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制作スタッフによる現場日誌

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じっくりみてるとしくみがわかる、しくみがわかると景色がかわる

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11月から始まった「なに鬼?」皆さんご覧いただけましたでしょうか?
タイトルの通り、鬼ごっこをしている様子をじっくり観察してもらい、ルールを想像して何の鬼ごっこをしているのか考えるコーナーです。 

アイディア自体はもう2年近く前、「デザインあ展」のテーマのひとつである「しくみ」について話し合っていた時でした。
保育園くらいの小さな子どもたちが広場で遊んでいる様子を眺めていたのですが、
カラフルな帽子をかぶった子どもたちはあっちこっちと動き回り、その動きはまったくランダムに動いているように見えました。
ところがしばらく見ていると、あれ?
左側のグループはおままごと、右側の大きなグループは鬼ごっこをしてる。あの子が鬼だな、なに鬼だろう?ああ、手つなぎ鬼か!
という具合に、さっきまでの混沌とした景色が、にわかにはっきりと秩序を持って見えてきたのです。 

一見偶然にも見える小さな動きやタイミングが、連鎖したり繰り返されていることに私たちが気づいた時、
それはルールやしくみという、意味のある一連の動きとして見えてきます。
そして、それが見えてしまった前と後では、眺めていた景色が全く違ったものに感じられるのがとても面白かったのでした。
残念ながら「デザインあ展」では別のアイディアが採用されましたが、ディレクターの白田さんはそれを温めておいてくれました。

さてそんなところから生まれた「なに鬼?」。
TVプログラム内の1分ほどの尺の中で、じーっくり見ることは難しい、
どうすれば、できるだけ効果的にかつ分かりやすく、
「じっくりみてるとしくみがわかる、しくみがわかると景色がかわる」感じが味わえるのか。
プロデューサーさん、ディレクターさん、制作の方々とあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら制作しました。
タイトル「なに鬼?」も明るく前向きな感じで問いかけてもらえたら、とナレーションは増田明美さんにお願いしました。
そしてまだ若干試行錯誤の途中ではあります。

他にも
自分たちで鬼ごっこをしてひどい筋肉痛になったり、ロケが悪天候続きで制作進行さん泣かせだったり、
書きたいことはいろいろありますが、それはまたの機会にお伝えできたらいいかなと思います。 

 

そして最後に
ちょっと気づいたことを。
「なに鬼?」とというこのコーナー、実は子どもと大人の温度差がすごいんですよ。
試作の段階で何回か人に見せる機会があったのですが、
大人たちにはなかなかわからない時も
子どもたちは、なに鬼なのか秒速でわかってしまい、我先にと答えてくれます。
アニメーションの黒い丸を指さして、これ俺だ!とか。
黒い丸が自分に見えるって!いや、そう思ってくれるのは本望です。嬉しいです。
つくづく鬼ごっこは子どもの領分なんだなあと実感したのでした。

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