※NHKサイトを離れます。

あブログ

制作スタッフによる現場日誌

映像手法と目的

 

「デザインあ」の中には様々なコーナーがあります。
映像手法でざっくり分けると、「実写」「イラスト」「アニメーション」に分かれています。

 それぞれのコーナーの演出方法はなんとなく決まっているのではなく、
はっきりとした目的に沿ってつくっていたりします。(全部ではありませんが。)

まず、「実写」ベースのコーナー。
モノの構造やディテールに注目させる、
人の表情やモノの外側にある情報(光、質感など)まで子細に写し出すことで
リアリティを生み出す、などの効果を狙って作っています。
『デザインの観察』『つくる』『デザインの人』『考えていない』『うらおもて』など。

次に、「イラスト」ベースのコーナー。余分な情報をそぎ落とし、
現実の中から伝えるべき情報を選択して、
一目で分かる、伝わるようにすることができます。
『ぬきさし』『アンドゥトロワ』『チーム○○』など。

そして「アニメーション」。実現することが難しい空間や、架空のモノを表現することができます。
やたら間隔の狭い階段を瞬時に生み出すこともできるし(『ちょうどいい』)、
階数ボタンが多すぎる不便なエレベーターも作れます。(『うごきのデザイン』)
ややこしいモノの製造工程をシンプルに伝えるのにも適しています。(『のこり』)
「~だったりして」を映像に落とし込める所がアニメの強みです。

実際のコーナーは、こうした手法ごとの利点を組み合わせ、
複合的に作っているものもあります。

映像を作る時、撮影手法の面白さや、ビジュアル表現の斬新さを優先して考えるのも大事ですが、「そもそも何を伝えたいんだっけ?」という視点に立ち戻って表現手法を練ることも、「デザインあ」で大切にしていることの一つです。

 

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画像は、『デザイン問答・偉人編』から、ミズヒロさんが描いたこども時代のガウディ、ヤコブセン、イサム・ノグチ、シャネル。今は亡き偉人たちのこども時代を動きで伝えることができるというのも、アニメーションの魅力の一つですね。みんな良い表情してます。

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普通はアニメだろ!という所をあえて実写&CGでやってのけて強烈なインパクトを
与える『思ってたんとちがう』。毎回斜め上のオチが待ち受けています。

 

めでたい

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「物」にはカタチがあります。
コップ、えんぴつ、机、シャツ、
みんな、目で見たり、手に取って触れることができます。

「気持ち」はどうでしょう?
物のようにカタチが無いので、見えない、さわれない、聞こえない。
でも、この心の中のモヤモヤ、取り出して伝えたい!

いくつか方法があります。

1.それらしい素振りで伝える
2.直接会って話したり、手紙を書いたり、ことばで伝える
3.見えるカタチ、さわれる物、聞こえる音などに、伝えたい「気持ち」を込める

新コーナー「めでたい」では、主に3つめ、
本来カタチの無い「気持ち」が、どんなふうに「物」の中に込められているかを
音楽とアニメーションで楽しく紹介していきます。


うたは、KAKATO(環ROY×鎮座DOPENESS)のお二人。
ラップのことばとリズムで軽やかに、
説明しすぎず、でも言いたいことをギュッとピンポイントで伝えてくれます。

いつもより、ことばで説明することが多いコーナーなので、
内容が伝わるかな?と少し心配していたのですが、仮の映像にうたが加わって、わ、わかる!
制作チームがほっとした瞬間でした。


物のカタチに表されたいろいろなサインが見えてくると、
何気ない日常の風景も、
「むむ!これは、松竹梅、縁起良いなぁ」なんて、ちょっとうれしい。

いろいろな決まり事やルール、起源や由縁は、諸説あって、
なんだか面倒だなぁ、なんて思っていましたが、
伝えたいのは、「うれしい、縁起良い、めでたい」という気持ち。
がんがん使っていこうと思います。


ちなみに、第1話の「だるま」の顔の中に登場するおめでたいモチーフたち。
今後も度々でてくると思うので、その由縁をご紹介します。

鶴亀・・・長寿の生き物。
松・・・通年青々として枯れない葉。
竹・・・すくすくまっすぐに伸びる様子。
梅・・・まだ寒い冬のうちに咲く花。

自然の風景を、自分の「気持ち」と重ねて表します。
豊かな想像力からうまれた、おめでたいデザインです。

 

 

かたちの擦り合わせ

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こんにちは、「チーム○○」を担当しています、パーフェクトロンです。
このコーナーは
「コーヒーを一杯入れるのに、わたしたちは一体いくつの道具を使ってるのかしら?」
という単純な疑問から始まりました。
蛇口をひねって、お湯を沸かして、コーヒー豆を計って、豆をひいて、カップをだして。。
数えてみたら13個もありました。すごい、ずいぶん色々な道具にお世話になってるなあ!

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これらをひとつの「チーム」として、ザザッと並べて見てみよう!
それが「チーム○○」というコーナーです。
ナレーションは濱田マリさんにお願いし、明るく可愛くテンポよく整えていただきました。

さて今回の制作で、いつもよりちょっと気をつけたことがあります。
それは、みんなのイメージするかたちを擦り合わせることでした。

コーナーは1分前後ととても短いです。
その中でテーマができるだけストレスなく伝わるように 普段からできるだけシンプルに、を心がけています。

ところがですよ。
「チーム○○」は、登場アイテムがとても多い。
しかも、アイテムのどれひとつをとっても、みんなの持つイメージはきっとバラバラ・・・。
困ったな。ごちゃごちゃすぎて何も伝わらない。全国放送の意味がない(大げさ)。

そこで、みなさんがストレスなく自分の持つイメージにつなげられるように
かたちの擦り合わせを いつもより念入りに行いました。
たとえば、「フライパン」と聞いて、どんな絵を思い浮かべますか?
丸くて、柄がついてて、厚みは?縁の角度は?素材は?
多分、みなさん少しずつ思い浮かべるものが違います。
そこからイメージの最大公約数を探して、かたちのヒントにしました。

こんなふうにできたコーナーですが
これを見て、
うちはもっと違うもの使ってるよ、とかこんなの使ってないよ、とか
自分なりのチームを作ってもらえたら
とても嬉しいです。

 

 

もーん

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「もん」撮影現場。描いているのは紋章上絵師・波戸場承龍さん。

「もん」の構成を担当しているディレクターの池田です。
「もん」は、日本の伝統的な紋様がグラフィカルに描かれる様子を、
渡辺篤史さんのダンディな声で実況していただくコーナーなのですが、
もともとは完成した紋をひたすら愛でる、
という会話劇ベースのコーナーを作ろうとしていました。
作図過程を見せることはプランになかったんです。
ですが、取材を進めるうちに、絵師の方々が非常にシステマチックに図形を
作図していることが分かってきて、その面白さを伝えるべく構成に組み入れました。

紋の形というのは、その多くが一つの円の中に収まるように表されます。
円の中に線を引いて分割したり、別の円を足したりして紋を作るわけなんですが、
描くにあたって、ビシッとした基準と、ゆるっとした基準、ふた通りあるんですね。
ビシッとした基準はどういうものかというと、

「円を等間隔に分割して、さらにその分割線に内接する円を配置する」
といった具合に、明確な基準が存在するパート。
ゆるっとした基準は、
「花の雌しべの大きさ」「花びらの曲線の曲がり具合」といった、ディテールを描く際に
適用されます。配置する場所もサイズも紋章上絵師(紋章を専門に描く職人さん)の腕に
委ねられるパートです。

法則性のある形と、”あそび”のある形。
両者の絶妙なバランスの中で美しい形を作るのが、紋の面白い所なのだと
ご出演いただいている波戸場承龍さんは仰っていました。

ひとたび「もん」を作り始めると、あらゆるところで
様々な紋が目に入ってくるようになります。
家紋だけでなく、刺し子などの伝統紋様まで視線を広げれば、
居酒屋の軒先、神社の手水場、町工場のシャッター、
宣伝ののぼり、純喫茶の装飾、などなど、
町を歩けば紋にぶつかるぐらいの勢いで見に飛び込んで来るようになりました。
市町村区のマークも、紋や紋の応用形が用いられていることがあります。

今ではあまりいい意味では使われませんが、
「紋切り型」ということばの語源だったりもします。
「決まり切ったやり方」=「頭の固い奴」という意味に転じたのですが、
手順を踏んで形を作る訓練は、ものの形を認識する上でもとても大切なように思います。

あ、ちなみに、家紋って代々受け継ぐものだと思っている人が多いと思いますが、
自由に決めてしまってもいいそうです。オリジナルもOK。
どんな形があるの?と疑問に思われた方は、墓地に行ってみてください。
本当にいろんな種類の紋に出会えます。
海外の方が家紋を作りに来るケースもあるそうで、
オリンピックが近づくにつれて、ますます注目されるようになるかも知れませんね。

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紋章上絵師の仕事道具「ぶんまわし」。
名前はちょっと物騒ですが、とても繊細な道具で、
紋章上絵師の腕に応える大切な相棒です。
鉛筆の代わりに筆を取り付けて使用する、竹製のコンパスです。
筆なので、当然円を描く途中で墨を付け足さないといけないのですが、
細かいディテールを描き分けたり、竹のしなりを利用して円の半径を微調整するなど、
かゆい所に手が届くデザインになっていたりします。 

 

 

デザインあ ホームページがリニューアル!

みなさんこんにちは。
5月はカラッと晴れて、気持ちがいいですね。

さて、この度、5月25日(水)にデザインあHPが全面リニューアルします!
番組の最新作(一部)も映像で見ることができるようになります!

少し前に紹介ムービーが更新し、新曲の「SHOOT&EDIT」をアップするなど、ちょくちょく新しくしてきましたが、今回より、最新作の注目コーナーが1話につき、1つ動画で公開することになりました~!
新ホームページの「過去の放送」欄から、4本見ることが出来ます。

番組が始まり6年目に突入し、コーナーもたくさん制作されました。
どんなコーナーが今まで作られたのか、一目で分かる一覧のページもおもしろくレイアウトされているので、
ぜひ覗いてみてくださいね。
 

また、引き続き、自分で書いた「あ」が踊る『あのテーマであそぶ』で遊んだり、
デザインの人」の言葉を読んだりして楽しんでもらえると嬉しいです。

 

 

アン・ドゥ・トロワ

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みなさん、こんにちは。


「アン・ドゥ・トロワ」を担当しているNoritakeです。plaplaxさんと一緒に担当しています。


「アン・ドゥ・トロワ」は、日常行っている何気ない動作の美しさを、

アン ドゥ トロワ(1,2,3)のかけ声とシンプルなイラストで表現するコーナー。


動画前半で、行為の美しさのみをみせ、後半でその周囲の状況も足して、

その行為の意味を伝えます。

私たちの日常にある行為の美しさを感じ取ってもらいやすい展開となっています。


制作は毎回、plaplaxさんと一緒にアン ドゥ トロワでまとまる日常の動作を探し出す会議から

始まり、その後、イラストの見本のための撮影(plaplax)~イラスト作画(Noritake)~動画編集

(plaplax)という流れで進行します。


何気ない日常の中に美しさを見つけること、三拍子で落ち着くモチーフ探しは意外と難しく、

毎回、会議スペースでは、デザインあスタッフも含め、椅子に座った話し合いというより、

みんなの身振り手振りや動いてみての検証が続くものとなります。

その後、まとまったプランを撮影、イラストに書き起こす3つの動作を私が受け取り、

作画となります。


作画で重要なのは「足りない」のバランスです。

資料写真のほうが情報量が画面上多い(具体的には人物の表情、服のシワや色など)ため、

その中の情報の中でどれを吸い上げて、どれを捨てるかが、このコーナーの作画の肝です。

また、少しの色と線のみで表すので、線の太さや強弱にも気を使っていきます。

遠近は陰影でなく線の太さと本数で表します。

少し「足りない」くらいの絵を見て、それぞれの経験で補足してもらうような

バランスを目指しています。

それはイラスト制作において普段からおこなっていることで、本作に限ったことではないですが、

とりわけ「アン・ドゥ・トロワ」では、そのことを強く意識しています。


作画後は、plaplaxさんにお任せし、微調整を相談し仕上がっていきます。


本作で表したいのは、行為の美しさから広がる、人の営みの豊かさにあります。

私たちが生まれてから死ぬまで、多くの経験をしていきます。大きな事象でなく、

繰り返し繰り返し行う日常にある行為ひとつひとつにも美しさは存在し、

楽しみや喜びを積み重ねているということ。

とはいえ、毎回そんなことは忘れて、楽しんでご覧いただけると嬉しいです。


小さいお子さんにとって、それが当たり前に捉えられる大人になるというのは、

素晴らしいことと思います。

 

てへへへへ。脳内のはなし。

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4月から新しいコーナーがスタートしました。「デッサンあ 脳内」です。みなさん、見て頂けましたでしょうか?

「デッサンあ脳内」はモチーフを見るのではなく、思い出して描くデッサンです。初回のモチーフは自転車。自転車、みなさん知っていますよね?もちろん、知っていると思いますが、描こうと思うとこれが描けない。

見ているようで、見ていない。
知ってると、理解しているは違う。

そんなことをテーマにして作ったコーナーだったのですが、、いやあ、収録現場、おもしろかったです。みなさん、それぞれ思い出し方が違う。
ばーっと、描きあげる方。布が被さって見えないモチーフをじっと見つめる方。何度も空を見上げて考える方。時に自転車のハンドルを持っているポーズをして、身体から思い出そうとする方。

できあがったデッサンもいつもと違った見応えがあります。
ぱっと見は自転車なんですけど、よくよく見ると、これ、動かないよね。
これは、かろうじて乗れそうだけど、身体が痛くなりそうだな。
あれは、ちゃんと走るよ。でも、もしかして強度に問題あるかも。
なんて、デッサンを見て楽しむこともできます。

あと、いつもの「デッサンあ」と違ったのは、できあがりの絵を持って、カメラに向かってにっこり笑ってもらうシーン。テレビカメラに向かって、「はいっ!笑ってくださーい!!」と言われたら、ちょっとどきどきしますよね。ぱっと、笑顔を出してくれる方もいれば、硬い表情のままの方もいたりするのですが、「デッサンあ脳内」は漏れなくみなさん、笑顔です。
てへへへ。ってな具合に、照れながら作品を持ってくれています。
すごい、いい表情なんです。
「照れ」がみせる、隙っていうのは、なんでしょうね。編集をしてて、いいなと思ってしまいました。

因みに、今回「デッサンあ脳内」に参加して頂いた方は、いつもの「デッサンあ」の収録にも参加してもらいました。2つの収録が終わった後に「どっちが楽しかったですか?」と聞いてみました。
答えは、なんと半々。
どちらも違った楽しみがあります。

みなさんも、「デッサンあ脳内」ぜひやってみてみ下さい。なにせ、脳内のものを描くわけですから、どこででもできます。「てへへへ」なんていいながら友達と見せ合うのも楽しいかもしれませんよ。

「デッサンあ 脳内」、明日23(土)7:00〜から、再放送です。

 

紹介ムービーが更新されました!

みなさんこんにちは。

新年度が始まり、「デザインあ」も101本目からのスタートを切りました。
これからも皆さんに楽しんでいただける番組作りができるよう頑張ります!

 

ということで、ホームページの「番組紹介ムービー」のコンテンツを2つ更新しました!

「うごきのデザイン」は、夏らしいプールの回に。

なんとこれは番組が始まった1年目に制作されたものです。
何度見ても笑い飯さんの軽快なやりとりがコミカルで笑えますよね。

 

そしてそして!
なんとあの、SHOOT&EDITも映像で見ることができちゃいます!
こちらは映像の撮影・編集手法をバンド演奏とダンスにのせてお届けするうたです。

「デザインあ」のうたは、映像と組み合わせてひとつの表現になっているので
これからHPでも、映像で紹介できるといいな、と思っております。
HPもちょこちょこ更新されているので、お時間のあるときにぜひ覗いてみてください。

 

最後のお知らせ。
月曜から金曜の朝に放送している「デザインあ5分版」ですが、今までの木曜夕方に加え、新たに月曜午後にもOA枠が!

月曜午後3:55~4:00 Eテレ 

 こちらでも、ぜひお楽しみください。

 

100回記念は5年間を凝縮〜♪

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「5年間を凝縮…」
「5年間分の映像素材を凝縮…」
「5年間、数百個のコーナーを1から全部観て、面白かったところを抜き出して取捨選択して15分ピッタリに収める…」

実際に100回記念の編集を始めて割とすぐに、とんでもなく大変な作業ということに気がつきました…

過去の素材をコーナーごとにまとめるだけで70~80時間経過。
音楽に合わせて使いどころをつなぐ作業で20〜30時間。
仮編集のチェックから中村勇吾氏が作業に加わり、30時間編集。
四六時中、頭の中でデザインあの音楽が鳴ってました…

しかし、そんな2週間以上に及ぶ大編集作業は「デザインあ」のこれまでのいろいろな喜びや苦労を振り返ると同時に、改めて番組作りの楽しさを感じさせてくれました。

 

あと長時間の編集作業で腰痛になり、改めて自分の“老い”も感じさせてくれました。

そんな100回記念が明日、4月2日(土)朝7:00から再放送されます。
前回見逃した方も今回初めての方もぜひご覧ください!

 

見えないものが見える!?

番組内のクラッチ映像を制作してます、野村律子です。

 

去年から主に科学現象を使っていろいろな「あ」の映像を作っているんですが、私は前から目に見えないものを見せたい!という思いが強いです。

 

例えば音。目に見えません。普通は。。

 

サイマティクスの「あ」というクラッチ映像では、音が振動で作りだす模様(グラードニ図形とよばれるもの)を作って、それが最後に「あ」になるような作品を作っています。

 

目には見えないはずの音が、きれいな模様になって可視化されるのって、なんともおもしろいんですよね。

 

音で振動する板の上に砂をまいて、音程によっていろいろな模様を作る実験をしました。
周波数によって変化する模様のパターンを洗い出してリストにします。

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最後の「あ」の部分は文字を最初に型で作ってから、ある周波数の大きな音を出して「あ」を崩して違う模様に変えています↓

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そして逆再生にして前の映像とつなげて、模様→「あ」になる映像にしています。

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ガラスが割れる「あ」というクラッチでは、割ると粉々になる特性を持つ強化ガラスに「あ」という黒いステッカーを貼り、黒い背景の前で割った瞬間、亀裂の中に「あ」の文字がパッと現れるようにしています。

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別カットとして、強化ガラスに亀裂が入るところ(音速より速い!)を撮るために、とにかくありえないくらいめっちゃ遅いスローモーションにできるという開発中のカメラをNHKの放送技術研究所から出していただきました。

 

つまりこういうガラスに入る亀裂とか、銃弾が飛ぶとこみたいな速いものは、ものすごく遅ーーーいスピードにしないと目に見えないわけです。

  

 まあ普段そんな一瞬を意識することが無いですから、音速より速いスピードで入っていく亀裂が撮れたときには、思わず撮影現場でオオッ!と歓声が上がりました。

 

なんでしょうね〜この感動..! 見えないものが見えちゃうワクワクドキドキ嬉しい感じ!

 

ちなみにこのカメラはいろいろ難しい理由により、一瞬しか録画できないため、ガラスを割る音に反応して録画ボタンが押され、その瞬間だけ撮れるという一期一会なシステムになっております。

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私はもともと映像大好き!っていうタイプではなかったんですが、目に見えないものを見せることができるツールとして映像が便利だったので、映像を作る人になっているのかなとも思います。

 

人間が共通で持っている感情、理由もなくワクワク、ゾクゾクする気持ち、そこに何か普遍的な本当のこと、大事なことがあるような気がしてます。

 

科学的な現象を再現するのは、失敗の繰り返しで、いつもがワハハたっのし~い!!っていう感じの制作プロセスではないんですが、がんばって完成したものを見て、誰かがこのワクワク、ゾクゾクを感じたらうれしいなと思って作っています。