。(クワクボ:生半可じゃないと、笑)バーチャルの画面で反動が来るとかいうのは分るんだけど、僕がそこに乗ってるような気がした。臨場感溢れる衝撃。

情熱的なレベルでガーッといかないといけないし、かつコースアウトしないように冷静にならないといけない。‘冷静と情熱の間’の(笑)、せめぎ合う自分の葛藤がけっこう面白かった。

自分の声がインターフェースになっているというのが、ヒューマンな感じでいいですね。(クワクボ:そうですね、直結感がある)アートの発想って明日の商売の種だったりすると思うんですが、この種目が正式種目になって、ちゃんとプロが出るようなものになっていくような気もする。そのぐらい声のインターフェースっていうのは面白い展開。やっててすごくスカッとするし。また違う喜びを感じます」

▼ 相沢礼子

「ぐるんって一周回るのが成功したのでちょっと嬉しかったですね。でもあのブルブルっていうのは、実際に自分がコースアウトした感じがしました。そのうちこのブルブルも快感になり、きゃあきゃあ言いながら面白くできました。どの国でも“ブーン”って言うんですね。(クワクボ:車ですからね……)
景色とかあったらもっと楽しいのかな。

赤い方のヘルメットはマイクの長さが短くて、緑の方は長い……(クワクボ:チーム毎にマシンのセッティングが違うんじゃないですかね)それもまた面白いですね」
   
   
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作品写真
作品写真
作品写真
 
オカマトースター
小野寺 望恵 (オノデラ・ミエ)
作品ノート
美術大学の3年生。
何でも機械まかせの世の中。何か不便なものを作ってやろうと思ってこの作品を制作。キャンプなどであえて不便なことをレジャーとして楽しむ人もいるように、自分の力でパンを焼くということを楽しんでほしいとのこと。

★ 人力でパンを焼く作品。一見普通の七輪だが、実は電熱器が仕込まれていて、ウチワで扇ぐことでスイッチが入る。うまく風を送って10回スイッチが入ると10秒間電熱器の電源が入る。扇風機は、電熱器のスイッチと連動し、そよ風で体験者をクールダウンしてくれる。
コメント

▼ クワクボリョウタ

「ウチワで扇ぐのは、後輩に“やっとけ”って(笑)言いたい気分。わかりやすくてばかばかしくて、もうしょうがないなあっていう感じで、周りで見てる人も楽しくなる。

もともと七輪で焼いていたのが、誰でも楽に同じように焼けるようにトースターになるというのが、工業製品の進化のかたち。ところがこれは電気製品を使ってるにもかかわらず、人の手をまた必要としてしまうというところが面白い。ひょっとすると、人によっていい焼き加減とか、そういう職人技みたいなものがここから生まれて、昔ながらのやり方を、今ある家電製品の機能としてさらに付け加えることができるんじゃないか。(中谷:でもね、それがイヤだからみんなデジタル化して便利になってるわけじゃないですか。ちょっと矛盾してませんか?)いやいや、苦労する部分は取り除いて(笑)、例えば電子レンジで何かを作ったりする時に、その人のクセを読んだりとか、そういうやり方で、だんだん自分ならではのやり方が出来てきたりとか。

不便さを楽しんでほしいということですが、やっぱり積極的な意味としては、今ある工業製品へ違った機能を付加するとか、そういうことも考えてほしいな。その可能性を秘めたアイディアだと思うので」

▼ 進藤晶子

「人間の力を溜め込んで何かに還元するっていうのが、面白いし、細かいところの配慮が女性の目線なんですね。とても心に響きました。

子供の頃に家族で飯ごう炊飯に行って、一生懸命火を起こしているのになかなか点かなかったりしていた父の姿が・・・中谷さんに重なりました。(中谷:父ですか、笑)でもただ汗かくだけじゃなくて、こうやって(扇風機で)応援してくれる、その優しさがたまらないですよね。中にも和紙が貼ってあったり、このプラグのところや扇風機など、いろんなところが凝っていて、妥協がない。その細かさに作った方の優しさが感じられます。(クワクボ:作品としてもトータルに出来上がってますよね)」

▼ 中谷日出

「(一作品めの)ドライブで心底やられて、これで腕もやられて、もうやられっぱなし。デジタル世代って汗かかないでしょ。デジタルを使うアートの世界、“こんなに汗をかく私って何?”っていう感じがするわけです。今のデジタル世代にとってのすごく大事な何かがここに秘められている気がしてならないのは私だけでしょうか。(進藤: “頑張って、中谷さん!”っていうところからコミュニケーションが生まれて、なんか距離が近くなったような・・・)なるほど(笑)。

発想として、‘扇ぐ=電気の火’という、わりとストレートな感じ。だったら炭の方がいいじゃんとか思ったり、もう少しひねりたい感じもしましたが。でも日本ならではの佇まいはメディア・アートにないもの。普通メディア・アートというと、すごく洋風な、クワクボさんの作品みたいにちょっとカッコいい感じがある。こういう、ちょっと見、ドサッいう感じのアートっていうのは、ある意味魅力的」

▼ 相沢礼子

「中谷さんは昔アイロンでパンを焼いたと聞いたことがあるんですけどどうですか(中谷:懐かしい話ししますね、貧乏だった頃ね。なかなか良かったですよ、プレスがかかるからぺったんこになるし、こんがり焼けるし。良い子は真似をしないように、笑)貧乏なのにアイロンはあったんですね。(中谷:あったんです。さすがファッションリーダー!)」
   
   
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作品写真
作品写真
作品写真
 
APRICOT SYMPHONIC COASTER
(アプリコット・シンフォニック・コースター)
カナデ [大場智博+岡部健作+山本尚明]
(オオバ・トモヒロ+オカベ・ケンサク+ヤマモト・ナオアキ)
作品ノート
大手家電メーカーで電化製品のデザインを担当。
同時にグラスを持ち上げた時にフッと静寂が訪れたり、偶然素敵なセッションが生まれたり、そのわずかな環境の変化で生まれる素敵な瞬間を見逃さないでほしい。自分達はアーチストではなく、あくまでもデザイナー。モノをデザインするというのは、それを使う人の心をデザインするということだと思っている。

★コースターの一つ一つがスピーカーになっていて、音は常に流れている。テーブルの天板が反響板になっているので、コースターにコップを乗せると、コップの重みでコースターがテーブルに押し付けられ、そこだけ音が大きく聞こえる。

*デジスタ@DAF東京2003ガジェットセレクション・ノミネート作品
Room Sounds Chronicle』山本尚明+西垣浩平

*第139回岩井俊雄セレクション・ノミネート作品
Puddle contact』大場智博+山本尚明


コメント

▼ クワクボリョウタ

「すぐ商品になるかもしれないほどの完成度。それに、自分も欲しいなって思えるような可愛い仕上げはひとつポイントですね。プロダクト・デザインは、人が使うのが当たり前。デザイナーの方は、人の気持ちっていうのを常に考えてるということ。僕もアーチストとして襟を正す思いです。

それほど押し付けがましくない控えめな機能で、人がふっと気づくぐらいの部分を、ちょっといたずらっぽくやってるところが面白い。ただ、アート作品と並べた時、よく出来てはいるけれどインパクトに欠けるかな。今までのものの見方をガラッと変えるようなチャンスは与えてくれないもの。コンセプトとして、控えめで、フッと気づいてほしいっていうものがあるからこそだとは思うけど、アートとしてみた場合は、そこら辺がちょっと弱いとは思います」

▼ 進藤晶子

「ちょっとロマンチックですよ。

全体的にすごくファッショナブル。シンプルなのに存在感がある。この色も、このフワフワした感じも素敵ですよね。もしこのケーブルがなければ、今すぐにでも家で使えそうだし、お友達が来た時にみんなで楽しみたい。盛り上がりますよ。何が飛び出すかわからないものになれば、もっとワクワク感が。(クワクボ:それぞれ違う音が入ってたりすると面白いですね)

逆でもいいですね_B気まずい人と飲んでる時に(笑)、飲んでる間に音が鳴ってる、間を埋めてくれるような応用も(中谷:音は嫌いのバロメータとは、いいこと言いますね)」

▼ 中谷日出

「僕はメディア・アートを見る時に、発見、驚きや不思議さから心地よさにつながるということをすごく大事なポイントにしてるんですが、これはまさにぴったり。やってるうちにだんだん気持ちよくなってくる。ある年代の琴線に触れますね。今日震えるの多いけどね(笑)。

僕の先生は“デザインはアートの骨格である”っていう言い方をされてましたけど、まさにデザインというのがアートの骨になり得る精度というか、雰囲気づくりがなされている。いいですね。

これが布じゃなくて、有機ELとか、そういう絵が出るような雰囲気でもいいかなと思って。カモメの鳴き声の時、カモメの絵になるとか、そうなったりすると素敵だなぁ。音とリンクさせて。広がりがいくらでもありますね」

▼ 相沢礼子

「いいですね、夏っぽいじゃないですか。癒し系・・・これで告白出来たりするといいかも。コップをのせた時に『好きです』とかね・・・どうしましょう?」
   
   
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作品写真
作品写真
作品写真
 
C.O.A. (コア)
柳平大樹 (ヤナギダイラ・ダイキ)
作品ノート
次世代の情報通信技術を研究する大学生。
バーやクラブなどで、知らない人と目が合ってしまうような、言葉にならないコミュニケーションを、目に見えるかたちにしたいと思い制作。将来的には、怖い人が入ってきたときにコースターが一斉に騒ぎ始めたり、インターネットを介して、離れている恋人達が一緒に晩酌できるようなパターンも考えているとか。

★コースター同士が赤外線通信で結ばれている。一つにコップを置くと、他のコースターが反応して光る。実は音に対しても反応して光る仕組み。
コメント

▼ クワクボリョウタ

「不特定多数の人が集まる中で、どういうコミュニケーションが可能なのかという、まだあまりよく考えられていない部分に着目したところがすごいなと。目と目が合った時っていうのは、じゃあ話し掛けていいのかどうか、不安定な状態ですけど、そこに注目して、機械に置き換えて考える、という点。コースターが知らない人同士のコミュニケーションを作り上げる一つのツールになり得ると。

個人的な印象ですが、このカタチもコースターにしては大きすぎるし、光り方も含めデザインはあまり好きではないのですが、おそらく長い研究を見据えての一段階、試作品として提示されたものだろうし、考え方がしっかりしてるので、将来性はありますね。今後に期待したい」

▼ 進藤晶子

「あそこを光らせたいなって思った時に光らせることができるとまたすごくいいですね。

このひっそりした感じが好きだなぁ。何かに信号を送るとか、何かを周りに報せるっていう時はどうしてもトーンの大きいものが多い気がするんですけど、この作品のように、じんわりと人肌のような感覚で起こるというのは、びっくりしないでいい。だから、宿題をしてると見せかけて隠れて漫画を読んでいた子供の頃に欲しかったなと思います。誰かが上がってきたら静かに光で報せてくれる。漫画を隠す(笑)」

▼ 中谷日出

「コミュニケーションをテーマに、光で展開するっていうのはなかなかいいですね。暗い中ではコミュニケーションが取りにくいものだけど、こういうものがあるとちゃんと信号を交わすことができるわけで。

例えばクラブみたいな空間の中で、何か設定することによって光のセッションができるような気がする。一人一人が表現者になり得るようなところまで消化できそうな、可能性を秘めている気がします。

実際にバーとかクラブで実験すべきですよ。その空間の中で実際感じたこととか、必然性みたいなことも含めてやれば、かなり精度上がると思う。(クワクボ:気づかなかったことに出会いますよね)デザインっていうレベルでもかなりインスパイアされるものがあるんじゃないかなと思いますね。)

僕、バー好きなので気持ちは分かりますよ。大人の雰囲気がします(クワクボ:比較的ナンパめなきっかけから始まった研究ってことですかね)そうみたいですね、おもしろいですね。‘ナンパめアート’(笑)。」

▼ 相沢礼子

「例えば、赤だけしか光らないものとか、緑色だけとかにして、司会の方が“赤同士の方、集まってこの席でお話を”とか(笑)、そこで交流が生まれるとか・・・例えば入り口でこれが配られてて、進藤さんと私が一緒に行って赤く光るコースターを渡されたら、どんなに遠く離れて顔が見えなくても、これを光らせれば、“あ、進藤さんあっちにいる”とか分るじゃないですか。(中谷:絶対進藤さん納得してない、笑)(進藤:してますしてます、笑)

実際これが商品になったら、これ(ケーブル)も隠して欲しいですね。(中谷:クワクボさんだったらこの線はないでしょ。クワクボ:ないです、笑)

先程の音が出るコースターとこの光のすごさを合体させて、クラブの音を普通にDJの方が流すんじゃなくて、みんなが音を一緒に作り上げるみたいなの、どうですか? (クワクボ:いいですね、それ、笑)いいですか!? やった!」
   
   
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作品写真
作品写真
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through the looking glass
(スルー・ザ・ルッキング・グラス)
筧 康明+苗村 健 (カケヒ・ヤスアキ+ナエムラ・タケシ)
作品ノート
次世代の映像表示装置を研究している研究者。
普通の鏡なのに違うものが映っているという驚きと、鏡の中の自分自身と敵味方に分かれて戦うという、これまで経験したことのない感覚を味わって欲しい。実際に一般の人に体験してもらって気づいたのは、小さな子供の方がすんなりとこなしてしまうということ。大人になって既成概念に囚われてしまうとなかなか難しいのかなと。

★自分自身と対戦するホッケーゲーム。ポイントは光を真っ直ぐ通す性質がある特殊なフィルム。このフィルムを通して、2台のプロジェクターから別々の映像を投影することで、鏡の中と、自分の手元に別々の映像が見える仕組み。
コメント

▼ クワクボリョウタ

「鏡というのは、太古の昔から前にあるものを映すということが使命だったわけです。そのありのままを映すということが覆されてしまっているのがすごく新しい。技術の話だけでなく、その技術を使うとどういう対話が生まれるかをも考え、自分自身との対話ということを、今までになかった形で作り上げているところが非常に画期的だなぁと思いました。そういうアイデアと実際の体験は僕にとってもかなりショッキングでした。

アートとしてみた場合、(コンセプトや仕組みのみならず)やはり最終的な形も大切。果たしてこれがベストの形だったのかなっていうのは、ちょっとひっかかるところ。研究者ということで、他のアーチストの人と一緒にコラボレーションしてみるという可能性もあるのでは。(中谷:サイエンスな部分とアートな部分は、やっぱり両方持ちえていないと、なかなか厳しい世界ですよね)僕もちょっと勉強しないとですね。サイエンスが弱いんで(笑)」

▼ 進藤晶子

「単純に面白かったです。一種お寺でお坊さんのお話聞いてるみたいだけど、相手を意識しすぎると自分が負けちゃう。両方とも自分なのに。逆を返せば、相手ばかりに気を取られてると、相手が勝っちゃうってこと。自己の葛藤みたいで、そのメッセージが深いなあと思うと共に、どこかクワクボさんの作品に通じるものがあるなぁ、なんて感じてしまいました。(クワクボ:僕もこの作品初めて見た時に “やられたー”と、笑)

メッセージありきでこういうものが出来上がっていくのか、それとも何かを作っている過程でその深いメッセージが生まれてくるのか、どちらなんでしょうね。(クワクボ:僕の問題で言うとやっぱりどっちもなんですよね。例えば技術者の方が何か考えた素材を使って作品を作るっていうボトム・アップの考え方と、作家の人がこういうもの作りたいから、こういう技術ないですかっていうトップダウンの考え方がある。それって両方ないとうまくいかない。これからはそういう環境がどんどん出来てくると思います)」

▼ 中谷日出
「メディア・アートって、新しい技術に対してどう反応して、どう展開し、それがどうなっていくんだろうと道筋を作っていくところがあるけど、これを見てるとまさに新しいものが出てきたぞっていう登場感がありますね。今日初めてこういうもの見させていただいて、誰よりも早くこれが体験できるということだけで嬉しさいっぱいですね。(クワクボ:この作品は今後もいろいろな発展ができそうですね)」
   
   
 
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