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制作スタッフによる現場日誌

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言いたいことがあります。をつくった理由

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ぼくは子どものころ、おままごとや人形遊びが大好きでした。シルバニアファミリーから、ロボットや塩ビのウルトラマンまでいろいろ。ずーっと、ひとりでぶつぶつとセリフを言いながら遊んでいたので、親はかなり心配してました笑 今でもその頃の癖というか、モノの気持ちや声を妄想して一人で笑っている時があります。やばいですね。親の心配は的中したのでしょう笑 

さて、「言いたいことがあります。」のねらいとしては、当然ながら、“モノの形状や機能を子ども達に知ってもらいたい”というのはあるんですが、もう一つ、モノの理解を見たままの道具として終わらせずに、“新たな見方を発見する“のって楽しいんだよ、ってことを伝えたいなと思ったのです。

第一弾のモチーフは「時計」です。時計なんて、どこにでもあるものです。家にも、学校にも、駅にも。普通は「時間を知るための道具」以外に思うことなんてないんです。時計の読み方がわかればおしまいです。でも、ちょっとじっくりみてみてください。

短針は、すごーーく、ゆっくり進んでいる。止まってるようにもみえるスピードで。人に置き換えたら、どうでしょう。このスピードで動き続けるとしたら、辛いですよー。もう太ももがパンパンになりますね。しかも、短針はいつも長針と秒針に追い抜かれるだけで追い抜くことは永遠にない。なんて儚くて頑張り屋さんなんだ!とか。そんな妄想をしていると楽しいんです。どんどん絵やセリフが浮かんできます。

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今回、描きたかったけど、ボツにしちゃったのでいうと、3本の針は1日に2回だけぴったり重なるんです。その時間、わずか1秒間。この奇跡の瞬間に彼らは、いえーい!ってはしゃいだり、ときには、千手観音の真似をしてふざけたりするのです笑 

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この妄想ですが、実は、誰もが知っている、ある会社はこれがとても得意です。そう、ディズニーです。ディズニーの映画は、おもちゃ、クルマ、虫、花や木など、日常に溢れているモノたちが「こんなこと話してたら楽しいな」っていうのを描いています。そこにいろんなドラマや感動を重ねていく。ぼくは、ディズニーが絶対にモチーフにしないもので、しかも「実写」でやったろう、ということで「時計の3本の針」にしました。

この妄想術が備わってると、大人になってからいろいろ役に立つんじゃないかと思います。ぼくも、CMや企画を考える時に、この妄想癖みたいなものがふんだんに活かされてるなぁと思います。役者さんやキャラクターがいたときに、彼らが何を話したら面白いんだろうって考えるってこと。これ、すべての仕事に必要な能力のような気もします。「今はないけど、こんな商品があったらいいな」とか、「今はないけど、こんなイベントがあったらいいな」「今はこんなやりかただけど、こういうやりかたのほうが楽しいよね」とか。根っこは同じです。目の前に見えるものから、今はないものを想像する力。だから、特に子どものうちからそんな楽しさを知ってほしいなー、なんて気持ちでつくりました。

3本の針の、かわいくて、情けなくて、人間らしい会話を通じて、時計の機能や形状、そして、観察力と妄想力を育むきっかけになったらうれしいです。

さて、次回は、制作&撮影の裏話を書きたいと思います。なぜ、キングオブコント王者のハナコ さんとやることになったのか。では、また。

もじうご

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こんにちは。「もじうご」を担当している宇野由希子と藤田すずかです。
 
「もじうご」は、ひらがなを書く時のうごきやリズムを、映像と声で表現するコーナーです。

もじは宇野、うごきは藤田で作っています。

みなさんは、普段ひらがなを書く時に「うごき」を意識したことはありますか?
学校で、書き順通りに書きましょうと習った覚えがあるものの、うごきについてはあまり気にしたことないな、という方も多いのではないでしょうか。

ひらがなは、日本語の音を漢字を使って表していたものが、文字を書く「うごき」の中で少しずつかたちを変えて出来てきたものです。

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こちらは「ふ」「れ」「や」を書く時のうごきを表した図です。ひらがなはそれぞれ画数が違いますが、どれもこんなふうに、ひとつながりのうごきで書かれます。

また、同じ文字も、たとえば「ふ」は四画だけでなく、全部や一部をつなげて一画でも二画でも三画でも書くことがありますが、筆がどこで紙から離れたかが違うだけで、同じうごきを持っています。

ひらがなを書くうごきは、まっすぐだったり、カーブしたり、とめたり、はねたり、はらったり……五十音それぞれで、とても豊かです。

このコーナーをはじめるにあたり、わたしたちはまず、ひらがなを書く時のうごきをじっくり観察しました。書家の羽葉良衣さんにご協力いただき、ひらがな五十音を書くところを撮影し、実際のうごきや緩急はこうなるのだなというのをフムフムと観察したものをアニメーションに落とし込んでいます。

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最初は一つの点が文字を書くところからはじまり、うごきが止まったり方向が変わったりするポイントをどんどん可視化していくことで、うごきが少しずつかたちになっていく構成になっています。

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そして、うごきのリズムを赤い公園のボーカルの石野理子さんの透き通った声で表現していただきました。
石野さんの声と一緒に、「すー……ぐっぱっ すー……」と言いながらひらがなを書いてみると、ひらがなのリズムがすっと体に馴染んでくるかもしれません。

今後もいろんなひらがなが登場する予定です。それぞれのひらがなのうごきやリズムを楽しんでいただけるとうれしいです。

先生と坊や、絶妙なやりとりが生まれる秘密

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「デザイン問答」のコーナーを担当している石川です。
今回、はじめて「デザインあ」に参加させていただきました!

以前一視聴者として見ていたとき、「デザイン問答」のコーナーでは、不思議に思っていることがありました。

「先生」と「ぼうや」のやりとりが、とても生き生きとしているように感じたからです。
いったいどうやって、声を録音しているのか?

聞けば、ディズニーのアニメと一緒の「プレスコ」方法で、
先に出演者の声を録音し、それにあわせてCGアニメーションを作っているのだそうです。

そんな訳で、台本を書き終え、
「デザインあ」のディレクターとして最初にむかえたのが、
先生役の平泉成さんと、ぼうや役の安西英美さんの声の録音でした。

録音というと、キャラクターごとに別々に声を録って、
編集でつぎはぎすることも多いのですが、「デザイン問答」では、
先生とぼうやの「かけあい」をそのまま録音するとのこと。

録音用ブースに入ると…。
平泉さんと安西さんが、机を挟んで向かい合って座っています。

「先生」「なんだい?」「先生」「なんだい?」

目の前で繰り広げられる、先生と坊やの「生」のやりとり!
ディレクターの役得を感じる、幸せな時間です。

平泉さんは、さすがベテラン俳優。
身振り手振りも交えながら、セリフに合わせて変化する表情に
思わずひきこまれます。

自ら「もう一度やらせて」「もう一回やっていい?」と仰って、
声色や、ニュアンスを変えて、いくつもテイクを録ってくれました。

坊や役の安西さんも、平泉さんの芝居に合わせて、
合いの手の間や、強弱が変化します。

まさにプロ同士の芝居の真剣勝負!
こんな風に、自由に芝居を試せるのが「プレスコ」のメリットです。

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実は、今回、2バージョンのやりとりを録音しています。
ひとつは「スピーディバージョン」。
番組側からお願いしたバージョンで、
先生とぼうやの、かけあいのテンポの良さを狙ったもの。

そしてもうひとつは、「ややゆっくりバージョン」。
「もう少しゆったり目だと、もっと芝居のニュアンスを出せるんだけどなぁ」
という平泉さんの申し出(つぶやき)を受けて録音しました。

結果は…どちらのバージョンも素晴らしく、
何度も聞き直して、編集で二つの良い所をミックスすることにしました。

「先生」と「ぼうや」の絶妙なやりとりが生まれる秘密を、
目の前で実感した、そんな「デザインあ」ディレクターデビューの日でした。

デッサンあ in KUMAMOTO

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熊本地震から3年3ヶ月を経た熊本城の姿です。
甚大な被害を受けた後、まずはシンボルである天守閣の復旧を目指して修復作業が続けられてきました。天守閣はこの秋、ついにもとの姿を現す予定です。
7万から10万ともいわれる崩れた石には、番号がふられています。ひとつひとつ、もとの位置に積み直すという作業を重ね、城全体では20年間をかけて修復する計画だそうです。

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「デザインあ展in KUMAMOTO」では、会場に熊本城の修復模型(1/20スケール)を置き、デッサンしています。
この模型は、別の展覧会のために特撮チームの方々が制作した作品。震災前の熊本城の写真を集め、それらを手がかりに、瓦や石垣の石ひとつひとつまでを忠実に再現したそうです。

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複雑な構造、細部までつくりこまれたディテールと、描きどころがあまりに多いモチーフに、
「難易度高すぎる~」 と畏れひれふした「あ」チームでしたが、展覧会がオープンしてみると、みなさんがものすごく集中して描いていている様子にびっくり!

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初日に来てくれた男の子。こだわりはしゃちほこ!

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「解散!」の岡崎さんも夢中!

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くまモンも!

大切にされている熊本城。そこには見れば見るほど描きたくなる魅力が、やっぱりあるんですね。

 
特設サイトhttps://dessin-ah.jp/には、会場で描かれたデッサンを紹介しています。

城全体を描く人、好きな部分だけを切り取る人と、じつにさまざま。

開会から3週間で、4900人が描いた4900とおりの熊本城が集まりました。

 
デッサンモチーフとして熊本城模型が展示されるのは8月5日まで。

ぜひ、描きに来てください。

 
デザインあ展 in KUMAMOTO

https://www.design-ah-exhibition.jp/

 

 

 

驚き、うなりつつ、語る  渡辺篤史さんの「もん」

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コーナー「もん」のナレーションは俳優の渡辺篤史さんです。言わずと知れた、“褒め”の名手。「もん」でも、「すごいですね」「お見事!」など披露していただいています。
渡辺さんはプライベートでも たてものが大好きだそうで、収録の度に、最近見に行ってきた建築物の写真を大量に(笑)見せて下さいます。
そして、もうひとつお好きなテーマが、デザイン。
「もん」の打ち合わせでは、作図方法やかたちの由来についてディレクターに熱心に質問しては、「なるほどね-。すごいね!」「まいったね!」「いやはや」と、感激がとまりません。 

じつは「もん」のナレーションは、不思議な立ち位置から発せられています。
「二つの円を交差させるんですね?」と、まるで絵師さんのとなりに座って描く過程をのぞき込んでいるかのようなセリフは、渡辺さんが読むと、いっしょにわくわく作図をみているような気持ちにさせられます。
同時に、
「二つの円を交差させるんですね?」は、作図方法の解説でもあります。次々とでてくるCGの円や線は、渡辺さんの語りをとおしてはじめて、意味を持つ動きになっていくのです。 

もんを描き出す技に驚き、感心してうなりつつ、同時に要点を語る、という至難のナレーションが成立するのは、渡辺さんご自身のわきあがる興味と理解によるものです。
「円と線で、森羅万象を描き出すにっぽんのもん。車とりどりのかたち、頂きました。」
という締めの決めセリフは、こちらが書いた原稿ながら、その味わい深い調子と説得力に、録音スタジオにため息がもれます。 

収録が終わると、「楽しかった~♪」とおっしゃりながらスタジオを後にする渡辺さん。
今回も、唯一無二の語り、頂きました。 

映像を通して出会えるもの

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こんにちは。
「デザインの観察」や「クラッチ」「うた」を担当しているおムすびです。

私たちは映像をつくっているチームなので、面白そうだな、とか、これについて掘りすすめると楽しそう、とかいうことと同時に、それを映像にすることに意味があるのかないのかを常に考えています。
デザインに関してもそうですが、映像にした時にもっともっと面白くなりそうなもの、映像にすることで新たな発見があるもの。
基本的にはプロダクトデザインという括りの中でそれを探り当てることはなかなかハードルの高いことではあるのですが、映像だからこその面白さを必ずどこかに入れ込みたいと思っています。

前回の観察で制作した「定規」は、「単位」から「測り」最終的に「定規」へと絞られていきました。
単位を映像で表現することはとても面白そうだったのですが、単位の世界はとても広くて、どこまでをどう表現するのかという課題が出て来たからです。
このことは観察の構想を練っていく中で良く出てくる行程だと思います。
あんまり広すぎても、かと言って狭すぎても成立させるのが難しく、ちょうどいい頃合いのものに行き着くまで最初のヒラメキを出発点として絞り込んでいきます。
もちろん、どこにも行き着かずお蔵入りになった案もいくつもありますが、そんなふうに掘り進めていくことが多いように思います。

マクロやハイスピード、コマ撮りで見えてくる世界観は映像を通さないと出会えないものです。
映像を通して観察したとき、いつもそばにあるモノに別の側面があることを、わたしたちもいつも発見させてもらっています。
それはいつだってとても楽しくて嬉しい発見です。

 

*「デザインの観察 定規」は、4月29日「デザインあ5分版」で放送予定です。ぜひご覧下さい。
  「デザインあ5分版」 4月29日(月)あさ7:25~7:30 Eテレ

 

「うごきのデザイン」と「きせる」のつくりかた

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「きせる」はパンツ一枚のキャラクターを、アンガールズのお二人があれこれと相談しながら、
時、所、場合に応じた服装を着せていくというコーナーです。
実はこの「きせる」に出てくるキャラクターは、赤い人が活躍する「うごきのデザイン」に登場する黒いスーツを着たその他大勢の脇役の一人なんです。脇役に焦点をあてた、いわゆるスピンオフ的な作品なのです。 

「うごきのデザイン」では 赤い人と沢山の黒いスーツの人たちによる様々な「どうせん」をアニメーションしていくので 結構たいへんな作業となります。
ほとんど1、2カットで話が進められていくので 場当たり的に作業を進めていくとタイミングがずれたり、整合性がとれなくなって お話が分からなくなってしまいます。
なので、いつも全体のアニメーションの流れを頭の中でイメージしてから、作業に入るようにしています。 

一方「きせる」のキャラクターは、一人か二人しか登場しませんが、お話が着せ替えごっこのようなものなので、下着から順番に色々な服を着せていかなければなりません。
靴やジャンパー、ズボンやリュック、帽子など様々なアイテムをぜんぶ3Dでモデリングして、実際の着せ替え人形のように、キャラクターに着せていくのです。
ストーリーを考えるとき、このモデリング作業のことを考えずに、ちょっと大変な服装や、アイテムを設定してしまった時は、ちょっと後悔してしまうこともあります(笑) 

実は赤い人も、いつも同じ服装ではなく、マイナーながら色々なファッションを着こなしています。
どの赤い人がどんなエピソードだったか、思い出してみてください。

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「制作」というお仕事

こんにちは!
「デザインあ」制作スタッフの中山です。

「デッサンあ」や「かたち」、「なに鬼?」というコーナーを担当しています。

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さて、この番組には各コーナー毎にたくさんのスタッフが関わっていますが、
私はその中でも「制作」と呼ばれる仕事をしています。 

一言で「制作」と言われても、
どういう仕事をしているのか、よくわからないですよね。
実際、家族や友人、違う業種の方などに
「で、何をやる仕事なの?」と聞かれることが良くあります。 

「う~ん、一言では言えない…」と、
いつもごにょごにょとしてしまいますが、、、 

撮影するテーマやモチーフを考えたり、
そうして考えた撮影テーマについてリサーチをしたり、
ロケ地(撮影場所)を探したり、
小道具を買いに行ったり作ったり、
撮影するための方法や仕掛けを考えたり…
仕事内容はじつに様々なのです。 

撮影のテーマやモチーフは毎回変わるので、
ひとつのことに「あ~すごく勉強になったー!詳しくなったー!」と思っても、
次の撮影ではまた別のことを1から勉強したり考えたりしなくてはいけません。 

でも私は、それが毎回とても面白いなぁと思っています。 

大変なこともたくさんありますが、
撮影本番の日は、
コツコツと準備したことへの「答え合わせ」のような気持ちで、
上手くいくかな?どうかな?と思いながら
スタッフの皆さんと撮影をしています。
そして、そうやって撮影をしている時が一番楽しいのです。 

もちろん表現の正解はひとつではないので、
もっとこうすれば良かったかな?と思うこともしばしばありますが、
それもまた「制作」という仕事の面白さなのでは?と思いつつ、
今日も新しい撮影テーマやモチーフに取り組んでいます。

 

「かたち」撮影解説ミニレポート!

前回の細金さんの投稿ご覧になりましたか。驚きですよね。「かたち」のコーナーはCGではないのですよ。
え、「かたち」コーナーを見たことない?そんなあなたはぜひEテレの2/23とBSプレミアムで2/28放送される、
「かたち」一挙7本放送スペシャルをご覧くださいね。
(その後も「かたち」のコーナーは度々放送されますのでお楽しみに) 

私はいつも「かたち」コーナーの撮影をしている者でして、その他に、「解散!」や「ポスターフライト」等の撮影もしています。
ですので今回は、撮影スタッフの目線から、みなさまにこのブログだけのメイキング写真をご覧に入れつつ、
どのように「かたち」コーナーが撮影されているのかをご紹介します。

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上の①の写真は「ライト」の回のメイキング写真です。
ライトのまわりに照明機材がたくさんセッティングされていますね。そして、②が実際放送に使用される、カメラで撮影した写真です。
ライトスタンドだけど見方を変えると工事現場の巨大クレーンにもみえますよね。撮影するにあたって、まず細金さんと一緒に、面白い形を探します。
顔に見えたり、行ったこともない惑星の地形に見えたり・・・。日常で見慣れている、ありふれた物でも、見方を変えると今まで気づかなかった面白い表情を持っている事に気づきます。

カメラで撮影するアングルが決まったら、このオブジェにたくさんのライトを当てます。それもただあてるのではなく、
このコーナーの音楽にあうような光のあたり方を探すのです。たとえば、低音のドスっというような音だったら下から当てたり、バーンと、広がるような音なら広い範囲にあてたり、固そうなカリカリっとした音だったらモノの輪郭だけにあたる細かい光にしてみたり。多い時で9種類ものあたりかたを探さなければいけないのでアイディアが尽きて時々途方にくれますが、苦労した末、音にはまるカッコいい当て方を発見すると並々ならぬ達成感を得て興奮します。周りから見ると遊んでいるようにみえるかもしれませんが、とても真剣です。

 セッティングされた照明はアプリケーションのプログラムに従って音楽に合わせて光出したり消えたりするようにコントロールされます。③の写真を見てください。音ゲー(音楽ゲーム)のトラックのように、照明が光るべきタイミングがプログラムされています。画面上のグラデーションが照明の明るさを現しており、一つの区切れが1/30秒の絵になります。驚きだと思いますが、実はカメラの動きも照明も、1秒を30コマに分割し、コマ撮りアニメーションのように一コマずつ静止させて撮影しています。(もちろんカメラの動きもコマ撮りです。)いわゆるムービーとして撮影している動画ではないのですよ。30回精密に、だんだん明るくしたり調整することで音楽に連動してぴったり合うのですよ。

いかがでしたか?少し難しかったかもしれませんが、これを読んで「かたち」のコーナーを再び見ると、また見方が変わってくるかもしれませんね。このコーナーをみて一緒にワクワクしてくれる人がいたらとても嬉しいことです。

 

じっくりみてるとしくみがわかる、しくみがわかると景色がかわる

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11月から始まった「なに鬼?」皆さんご覧いただけましたでしょうか?
タイトルの通り、鬼ごっこをしている様子をじっくり観察してもらい、ルールを想像して何の鬼ごっこをしているのか考えるコーナーです。 

アイディア自体はもう2年近く前、「デザインあ展」のテーマのひとつである「しくみ」について話し合っていた時でした。
保育園くらいの小さな子どもたちが広場で遊んでいる様子を眺めていたのですが、
カラフルな帽子をかぶった子どもたちはあっちこっちと動き回り、その動きはまったくランダムに動いているように見えました。
ところがしばらく見ていると、あれ?
左側のグループはおままごと、右側の大きなグループは鬼ごっこをしてる。あの子が鬼だな、なに鬼だろう?ああ、手つなぎ鬼か!
という具合に、さっきまでの混沌とした景色が、にわかにはっきりと秩序を持って見えてきたのです。 

一見偶然にも見える小さな動きやタイミングが、連鎖したり繰り返されていることに私たちが気づいた時、
それはルールやしくみという、意味のある一連の動きとして見えてきます。
そして、それが見えてしまった前と後では、眺めていた景色が全く違ったものに感じられるのがとても面白かったのでした。
残念ながら「デザインあ展」では別のアイディアが採用されましたが、ディレクターの白田さんはそれを温めておいてくれました。

さてそんなところから生まれた「なに鬼?」。
TVプログラム内の1分ほどの尺の中で、じーっくり見ることは難しい、
どうすれば、できるだけ効果的にかつ分かりやすく、
「じっくりみてるとしくみがわかる、しくみがわかると景色がかわる」感じが味わえるのか。
プロデューサーさん、ディレクターさん、制作の方々とあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら制作しました。
タイトル「なに鬼?」も明るく前向きな感じで問いかけてもらえたら、とナレーションは増田明美さんにお願いしました。
そしてまだ若干試行錯誤の途中ではあります。

他にも
自分たちで鬼ごっこをしてひどい筋肉痛になったり、ロケが悪天候続きで制作進行さん泣かせだったり、
書きたいことはいろいろありますが、それはまたの機会にお伝えできたらいいかなと思います。 

 

そして最後に
ちょっと気づいたことを。
「なに鬼?」とというこのコーナー、実は子どもと大人の温度差がすごいんですよ。
試作の段階で何回か人に見せる機会があったのですが、
大人たちにはなかなかわからない時も
子どもたちは、なに鬼なのか秒速でわかってしまい、我先にと答えてくれます。
アニメーションの黒い丸を指さして、これ俺だ!とか。
黒い丸が自分に見えるって!いや、そう思ってくれるのは本望です。嬉しいです。
つくづく鬼ごっこは子どもの領分なんだなあと実感したのでした。

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