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ケミカル・ブラザーズ
<The Chemical Brothers>
Star Guitar(スター・ギター)
音楽と映像のシンクではあるんですが、パッと見、世界の車窓かなーと思っちゃったりして(笑)。みんな電車に乗って車窓をぼーっと見てたりして、こんなことが起こると面白いのになーということがそのままミュージックビデオの中で起こっているような面白さがありますね。ところが中身は結構緻密にできていて、例えば音のリフと一緒に何度も「橋」が出てきたりもするんですが、いわゆるリフレインという感じがしない。ケミカル・ブラザーズはDJカルチャーの中から出てきたグループ。音楽をお勉強して作るのではなくありとあらゆる音楽を聴いて、エンジョイから入った人たちの音楽が今人気を博してきているんですね。自分の中に様々な名曲が入っていて、言わば、自分の中の複数性といいましょうか、一人で作るのではなく、色々なソースから
DJ 的な立場で音楽作りをしている感じです。映像も音楽も新しい「編集」の時代に入っているような気がしています。そういった同じ感受性を持つ人が映像をも作っているので、とても気持ちのいい音像効果が出ていると思います。また音楽の人たちとヴィジュアルの人たちの交流がやりやすくなってきているとも言える。ミシェル・ゴンドレーやスパイク・ジョーンズが出てきて、彼らが映画を作る時代になってきたわけで、そういう
DJ 的な耳や目を持ったクリエーターたちが、日本でいうなら田中秀幸さんのように、活躍してきていますよね |
アバランチーズ
<The Avalanches>
Frontier Psychiatrist
(フロンティア・サイカィアトリスト)
グループ名は<雪崩>、曲名は直訳すると<開拓地の精神分析医>。「息子が学校に行かなくて困る」と訴えるお母さん、「この学生はとんでもない、精神科にかかった方がいい。」と応える校長先生、といった物語仕立てになっていて、一つの映画のサウンドトラックのような音楽作りをしているわけですが、やはり音のコラージュでもあり、まさにDJカルチャーが生み出したチームと言えます。音楽自体がストーリー性のある展開になっているので、そのまま絵を合わせてしまえばできちゃうくらい。今まで聴いた音のすばらしさをコラージュしてゆけば出来る音楽では、そこで何を選ぶかというところで感性が問われてくる。今編集する時代であることを示唆する作品です。
「僕たちがやってきたのは、音と映像を同価値に扱おうということが中心だったと思うけれど、これからは僕自身も DJ 的な聴く耳を持った人たちに映像と音楽を提供していきたい。オリジナルミュージックビデオ、オリジナルアニメーション、なども作っていきたいと思っています。おいしいものなり、良い音楽なりをよく知っている人間には、そこから出てくるモノの共通言語があるのではないかな。たぶんこれからデジスタも、こういう感覚がもっと出てくると思います。(オフレコで、)それはそうとマイケル・ジャクソンの新しいミュージックビデオがあるのですが、顔には寄らないんですねー・・・(Why
not?)。」 |