「うさじい宅の居候はどーもくんで、合田さん宅の居候はウサギ」
どーもくん。すっかり耳にもなれたこの名前。
茶色で四角で胴長でずんぐりむっくりなこのいきもの、なんだかすっかりお馴染みだ。
・・・ということで「どーもくん特集」の今週のキュレーターは、どーもくんのキャラクターデザインを手がけた合田経郎さん。女性3人に囲まれて、飄々と現れた合田さん。控え室でも和気あいあいと楽しそう。真面目な顔して「連れてきましたのは同僚です。妻と愛人ではありません・・・なんちゃって」なんてギャグちゃったりして・・・。収録を目前にして緊張によるハイ・テンションでしょうか・・・?そんな合田さんに、「どーもくん」のキャラクターデザイン誕生秘話を伺うと・・・。
その頃合田さんはある広告プロダクションで「CMディレクターとしてひとかどのものになろう」と心に決めて、先輩の作品を見ては「まだまだだ・・・」と思いながら、「ひとかどのものになるまでは・・・」と地道にCM制作に励む毎日を送っていた。
しかし、そんなある日「BSはぜんぶやる!」をキャッチコピーにしたBS10周年記念のキャラクター・デザインコンペの話を聞き、締め切り前日で時間もないけど「ちょっと僕もかいてみようかなー」と「電話のそばにおいてあった、景品でもらったメモ帳」に「寝っころがって」鉛筆で「まる、さんかく、しかく」と並べてみた。
なんといっても、「CMディレクターとしてひとかどのものになろう」と心に決めていた合田氏、それまでキャラクターデザインなどというものを描いたことがなかった。この「まる、さんかく、しかく」の組み合わせが最初のキャラクターデザインであった。軽い気持ちで描いてはみたものの、「このシンプルな組み合わせ、結構いいなあ」となんだか自分でも気に入ってしまう・・・。「BSのイメージって何だろう?」と考える。「なぜか、夜」「暗い洞窟」・・・どうも「暗い穴ぐらでぼーっとテレビを見ているイメージ」が浮かぶ。
「穴ぐらに住む動物って他になにがいるか・・・?」そこで思いついたのが「コウモリとウサギ」こうして「へんな生き物とウサギとコウモリ」の仲間たちのイメージが出来上がった。
翌日、そのコンペでも並みいる力作を抑えて、なぜかこの一夜漬けで出来上がった「まる、さんかく、しかく」作品がキャラクター・デザイン候補にあがってしまう・・・。突然の朗報に、合田さん自身も驚く。「なんという名前にしようか・・・。名前すら決まっていない・・・」そのとき、合田さんの隣席で電話を掛けていた同僚が電話に向かって頭を下げながら「どーも、どーも」と連呼していた。「どーも、(すみません)」「どーも、(ありがとう)」・・・と日本人が大好きなオールマイティな言葉「どーも」で行こう!こうして「どーもくん」は誕生した。
「どーもくん」がキャラクターデザインに決定して以来、「うわおー」と声が出るくらい、合田さんの日常はどーもくんに侵食されてしまった。「ひとかどのCMディレクターになろう」という志もいつしか消え、今では仕事の9割が「どーもくん」関係だという。初めてのキャラクターデザインがこんなビッグヒットにつながるなんて・・・と、合田さん自身も戸惑いながらの展開だったのかもしれない。
それからひそかに根強い人気があるあの「うさじい」キャラクター。どーもワールドでは、結構重要な役割を果たしていると思うのだけど、実は合田さんは、ウサギを飼っている。飼っているというよりは、家でウサギと同居している、という方が正しいかもしれない。6年前にゴミ捨て場に『うさぎのえさ、飼い方』という本と一緒に捨てられていたウサギを見捨てることが出来ず、拾ってきて以来、ベランダとか、庭とかで飼うというのではなく、家の中で、ウサギと暮すこと6年。おしっこの粗相をされたりすると、「もうどこにでも行ってしまえ!」と思いつつも、何だか自分でもよくわからないまま、同居すること6年。ウサギは合田さんにとってとっても身近な存在だったのだ。
うう〜ん、、うさじいの家に居候するのはどーもくんで、合田さんの家に居候するのはウサギそのもの・・・ということでありました。♪
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