委ねてみる
2015年07月24日
『たぬき師匠』に出演させて頂いている立川吉笑です。
「デザインあ」は昔から好きな番組だったので、
オファーを頂いたときは嬉しいというよりむしろ驚きました。
人間がガツンと出演することが少ない番組ということもあって、
エンドロールで結構早めに自分の名前が出てくることが多いから、
田舎の母ちゃんがめちゃくちゃ喜んでくれていて、
もうしばらくは安心して親のスネをかじらせてもらえそうです。
たぬき師匠の台本は自分の好きなように書かせてもらっていて
それをディレクターの浜根さんを中心に4、5人のチームで
「あぁでもない」「こうでもない」とブラッシュアップしていくのですが、
普段は落語家という職業上、基本的に独りで台本を書いたり稽古をしているから、
他人のアイデアで作品の中味が変わっていくモノづくりの現場が新鮮で、
毎回の打ち合わせをとても楽しみにしています。
考えてみたら大人になっていくうちに、
食べるものだったり、着るものだったり、
自分の振る舞いを自分で選択できることが増えてきて、
気がつけば好きなように自分をデザインできるようになっていました。
そんな中で、今回は台本の中味もそうだし、
何より、あの髪型だったり、最後の『ポ~ンポコポン!』という決め台詞だったり、
おおよそ自分のセンスだけでは絶対に思いつけなかった作品に仕上げることができて、
自分のディレクションを他人に委ねることは、
新しい自分の一面を見つけることができるのだなぁと気づかされました。
これからも自分の考えを最優先に活動していくと思いますが、
時には意識して他人に身を委ねてみようと思っています。
『たぬき師匠』の新作、目下制作中です。お楽しみに!!
ポ~ンポコポン!!