みつける楽しさ
2014年11月17日
ファインダーを覗いてフレーミングする撮影が好きです。
【デザインあ】オープニングのために撮影する被写体は、ほとんどのものが日常生活の中に溶け込んでいますが、時々見つけにくいものがあります。
最近では、「警笛ならせ」の標識。
手がかりは東京都小金井市の町名と、標識の写真だけでした。 写真の片隅に、鉄道の線路沿いでよく見かけるコンクリートの杭と草むらが見えました。
似たような風景の場所にたどり着いたものの、標識はありません。
「あぁ、昔あったのに、今はなくなっちゃったのかも・・・」と、あきらめかけたその時、見つけた交番で尋ねてみると、「この場所なら、わかります。標識は北を向けば目に入りますよ。」とのこと。
標識が交差点の角に桜の木に隠れるように立っていました。
自分では見通しの悪いカーブに標識があると思っていたので、すぐ近くまで来ていたのに見つけることができなかったのでした。 まさか、都内の住宅地に「警笛ならせ」があるとは思ってもいませんでしたが、そこは公園と鉄道と野川に囲まれた住宅もない場所でした。
【デザインあ】オープニングでは、身近でよく見かけるものを撮影しています。 日常をフレーミングして、 カメラのアングルを決めることは、選択肢の中から不要なものを捨てて、最後のひとつに減らしていく作業です。それは自分自身が映り込むような感覚です。